すれ違い
通りかかる道筋で
ふと気になる人が風のように通り過ぎる
何というか違和感を感じたんだ
どのようにと問われても困るのだが
今のは人だったのか?と
人外の者が俺の至近距離を通り過ぎて
振り向いた時には路地に消えたような気がしたんだ
思い過ごしなのかもしれないけど
確認してないのだから
空論の域を出ない
踵を返して路地を右に戻ってみる
先程の気になる奴は既に去っていた
一度気になり出すと
たとえ道を歩いていても
頭の想念の中はさっきの事で堂々巡りをしている
禅でいう只今に生きれてないという事なんだろうが
それにしても
なんて答えの出ない問題が頭の上にのしかかる
想念とは別に目が前方を捉える
卵の安売り札が目に入る
特売だっけ?
足をそちらの方へ急接近させ
あれ?と思い、ふと上を見上げると
見たこともない化け物が空に溶け込んでいた。




