第55話 道と助け
イノシシの魔物を倒してその肉を食べてから1日が経ち、俺は今目的の道まであと少しという所まで来ていた
ザクッ! ザクッ! ザクッ!
(あと少しだ、、あと少し歩けば道がある…)
道さえあれば人に見つけてもらえるかもしれない、そんな事を思うと歩くペースが早くなる
「gyaa、gyaaaaaaa!」
「・・・・そうか…」
どうやらもう着くらしく、上空から見ているフルからそんな報告が来る
(ハァ、、あと少し歩けば…)
ガサッ、ガサガサッ! 少し広がっていた林と草をかきわける、そして…
「・・・・・・・・・・あぁ、、やっと…」
そこにあったのはこの世界でごく普通に見られるあぜ道だった
「道がある、、遠いようで短かったな…」
バタン! そこで俺の体は倒れてしまう
「gyaaaaaaa!」
フルが鳴く声が聞こえるが、その声は俺には届かない
(すまんな、、ここでリタイアだ…)
そうして俺の意識は完全に飛んでしまった…
〜???日後〜
「ハッ!」
突然目が覚めると、そこには…
「・・・見たところ、民家の屋根だな…」
(・・・と、いうことは誰かに見つけてもらえたということか…)
ガチャッ! 「ん?あれぇ、起きてる?」
そうして俺が横たわっていた部屋に誰かが入ってくる
「・・・一体誰だ…?」
「おおっ!ホントに起きてる!お母さーん!」
そうして入って来た子が一目散に走っていく
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
呼び止めようとするがもう時すでに遅しだった
(くっ、、まぁしばらくしたら誰か来るだろう、その時に聞けば良いか…)
〜2分後〜
「あんた、大丈夫だったかい?」
そうして部屋にとても優しそうなおばちゃんが入って来る、もちろんあの子も同伴で
「えぇ、誰がここまで?」
「見つけたのはうちの旦那で、世話をしたのはこの子だよ」
そうしてその子を見るとまだ幼いおおよそ6〜8ぐらいの子供だった
「・・・世話になったな…」
「なに今すぐ出て行くみたいな言い方してるんだい、あんたはもう少し歩く練習した方がいいよ」
「えぇ、、ところで私が見つかってからどのくらい経ちました?」
「うーん、多分2週間ぐらいだね、ホントに生きてるかどうか怪しいもんだったよ、近くにブラックロックバードがいたらしいからねぇ」
「ブラックロックバード?」
「知らないのかい?空から大きい石を落としてくる鳥さ、まぁ縄張りに近づかなければ攻撃されないんだけど、あの鳥が縄張りから出てくるなんて珍しいって旦那も言ってたねぇ…」
(間違いない、確実にフルだ…)
「それでその鳥は?」
「旦那があんたを助けようとしたら付いてこようとするんで、しょうがなく村の外で放置してるよ」
「会わせてもらっても?」
「難しいねぇ、、何分誰も寄せ付けなかったからねぇ…」
「じゃあフルと呼んでください、必ず寄ってくるはずです」
「それって、、もしかしてあの鳥ってあんたの従魔だったのかい?」
「えぇ、それで…」
「あぁ、言わなくてもいいよ、ちゃんと呼んできてやるさ」
〜6分後〜
「gyaaaaaaaaaaaaaa!」
「おぉ、元気だったか?」
「・・・凄いねぇ、あの鳥を従魔にするなんて一流のテイマーでさえ命を落とすことを覚悟してまで従魔にしにいくっていうのに…」
「そんなに難しいんですか?」(俺の時は墜落させて食おうと思ったらフルからテイムされに来たんだがな…)
「そりゃそうだよ、攻撃が届かない上から延々と石は落とされるわ、すぐに負けるとわかったら逃げていくわ、それで一度旦那も怪我をしたことがあるんだよ」
「そうなんですか」
「そうだよ、、それにあんたも足が極度に腫れて骨が折れてたからねぇ、だいぶ苦労したんだろう?」
「え、えぇ…」(なんて言ったらいいか困るな…)
「それよりも!腹が減ったろう?昼食が用意してあるから来な!」
「あ、はい」
そうして俺は優しそうなおばちゃん一家に助けられていたのだった
遅れてしまいました、忙しかったとはいえ遅れてしまい申し訳ありませんでしたm(_ _)m




