第43話 お転婆姫
「あぁ〜〜疲れた、、、なんだったんだあの姫…」
今俺は勘違いしている姫に説明を終えたあと、そのままソファーでぐったりしていた
〜10分前〜
「あんた何か勘違いしてないか?そもそもあの飛行船に俺は乗ってないぞ?」
「ちゃんと兵士から貴方が離脱する飛行船に乗っていた事を聞きましたわ!」
「じゃあ飛行船がナーギリア市に突入したことは?」(あーめんどくせぇ!)
「もちろん聞いていますわ、そこからあの飛行船が出てきたこともね」
「その飛行船に乗るために俺もナーギリア市に突入したんだよ!」
「・・・それで?」
「で、突入した部隊を残して飛行船は戦場から離れたんだよ、それがあんたが聞いた飛行船だ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・ほ、本当に本当〜〜ですの?」
「あぁ、本当だよ」(わかってくれたか?)
「・・・・ま、まぁそれならいいですわ、しかし!勇者が撤退するなど許しませんからね!!」
「あぁ、わかってるよ」(これがこの国の姫って冗談キツいな…)
「今日の所はこれで許してあげますわ!」バタン!「殿下!廊下を走ってはいけませんぞ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(嵐のように来て風のように去って行ったな…)
こうして初めに戻る
(・・・・そういえばアイツの名前を聞いて無かったな、、、単に聞き逃してただけかな…?)
ガチャッ 「失礼します、、」
(今度は誰だ?)
「勇者様、そろそろ謁見の用意が出来ましたのでお呼びに参りました」
「ん、あぁ、わかった」(もうそんな時間だったか)
そうして謁見の間の前まで連れて行かれる
(懐かしいなぁ、、、一年ぐらい前か?)
「謁見の作法はもう知っておりますね?」
「あぁ、わかってるよ」
そうしてしばらくすると扉が開く
ギーギギーギーー!!
パチパチパチパチパチパチパチ!!!
(・・・・・なんだこれ?・・・)
とりあえずは作法に従って王様が座る玉座の前に行く
「おお、勇者様、いや「英雄」殿、此度は我が王国の為にとても大きな事をしてくれて余はとても感動している」
(・・・・・あれぇ!?俺がやったことはただ単に飛行船に乗って魔物と戦っただけだぞ!?なんでこうなる?)
「そこで余はこの時をもって、英雄白石殿を「曹長」に昇進させ、第一級勲章を授与する」
(えぇ、、、曹長ってまだまだ下じゃねぇか!こんなんでこれだけの式を開くのか!?)
「あ、、ありがたき幸せ…」
それとなく返答をする
「そして勇気ある飛行船乗組員にも叙勲をし、それぞれ1階級昇進とさせる、異議はないな!」
全員静かに黙る
「・・・それでは以上の通りで決定とする!」
そうして叙勲式が始まる、そうして勲章をつけるのは、、、
(おいおいおい!あの姫様じゃねぇか!)
そうして一番に俺のところまで来ると執事らしき人が持っている勲章を俺に付けてくる
「・・・とても似合っていますわ」
(うっわあ、、心の中では別の事考えてそう…)
そうして飛行船の乗組員全員につけ終わると次はパーティーが始まる
(・・・早く部屋に帰りたい、、、俺はパーティーが大の苦手なんだよ!)
「いやー、想像よりも似合ってますよ」
「・・・どうしてこんなことになってるんだ?」
「そりゃあ私が勇者様の事を褒め称えましたからね、それと新種の魔物を討伐した功績含めて表彰されたそうですよ」
「ほとんどあんたの仕業じゃねぇか!」
「いやいや、どのみち勲章を貰うのです慣れておいて損はないでしょう?」
「・・・それでもう一つ聞きたいんだが、さっきの俺の2階級昇進したら曹長だったよな、それっておかしくないか?」
普通に考えると兵士は2等兵から始まるのだが、そこから曹長までには5階級の差があるのだった
「おや、知りませんか?元々勇者様には伍長の位を与えるのが規則となっているのですよ」
「知らねぇよそんなもん!」
「まぁまぁ、怒鳴らずに、、それとお気をつけて下さい」
「何がだ?」
「貴方を取り込みたい、あるいは接点を持ちたい貴族やご令嬢に取り囲まれますぞ」
「はぁ!?なんでだ?勇者は他にもいっぱいいるぞ?」
「あなたは他の勇者よりも一番に昇進しましたからね、それと他の勇者は前線に行っていますから会いたくても会えないのです」
「・・・それで俺のところに来ると?」
「そういうことですな、、まぁ私は少々年老いていますから目には止まらんでしょう、頑張ってください、できれば寝ている最中にも…」
「んん?それはどういうk」
そう言い終わる前に待ち構えていたとばかりに貴族や令嬢なんかが俺を取り巻いていく
(うわぁぁぁぁっ、めっちゃ人がこっちに来る!)
「勇者様!戦場でのお話をお聞かせください!」「英雄殿、こちらで少しお話でもいかがですかな?」
ワーーワーーワーー!!
(そ、、そうだ!艦長何処行った!)
そうして人混みの隙間から見ると会場のドアから手を振っている艦長の姿が見えた
(くっそおおお!あの艦長逃げやがった!!)
こうして2度目の俺の苦労が始まったのであった




