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変わり者の異世界冒険記  作者: 白山なろう
第3章 魔王軍編
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魔王軍編第2話 勇者の詳細

諸事情により少し遅れていまいました、申し訳ありませんでした

勇者が現れたという報告を受けてからだいたい4ヶ月、魔王は今まで通りの日々を過ごしていた


(4ヶ月たった今でも戦線に動きは無し、軍司令部は侵攻作戦の策定で大忙し、、、)


「・・・やることがないなぁ…」


ここで普通の魔王ならば女を侍らせたりして満足するところだがこの魔王はそういう趣味は持っていない


タッタッタッ!誰かが廊下を走ってくる音がする


(ん?この廊下は緊急時以外走ってはいけないと決められているのだがな、それを知らない馬鹿者か緊急の連絡を受けた物かな?)


そうしているとドンドン音は近づいてくる


「魔王様、緊急の報告です」


「なんだ?」


「只今アルカディア王国課の諜報部より、勇者が前線に向かって出陣したとのことです」


「なにっ?普通はもっと時間をかけて訓練するものだ、ちゃんと確かめたのか?」


「はい、出陣式で隊列の中に勇者の存在を確認できたとのことで、それに関しての指示がほしいと軍司令部から来ております」


「うーむ、、、それには少し会議がいる、使いに連絡して作戦課の幹部達に連絡を取ってくれ、2時間後に緊急会議を開くとな」


「承知しました」


タッタッタッ!


(・・・まったく、緊急時の報告を廊下を走ってはいけないという決まりまで知らない者に頼んだか…)


魔王の予想の両方があたってしまい少し苦笑いする魔王なのであった


        〜2時間後〜


コツッ、コツッ、コツッ 石畳の上を歩く音が廊下に響く


ガチャッ!!ギィーーー!そして他よりも少し大きな扉が開かれる


ガタカタッ!中にいた者すべてが立ち、顔を向ける


「座れ」


そう言うと一斉に、だが静かに座る


「さて、早速だが前線に出てくる勇者への対抗策を知りたいのだが…」


「はっ、ではお伝えします」


そうして長い説明は省くが要するにそれぞれの方面に配属される勇者に対して強めの魔物を送り込み、現時点での勇者の実力を測るというものだった


「そういえば4ヶ月前にキメラによる攻撃を許可したがあれはどうなったのだ?」


「はい、それについては「勇者」の職業を持つ者とその他の面々は倒せたとのことですが、最終的には近衛隊の攻撃で倒されたようです」


「ふーむ、それでマリンガはなんと言っていた?あのキメラはあいつの愛獣だったそうじゃないか」(あんな気持ち悪い魔物を愛獣なんて言うのは少し気がひけるがな…)


「それは「このデータを以ってして勇者を超える最強の魔獣を創り出す」と言っております…」


「はぁ、、頼もしいのかそれともただの機械バカかわからんな」


今の発言で少し場の空気が軽くなる


「話を戻しますが、それ以外の勇者のデータは未知数でありますので今回の魔物による攻撃を実施する予定であります」


「うむ、大いに結構、それでデータを取ったあとはどうするのだ?」


「それについてはデータが取れ次第各方面の戦力を増強します」


「わかった、ではこれで会議は終了とする、各自自分の部署へ戻ってくれ」


そうして魔王が部屋を出るとその次に位の高い者から順に退出していく


「おい、それであの創造士はどうした?」


「あの創造士はあのキメラと戦いましたがキメラの足を止めるだけでキメラ自体には歯が立たなかったようです」


「ふむ、ならばその程度の奴だったということだろう、だが一応監視は続行しろ、あと他の勇者よりも襲撃の回数を増やして定期的にデータを取っておけ…」


「しょ、承知しました、そのように」


「あと、これは魔王様に知らせるな、魔王様に苦労をかけてはならん」


「そちらも承知しました…」


そうして魔王の知らぬところで襲撃回数が増えたりしていたのであった


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