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1:舞踏会へ向かう

 今夜の王都で開催するイベントはマスカレード舞踏会です。一年の行事で貴族たちの間では最も人気のあるイベントです。未婚の若い令息と令嬢が仮装をして、身分や社会の縛りを忘れ、羽を伸ばします、無礼講の舞踏会です。参加できるのが16歳以上の未婚の若い貴族たちです。私は10歳の頃から、異世界にいる夢を見ていると理解した時から、マスカレード舞踏会に参加することを夢に見ていました。夢の中の夢です。まさにBig Dreamです。

 私の名はイザベラ・ルッカ、16歳。ルッカ公爵の娘で、5歳年上の兄と今夜のマスカレード舞踏会に初めて参加します。

「イサベラ、行きましょうか」と玄関からマルコ兄さんが私を呼んでいます。慌てて、2階の自室から降りると、私の衣装を見ってお兄さんが驚きます。

「イザベラ、真っ黒ですね」

 今夜、私の衣装のイメージは黒鳥です。黒い膝丈の長さのドレス、ふわりとしたスカート、レースと黒い羽で装飾されていて、私の自信作です。目元を隠すマスクは、鼻の部分が鳥のくちばしを連想させる形です。とても美しく、不気味な衣裳です。私は令嬢らしい淡い色は好まない、黒が大好きいですが、普段は黒い服を着ることが許されないです。公爵麗女だから、16歳の乙女だから、可愛いらしい色ではないと行けません。さすがにピンク色は本当に無理です。最近は青で妥協しました。私の黒い髪と青い瞳には暗い色の方が似合うと思いますが、公爵家の人たちはそうと思わない。

「カラスですか」とお兄さんが揶揄います。

「 Black Swan です」

「なにそれ?」とお兄さんが聞く。

これがこの異世界で一番困っていること:言動

日本語ではSwanは白鳥、Black Swanは黒い白鳥となるでしょうか。それて、灰色ではないですか。日本語は難しいな。そして、理由はわからないが日本語のみがこの世界の言葉に直される。私は日本語が母国語ではないです。外国語としての日本語は得意ですが、どうしても英語でしか言えないこともあります。例えばBlack Swanです。(黒い白鳥はやはり変です)。イサベラが10歳ごろからこの異世界の夢を見ています(転生ではない、自分が死んでないと信じたいです)、5年が過ぎても分からない単語や発音がおかしい時がまだ多いです。

「今夜、無礼講のマスカレード舞踏会、羽を伸ばしましょう。しかし、だからとは言え服に羽をつけなくてもよかったよ。これでは羽を落とす会になりそう」

「お兄さん、相変わらず上手ね。じゃ、一緒に羽を落としましょう」腕を伸ばして、飛ぶ鳥の真似をして、腕をバタバタふりならが、ぐるぐると回ります。何本かの黒い羽が床に落ちます。

「こら、羽が落ちているぞ!」とお笑いながらお兄さんが言いました。

「しかし、初めての舞踏会なのに、兄さんのエスコートでいいのか。貴方の婚約者はどうしているの」

「知らないね。興味もないけど」

 イサベラ・ルッカ公爵令嬢には2歳年上の婚約者がいます。公爵令嬢ですから婚約者はもちろん王族です。第2王子のリカード・デ・ヴェルディ、金髪の碧眼、もちろんイケメンです。ザ・王子様です。イザベルになった時はすでに王子様の婚約者でした。私の現実世界の古里では「リカード」と言う名前は浮気男、エロい愛人のことです。(リカードさん達はそれでいじられて、とてもかわいそうだけど)。婚約者の名前、性格、見た目、全てが気に入らない。お互い様だと思います。その内に異世界物語のお決まりごとの婚約破棄をされるでしょう。悪役令嬢にされるかしら。もし処刑されたらこの夢が終わりでしょうか。ま良いか、そなれば違う夢を見るでしょう、あまり深く考えてないことにしました(これは夢いです、転生ではない、自分は死んでいないと信じています)。夢の中で殺されそうになる時は、必ず起きます。もちろんそれは夢ではなく悪夢ですね。兎に角、婚約者や婚約破棄はどうでも良いです。今は異世界を楽しむことで忙しいです。とても素敵なお兄さんとお友達もたくさんいますし、王子様ではなくて魔王様の方が好みです。黒が好きですから。この世界には魔王はいるでしょうか。

「リカード様は今夜の舞踏会に参加しないですか」とお兄さんがしつこく聞く。

「お兄さんしつこいです。リカード様は参加するかもしれない。マスカレードだから、分からないし、素敵なマルコ兄さんと一緒の方が楽しいです」マルコ兄さんの今夜の衣装は本当に素敵です。お兄さんの赤毛と緑色の瞳にとても似合っている。黒いスーツに裏地が赤い黒いマント、シンプルな白いマスくが、縦に顔の半分を隠す。吸血鬼とオペラ座の怪人を混ざった雰囲気は、美しい、不気味な衣装です。ルッカ公爵兄妹がお揃いの不気味な衣装です。お兄さんとマスカレード舞踏会に参加できて本当によかったです。ザ・王子様に合わないでしたらさらに良いですね。

「イザベラ、可愛いこと言うね、羽が全部落ちる前に行きましょうか」とお兄さんが私を馬車までエスコートしました。


大好きいな異世界物語を書いてみました。初投稿です。コメントを楽しみにしています。

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