第50話 突然
50話達成です、これからも投稿していくのでよろしくお願いします
俺は今、王様からの呼び出しが終わった後また部屋に戻り休憩していた
(・・・一年間戦いつづけたせいなのか逆に静かな方が落ち着かないな…)
人間不思議なもので一度慣れてしまうともう元には戻れなくなってしまうもの、それは俺も例外ではなかった
(はぁぁぁ〜、勇者がこのまま魔王を倒してくれれば俺は戦わずに済むのになぁ、、、一応俺も勇者だけど…)
淡い期待をいだきつつもう少し寝ようとすると、、
コンコン!「勇者殿、今少し良いか?」
(ん?この声は艦長か!)
「・・・いいですよ、どうぞ…」
ガチャッ「失礼する」
「・・・で、ここには何の用で?」
「まぁまぁそう不機嫌にならないでください、実は一つだけ勇者殿に言わなければならないことがあるんですよ」
「・・・なんですか?」
「実は未だに進撃している中央方面軍から救援要請がありましてね、我々に出動要請が来たのですよ」
「それで俺にも出動しろと?」
「はい」
「・・・・だが断る」
「それは駄目ですねぇ、勇者殿に差し上げた休みは明日の朝で切れますよ?」
「はぁ!?4日あるって言ってたよね!?どう考えてもあと一日はあるんだけど!?」
「いえ、確かに4日と言いましたがあの日も含めての4日ですよ?」
「・・・・・・・・・・・はっ!?」
「そういうわけで明日には出発します、準備を整えてください」
「待て待て待て!、おーい!」バタン!
「・・・・・・・・・・・」
(ふざけやがってー!)
心の中で叫ぶが何も起きなかった
(はぁぁ、まんまと騙された訳か、、、チクショーメー!)
そうして俺はふて寝を決め込むのだった
〜一日後〜
チュンチュン!!
(いい加減焼き鳥にしてやろうか…)
そう思いつつ起き上がる
(あぁぁぁぁぁ〜!俺の休みぃぃぃ〜!)
少しだけ涙を流す
コンコン!「勇者様、出撃の時間です、飛行船にお乗りください」
「わかった…」
そうして飛行船に乗り込んだ俺はあることに気づく
「おい、あの飛行船と艦長はどこに行ったんだ?」
「それなら昨日の夜に出発しています、万が一市民に気づかれるとちょっとした騒ぎになりますので、、この飛行船で合流する手筈となっています」
「あぁ、わかった」(まぁ確かに3日前に市民達には姿を見られるしなぁ)
そうして俺を乗せた飛行船は合流ポイントへ向かっていく、そして渓谷付近に差し掛かったところ、、、
ゴロゴロ〜!
(はっ!?この音は!)
「報告!突然雲が現れました!」
「なにっ!?例の雲か!?」
「はい!こちらに真っ直ぐ向かってきます!」
「直ちにこの事を司令部に報告しろ!、、総員艦内へ退避せよ!」
そうして甲板にいる乗組員は船内に一目散に向かっていく
(俺も行くかぁ、、)
混んでいるのは嫌なので少しだけ待ってから艦内に降りる階段へ行く
「・・・なんだお前ら…」(こいつら少し魔力量が多いか…?)
そうして目の前に3人の男が立ちはだかる
「・・・勇者さんよぉ、あんたは少々目立ち過ぎた…」
「おとなしくしていればこんな目に合わなくて済んだものを…」
「非常に残念だよ…」
「・・一体何をする気だ…?」
「ここから落ちて死んでもらう、それだけだ…」
「運が良ければ渓谷下の川に落ちるかもな…」
「まぁそうはいかないが…」
(簡単に殺られると思うなよ、、!)
パスッ!パスッ!パスッ!
「・・・なっ!?」
「オマエ、アマイナ…」
「ワザワザネムラセルタマ、ウッタ…」
「トテモ、ミジュク…」
「・・・お前ら魔王軍のやつか?」(こいつ等にはたぶん魔法も大して聞かないだろう、元々攻撃力は低いしな…)
「ソウダ…」
ガシッ!「うぐっ…」
一番背の高い奴に首を掴まれて体が持ち上がる
グリッ!「ガハッ、、、」突然胸から痛みが走る
「おい、、一体何をした…」
「カンタン、マリョクヲツカエナクスルソウチ、ウメタ…」
「コレデオマエ、マホウ、ツカエナイ…」
「カクジツニ、シヌ…」
そうして俺は掴まれたまま船外に持ち運ばれる、必死にもがくが首が締まってうまく動けない
「サラバダ、アワレナユウシャ…」
「モウアウコトハナイダロウ…」
「エイエンニ…」
「おい、、俺が居なかったらお前らが疑われるんじゃないのか…?」
「ソノトキハ…」
「ボウフウニトバサレタト…」
「イウ、モンダイナイ…」
(くっそ、、何もかも通じないか…)
そうして遂に俺は船外に投げ出される
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
急速に地面へ向かう感覚が増していく
(くそっ、魔法か使えないせいで減速も出来ん!)
幸い持ち物は奪われなかったので銃は手元にあった、そして最も幸運だったのは川に落ちそうなことでもあった
(こいつの糸が伸びるのはせいぜい30m、この渓谷は幅が広いから届く範囲は限られる、そして渓谷は大まかに言って逆三角形の形だから一番幅が狭くなるのは…)
「地面に着くギリギリの場所!」
そうして俺は銃を構えてその時を待つ
(ぐうっっ、落ちる訓練はしてないからキツい…)
そうして遂に渓谷の中に落ちていく
(もうちょい、、もうちょい、、、、今だ!)
パスッ!パスッ! ザクザクッ!
崖に突き刺さった音がする、それを聞いたのを最後に俺は意識を失った…
次章にキリよく入っていきます、そして次章は魔王側からの光景になりますので時系列が遡ります、ご了承ください




