表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/18

氷雪の戦い

もう正の符もだいぶ集まってきた。一同は残りを確認する。

「残りは3つラヴィ。この氷原ソルティスノウ、

先にあるビターアビス、

そして空にあるスイートクラウドの順ラヴィ」

カンパニャラは降っている雪を舐める。

「しょっぱ~い。しかも寒いし、前の砂漠とは真逆だよ。

ビターアビスはルシフェが来たと言っていた深淵だよね。

どういうところなの?」

ルシフェは重々しそうに答える。

「その名の通り、苦い場所よ。

スイートクラウドとビターアビスは

神が天国と地獄という場所を模して作ったとされるわ」

次にセラフィが疑問を言う。

「私が落ちてきたスイートクラウドに行ける方法はあるのですか?」

それには月が答えた。

「試作品だが、空を飛べる装置を作ってきた。

セラフィ1人くらいなら行けるはずだ」

一行が話終わって進み始めると、吹雪で視界が見えなくなった。

「これじゃ進めないし、口に入った雪がしょっぱいよ~」

困っていると、横笛を吹きながら小柄な銀狐の少女が歩いてきた。

「私はフルートのリズムアニマル、フォルート。

みなさんを守護者のところへ案内します」

信じていいかは分からないが、

このまま留まるわけにもいかないと思い、ついて行くことにした。

進んで行くと吹雪が晴れて、一人の少女が姿を現した。

水色の口元が隠れるジャンパーと、

氷柱のような髪と逆三角形の目が印象的だ。

「君達がバーニングに認められた者達か。

奴は私のライバルだ。

私の名はフリーズ。

このソルティスノウでの守護者だ。

バーニングを倒した君達の力、見せてもらう」

そう言うと、髪をまるで氷柱の針を飛ばしてきた。

それをセラフィが盾で受けると、剣でビームを撃った。

フリーズは背面飛びでそれを躱し、一気に距離を詰めてきた。

ここまではバーニングとの戦いと同じだが、ここからが違った。

フリーズは冷気を纏った蹴りを、足に向って繰り出してきた。

盾では守れない位置なのでもろに受け、冷気の影響で足が凍る。

フリーズまた距離を取った。向こうから近づいてくる様子はなく、

こちらも足が凍っていて動けない。

剣のビームの出力を下げて連射するが、

相手は地面をスケートのように滑りことごとく躱す。

エネルギーが尽きてチャージモードになると、

フリーズがまた近づいてきたので、

実体剣を高振動モードにして振るが、それも躱された。

フォルートが笛を吹くと吹雪が発生し、

フリーズはその中に姿を眩ました。

さっきの吹雪はフォルートの仕業だったのだ。

遠くからまた氷柱が飛んできて、なんとか盾で防ぐが、

吹雪によって体温も下がって疲れが出始めた。

このままの持久戦では負ける。

「フォルートがフリーズを手伝っているなら、

私がセラフィを助けてもいいよね?

今まで役に立たなかったけど、今度こそ力になれるよ!

フリーズの位置を探してあげる」

カンパニャラは協力を申し出た。

「ありがとう。位置が分かったら教えて」

セラフィは嬉しかった。

カンパニャラ本人は今まで役に立たなかったと言っているが、

最初に落ちた時に助けてもらっただけで十分だし、

今までの冒険でも傍にいてくれるだけで良かった。

だけどそれだけじゃなく、今回も助けてくれる。

セラフィは剣を狙撃モードにし、かまえた。一点集中。

カンパニャラは耳を澄ました。頭のベルメットが聴覚を増幅し、

首から下げている鈴が感覚を研ぎ澄まさせる。

「そこ!」

カンパニャラが指した方向に、

セラフィが出力を集中させたビームを放つ。

見事それはフリーズを撃ち抜いた。

吹雪が晴れ、

隠れていた口元が見え、口を三角にして驚いているフリーズがいた。

「バーニングから話は聞いていたが、

君達はその時より成長しているようだ。認めるよ」

こうしてフリーズから正の符を受け取った。

「次はいよいよ深淵よ。みんな覚悟はいい?」

 ルシフェは言った。冒険もいよいよ終盤だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ