第70話 前線の状況
ザクッ、ザクッ、ザクッ… あいも変わらず聞こえるのは土の上を歩く音だけ
「村を出てから3日、、そろそろ着いてもいい頃だと思うんだがなぁ…」
今俺はまだまだ終わりが見えない道を歩いていた
「ん?、、アレは…」
道から外れたところにあるものを見つけたので駆け寄る
パキッ、、パキパキッ…!
(間違いない、爆発で起こった火だ、、どれ…?)
俺は燃えている場所から少し周りを見渡してみる
「・・・お〜、これはまた派手にやってたんだなぁ…」
そうして立ち上がった俺の目の前に現れたのは無数の小さな爆発痕だった
(ふーむ、まだ燃えていたことを見るとこの辺は少し前に戦闘が起こったんだろう、とするとまだ近くに魔王軍か連合軍がいるはず…)
そうして俺はもう少し爆発痕周辺を探す
「おっ、あったあった、、、、なるほど、魔王軍が勝ったか…」
俺が探していたのは大・中型の魔物の足跡だった
(この跡は連合軍側に向いてそのまま続いている、つまり魔王軍が勝ってそのまま前進したということ…)
そうして俺は元の道に戻り、歩くのを再開する
(・・・確かに、あの飛行船がチートレベルの強さでも戦域は世界中に広がっている、、そんなレベルをたった1隻の飛行船でカバーするのは不可能、つまり3日前に例の飛行船はまた別の戦線に行ったということかな…?)
けれども予想は予想、まだ証拠もない以上仮説に過ぎないので一旦このことは頭の片隅に入れておいて周りに気を配るのに集中する
「・・・周囲に反応なし、、えらく進んでるもんだな…」
そうしているとだんだんと道が馬車の車軸の跡が目立ってくる
「これは、、ここらへんで馬車の往来が激しくなってる証拠だな…」
もしかしたらもうすぐで見つかるかもしれないと思い、歩くスピードを速める、すると…
ドーン!ドーン、ドーン!
(おっ、かなり音が近い!)
どうやら戦闘が起こったようでかなりの砲撃音がする
「ッ!いた!」
そうして俺は目視で豆粒程度の大きさだが確かに多数の人影の様なものが動くのを見る
(攻めてるのは、、アレは馬車の屋根…?)
そうして俺は事前に創っていた双眼鏡で確認する
「・・確かに馬車の屋根だな、、それで近くには、、誰もいないか」
そうして俺は生えていた木の影に隠れながら戦闘の様子を観察する
ドーン!ドーン…!
「「うわぁぁぁ!」」
鳴り響く砲撃音、そして着弾した砲弾に吹き飛ばされて悲鳴を上げる兵士たちの声が聞える
(さて、ここからどうするかだ…)
考えとしてはとっとと連合軍と合流したいので迂回して後方にいる知り合いに会うか、後ろから魔王軍を挟撃して合流するかだったが…
(・・・ここは後方に行くしかないな、、このまま後ろから突っ込んでも袋叩きに遭うだけだしな…)
そうして俺は戦場よりも右を通って後方に行くことにする
(ふぅ、便利だな隠蔽スキル…!)
いつ魔王軍が突破するかもわからないので速く歩いて木々の間を駆け抜ける
ドーン!ドーン!
「ふぅ、、もう大丈夫か、、?にしてもなんとか発見されずに済んだな…」(正直後ろから爆発音がすると撃たれているようで怖いんだよなぁ…)
そうして俺は魔王軍よりも先に後方に抜けたのであった
(それにしてもだいぶ魔王軍優勢だな、ここまで強いとは思っても見なかったな…)
そしてこれが前線の状況だと思う俺なのであった…
(さて、ここから何処に行こうか…)




