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変わり者の異世界冒険記  作者: 白山なろう
第3章 魔王軍編
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魔王軍編第14話 魔王軍反抗作戦計画

ガラガラガラ! 魔王は今、第2次反抗作戦を発動してきた人類の連合軍に対応するべく、魔王城へ戻っていた


(中央軍が突破されたなら敵もそれなりの戦力があるはず、、それにしてもそんな戦力を我が軍の諜報部が見逃す訳がないと思うのだがな…)


諜報部によると敵は大規模な徴兵も行わず、今回の兵を集めとのことだった


(・・・そうすると多方面から戦力を引き抜いて集めたということだろう、、、くっ、ケンタウロス族の機動力があれば一瞬で包囲できたというのに…!)


ケンタウロス族達は皆先程の無断攻勢で殆ど勇者に殲滅されており、その殆どが死亡、あるいは負傷していてまともに戦力としての機能はなくなっていた


(そして敵の進行方向にあるナーギリア市、これが奴らの目標の一つに違いない、奴らも我々に秘密兵器を取られたくないというのが第1だろうな…)


ナーギリア市には制圧後、秘密兵器が保管されていた場所が見つかり、大半は持ち出されていたものの、魔族側としても興味深い兵器が複数残されており、魔物の巨大化装置もその一つだった


(それにあそこにはまだまだ兵器が残っている、みすみす奪われる訳にはいかん…)


そうして考えているとようやく魔王城が目視できるまで見えてくる


「魔王様!魔王城近辺に着きました!もう少しです!」


「うむ、わかった」


そうして進んでいくとだんだん道が舗装されていき、最終的には完全に舗装された道路が見えるようになる


(懐かしいなぁ、、最初に公共事業として起こしたのが道の舗装作業だったなぁ…)


魔王が人類に大して宣戦布告して国を建てた後、まず始めたのが人々への救済だった訳だった、その内容として、道路の舗装作業への参加で報酬を支払うというものだった、幸い元領主から押収した金は数え切れない殆どあり、数万といる人々への報酬金には困らなかった


(あの時は皆が目を輝やせて俺を見ていたなぁ…)


そうして思い出にふけっているととうとう魔王城に着く


「魔王様!到着しました!」


そうして開かれるドアから降りた魔王は真っ先に会議室に向かう


「魔王様!おかえりなさいませ、今後のご予定はどうされますか?」


「うむ、とりあえず軍の幹部たちと、参謀を呼べ、すぐに会議に移る」


「はっ、承知しました」


そうして走っていく召使いを少しだけ見て階段を上がり、競歩の様な速さで歩く


ガチャッ! 


「魔王様!待っておりました!」「魔王様!お疲れではないでしょうか?」


「皆早いな、今さっき使いを出したところだぞ?」


「戻られたときに来るのは会議室だと思っていましたから、魔王様がご帰還なされたと聞いてすぐに向かってきた次第です…」


それを聞いて満足した魔王は席についてある事を話す


「・・・とうとうこの時がやってきたようだ…」


「ま、魔王様、それはもしや…」


「あぁ、人類に大しての反抗作戦を開始する」


そう言うと場で少し歓喜の声が漏れる


「して、それはいつですか?」


「まぁ待て、それは後で話すとして、参謀との話がある」


「なんでしょう?」


「目下の最重要攻撃対象は誰だ?」


「・・・・まず間違いなく一番は「勇者」、その次に例の勇者ですな…」


「それで、「勇者」は殺せそうか?」


「いえ、不意打ちならなんとかなりそうですが、相手は多数の警備で囲まれており、暗殺は現実的ではありません」


「それでは例の勇者が目標となるか?」


「はい、奴は大した警備にも護られていないようですし、不意打ちで殺せる確率は十分にあるかと…」


「よし、では具体的な反抗作戦案を出す、そしてこれは基本的には覆らないと思っていてくれ」



 反抗作戦


・第1段階 創造士の勇者を排除(暗殺)、片翼の戦力を削る


・第2段階 少数の精鋭部隊で戦力の減った片翼を突破、そのまま敵の軍の後方にまで展開する


・第3段階 秘匿兵器を装備した部隊で持ってして敵を包囲する、殲滅した後そのまま我が領土を奪還する


・第4段階 その他の方面も進撃を開始して中央と歩調を合わせながら進撃する



「以上が反抗作戦案の最終案とする、質問はあるか?」


「あの、勇者の排除と同時に反抗作戦の開始ですか?」


「無論、そのとおりだ」


「それでその勇者の排除方法は?」


「どういった形で暗殺するかは現場部隊に一任しているが、例の装置を使うことにしよう」


「分かりました、ありがとうございます」


「よし、細かいところは参謀にも質問しろ、それではこの旨を各隊に伝達…」




「諸君、我々の底力を浮かれた奴らに見せつけるぞ」



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