第53話 癒やし
「gyaaaaaaaaa!」
「あぁ、そんな感じで俺はこんなことをやってるんだ」
「gyaa?」
「戻りたいかって?そりゃ戻りたいさ…」
俺は今、テイムしたモンスターと話していた、、普通に見るなら鳥に話しかけている変質者だが…
(不思議だな、なぜかこいつが話していることが分かる気がする…)
「gyaaaaaaa!」
「あぁ、そろそろ行くか」
「gyaaaaaaa!」 バサッ!
そうして上空に飛び立つと最寄りの道まで案内してくれる
(・・・そういえばアイツの名前を考えなくちゃなぁ、、いつまでも鳥って言ってる訳にもいかんし…)
そうしてしばらく待つと戻ってきた鳥が俺に道順を教えてくれる
(・・・ここから徒歩で2日か、かなり遠いな…)
それでも俺は足を動かして歩こうとするが…
「いてて、、右足が…」
石を食らった足が腫れて思うように動けない
「ぐっ、、これでなんとか…」
周りにある長い枝を何本も束ねて杖にする
ザクッ! ザクッ! ザクッ!
(だいぶマシだが、、林の中で杖をつくのは難しいな…)
それでも俺は歩き続ける
〜15時間後〜
「ハァ、、ハァ、、今日はここまでにするか…」
なんとか林を抜け、今は少し開けた平原を俺は歩いていた、無論杖をついて
「gyaaaaaaa」
鳥も降りてきて俺のそばに近寄ってくる
「・・・お前、温かいな…」
いままで大した暖房も取れなかった俺にとっては些細な暖かさでも十分であった
「そうだ、名前を考えたんだった…」
「gyaaa?」
「そうだ、名前はいるだろ?、、、よし、お前は゛フル゛だ」
「gyaaaaaaa!」
喜ぶフルを見ていると空腹さえも消えていく
(そういえばこいつはオスだっけ?メスだっけ?)
そう思っていると、途端に眠気が襲ってくる
「うううっ!、、はぁ〜、、今日は疲れたな…」
そうして俺はフルの暖かさに包まれながら寝るのであった




