第67話 離脱
「・・・俺は一体どっち側なんだろうな…」
俺は今、魔王軍の兵器を奪取しようとする人類側の兵士達を倒して、後方で待たせている子供達の元へ帰っていた
(ついに人類側の軍まで攻撃してしまったな、、戦争の泥沼化を避けるためとはいえ俺はどっち側についてるんだろうか…)
ガサガサッ… 戻るときは軽かった足が帰るときには重いように感じる…
「あっ!、こっちだよ〜!」
「ふぅ、、今回はちゃんと待っててくれたな」
「・・・ごめんなさい…」
「それは俺じゃなくて両親に言うんだな」
「うん…」
「・・・っと、そういえばハルトはいるか…?」
「・・・・・・・・・・・・はい…」
「お前、なんで木に登った?みんなとはぐれてしまうとは考えなかったのか?」
「それは、、、周りの様子が見たかったから…」
「なるほど、周りの状況を確認しようとすることは結構だが、夜は集団で行動しろ、お前一人探すだけで大変な苦労がかかってしまう、やるなら誰かに声をかけてからやれ」
「・・・・・はい…」
「次にだな・・・」
そうして俺は子供達に夜の基本的な行動を教えつつ、歩いて戦場から離脱する
「・・・、そういえば皆の名前って聞いたことなかったな…」
「あれ?そだっけ?」
「あぁ、ハルトも初耳だったからな…」
そう言うと皆が順番に自分の名前を言っていく
「ふーん、皆いい名前じゃないか」
そんな事を話しているとようやく村に到着する
「・・っと着いたか、あ〜あ、村人全員村の入口で待機してらぁ…」
「おい!来たぞ!子供達だ!」
「お母さーん!」
「コラッ!このバカ娘今まで一体何処に行ってたんだい!!心配したんだよ…」
子供達がそれぞれの親の元に行って、全員が親に怒られている
「・・・今回は良くやってくれましたね…」
「あぁ村長か、気をつけろよ、子供ってのは今まで良かったことが急にダメになると駄目と言われても止まらないもんだ」
「いやはや、、息子で子供の扱いには慣れていたつもりでしたが、まだまだのようですな…」
「全くだ、今度からは見張りでも付けとくんだな」
そう言うと俺は早く宿に戻って疲れたので寝る
「ふわぁ〜あ、疲れた、、なんで俺がこんなことをやらなくちゃいけないんだ…?」
そうして目を閉じると簡単に眠りについてしまう
〜朝〜
「お兄ちゃん!起きて〜!」
「やめてくれ〜、俺はあと一日は寝ないと生きていけん…」
「そんな事を言ってる場合じゃないの!アレはどうなったの〜!」
「ん…?アレ?」
(・・・あぁ、アレか…)
「ほら、これだ、くれぐれも人に向けたり物に当てたりするんじゃないぞ…」
そう言って俺はベットの下に置いてあったレプリカの刀を取り出して彼女に与える
「やったー!・・・ってコレ本物のじゃないよ〜」
「当たり前だろ、、実際の刃なんて渡すわけ無いだろ…」
「本物がいい〜!」
「勘弁してくれ、、それだと俺が困る…」
「む〜、、まぁいいや、ありがと〜う!」バタン!
(・・・嵐のように起こされて、風のように去っていったな…)
そうして彼女、、アリスは昨日の夜と打って変わってとても笑顔であった…




