第60話 失踪
「ハァ、ハァ、、散々だったな…」
俺はデカイバッタを倒したものの奴の血を満遍なく浴びて村に戻ったが…
「お、おい!大丈夫か!?」「何があった!」
「あぁ、なんか村に近づいてくるバッタがいたから倒したら血をもろに浴びたんだよ…」
「あぁ、奴らか、そりゃ災難だったな」
「とりあえず風呂入ってこい、あと服も洗え、、めちゃくちゃ臭いぞ…」
「わかった、じゃあ入ってくるよ…」
そうして俺は今、風呂に入らせてもらっていたのだった
(・・・こういう風呂は貴族とかそういう奴らだけかと思ったが案外一般家庭にも普及してるんだな…)
後で聞いたのだが、この世界は俺が思っていた通り昔は貴族にしか風呂は入られ無かったが前の勇者が一般人用の風呂を作り、販売したことで風呂は何処でも入れるものに変わっていったのだという
「・・・さてと、今日はもう少しマッピングに行ってから戻るか」
そうして俺は風呂を出て服を着替えてバッタを探知した場所に戻る
ザクッ! ザクッ! ザクッ!
「・・こういう時はフルを頼りたいが、あいつは今忙しいからなぁ…」
今のところフルは完全に子供達のおもちゃにされており、かなり可愛がられているので連れて行こうにも連れていけなかったのだった
(まったく、、連れて行こうとしたらフルにしがみつくんだからなぁ…)
そうしてしょうがなく俺は一人でマッピングに来ていたのだった
「・・まぁ奴もまんざらではないような顔をしてたし、、まぁいいか」
具体的に言うと鳥なのに顔が照れているのが丸わかりな顔だった
(まぁおもちゃと言っても頭を撫でられるぐらいだったし、丁重に扱われているようです良かった)
〜2時間後〜
「ふぅ〜、これぐらいだな、じゃあ村に戻るか」
マッピングに来る前に村の人から魔力を回復させる薬を貰っており、その薬も一本だけ残して使い切っていたからだった
ザクッ、ザクッ、ザクッ、
そうして村に帰ってみると何故か村人達が慌ただしく村の中を駆け回っている
(なんだ…?聞いてみるか)
そうして家の裏手に居た人に声をかける
「皆走り回ってましたけど一体どうしたんですか?」
「あぁ!ちょうどよかった、手伝ってくれ」
「何がですか?」
「話せば長くなるんだが、お前が居候してる家の娘さんがいただろ、その娘が突然いなくなっちまったんだよ」
「え!?それで皆さん探し回っていると?」
「あぁ、そうなんだがな、どうも村の中にはいねぇみたいなんだよ、まったくどこ行ってんだか…」
それを聞いて一目散に母親のところにに向かっていく
「娘さんがいなくなったってどういうことですか?」
「あぁ!待ってたんだよ、実はあのバカ娘が友達の子供をつれて村から外に行っちまってさ、今村の皆で村の周りを探そうとしてたんだよ」
「私も行きます、それで具体的には何処へ向かったのですか」
「えーと、、一人帰ってきた子が村から東の方へ行ったってさ」
「東?」
「あぁ、そこには実のなる木が沢山あるんだよ、多分そこに行ったかな…?」
そうして俺はすぐさまフルを呼び出そうとする
「あぁ、フル?、フルは今子供達を探しに一目散に出ていっちまったよ」
「わかりました、ありがとうございます」
そうして俺はすぐさまフルに連絡をとろうとする
(おーい!フル?)
(gyaaaaaaa!)
(今何処にいるんだ?)
(gyaaaaaaa!gyaaaaaaa!)
(何!?子供達が魔物に襲われて今応戦中?それでそこは何処だ?)
(gyaaaaa!)
(東の森の奥?わかった、すぐに行く、待ってろ!)
そうして俺は村人達に今のことを伝えて一足先に村から出て行く
ザクッ!ザクッ!ザクッ!
村から東に行き、すぐに森が見えてきて一瞬で平原から森へと景色が変化する
(辺りはもう暗くなってる、、もう少し持ちこたえてくれよ!)
そうして全力疾走しているとだんだんと戦闘の音と共にフルの声が聞こえてくる
「もう少し、、見えた!あれか!」
そこにいたのはこれまた普通のものより小さいが確かにサイクロプスがフルと戦闘中だった
(子供達は何処だ?)
そうして探すと木の下に全員でうずくまっているのが見える
「よし、ケガはしてないように見えるか…」
念の為近づいてケガをしていないか確認する
「おい!大丈夫か!」
「あっ!お兄ちゃん!大変!フルちゃんがさっきあの魔物に攻撃されちゃったの!」
「フルは簡単には倒されん、それよりもケガはないか?」
「うん、フルちゃんが掴まれそうになった私達を助けてくれたの…」
「わかった、そのままそこを動くな、すぐに大人たちが来る」
「う、うん、それでお兄ちゃんは?」
「簡単だ、ヤツを殺してくる」
そう言って俺は子供達から離れてサイクロプスに近づいていく
パァン!
ザシュッ! 「gyaaaaaaaa…?」
パァン!パァン!
「gyaaaaaaaaaaaa!」
「gyaaaaaaa!」
「フル、、ちょっとお前ヤツと声が似てるせいでわかりにくいな…」
「gyaaaaaaa!!」
「すまんすまん、、それじゃあ…」
そうして俺は銃を構える
「第2ラウンドと行くか…!」「gyaaaaaaa!」




