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変わり者の異世界冒険記  作者: 白山なろう
第4章 遭難編
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第68話 旅立ち

例の脱走事件から3日が経ち、ようやく万全の状態まで回復したことで、俺はこの村から出ていくことに決めた


「・・・えーと、一通りの物は揃えたよな…」


村から出で直に忘れ物なんて恥ずかしいことはしたくないので入念に持ち物をチェックする


「・・よし!大丈夫だ…」


そうしてちゃんと持ち物を持った俺は部屋を出て玄関に着いた時…


「・・・行っちまうのかい?」


「えぇ、今までここに居させてくれて本当に助かりました、ですがもう自分が回復した今、ここに居られる理由はありません…」


「・・・いつか来ると思っていたけど、別れってのは辛いもんだねぇ…」


「それで、アリスちゃんは今何処に?」


「さあね、、多分教会にでも行ってるんだろう、、それと…」


「なんですか?」


「私達のことは分かってるんだろう?あの゛魔族゛だってこと…」


「はい、ですが魔族特有の特徴である魔力の多さが村人達には感じられません、、貴方達はまだ人間でしょう?」


「そうだね、開戦から少し経ったらここの村も魔王軍が占領に来てね、男共が村を守ると言って残ったんだけど、結局魔王軍は食料を分けてやるだけでそのまま行っちまってね、だから私達は人類からは魔族でもまだ種族としては人間なんだよ」


「なるほど、だから人類には助けを求められないと…」


「そうだねぇ、村長が一度救援要請をしたそうだけど、下劣な魔族の罠だとして拒否されてしまってね、おかげで私達は人類から魔族とされちまったのさ」


「・・話していただいてありがとうございます」


「良いんだよこのぐらいは」


「・・・それでは行ってきます…」


「・・・行ってらっしゃい…」


そう言って俺は宿を出て、村の門まで行く


ザクッ、ザクッ… 土の上を歩く音が響く


(・・・あの時と一緒だ、、東部方面軍から中央方面軍に移るときに乗った飛行船で感じたのと一緒だ…)


但し今回は何も声は聞こえない、それが寂しく思えた


(・・・フル、行くぞ)


(gyaaaa!gyaaaaaaaa!)


(何?残ってこの村と子供達を守る?、、、まぁそれがお前の考えなら良い、ではこの村を頼んだぞ)


(gyaaaaaa!)


「・・・全く、、子供達からチヤホヤされやがって…」


そうして俺はとうとう村の門まで着き、村を出ようとした


「お兄ちゃん!」


「ん?」


後ろを振り向くとそこには一生懸命走ってくるアリスが見えた


「お兄ちゃん、、出て行っちゃうの…?」


「あぁ、もうここに居る理由はない…」


「どうして、、?まだまだお兄ちゃんとやりたいことが沢山あるんだよ!」


「すまない、、だが俺はやる事があるんだよ…」


「待って!私も行く!」


(お約束の展開はやめてくれ…)


「駄目だ、お前を連れて行くことは出来ない…」


「なんで!?私だって色々出来るんだよ!」


(・・・駄目だ、、このままじゃ負のスパイラルだ、、こうなったら…)


「・・・本当にすまない…」


パスッ!  俺は彼女に向けて麻酔弾を発射する


「どう、、して…」


「くっ、、、眠らせたは良いが、どうするか…」


しょうがないので宿に行き、母親に引き渡す


「あらあら、、この子ったら、、どうせ一緒に行くとか言ったんだろう…?」


「えぇ、しょうがないので眠らせました、あと一時間は起きません」


「それは、、、まぁ良いさ、それよりもこの子を連れて行ってはくれないかい?私からも頼むよ」


「ちょっと勘弁してくださいよ、貴方まで、、、この子は小さ過ぎます、私の目的上、彼女を危険に晒してしまうし、こういうのはなんですが完全にこの子はお荷物です…」


「そうかい、、ならしょうがないねぇ…」


「では、、本当にこれで…」


そうして俺は村を出て、まずはアルカディア王国に向かうのであった…


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