第42話 凱旋飛行
ワーーワーーワーー!!
(・・・・過去最高にうるさいんじゃないだろうか…)
今俺は、前線から例の飛行船に乗って王城の上を飛んでいた
「どうですかな?たまには歓迎されるというのも良いものでしょう?」
「・・・・・・・・・・・・」
「我々はずっと前線で永遠と戦い続けます、たまにはこうして歓迎でもされないとこの先やっていけませんぞ」
「それでもこの飛行船さえあれば簡単に魔王を討伐できるんだろう?」
「いいえ、魔王を討伐するには勇者のみがもつ力が必要です、代用の力で討伐した例はありません、なので魔王討伐には勇者様が、その他の魔王軍は本艦が殺ります」
「魔王軍には四天王とかないのか?」
「・・・その四天王?とやらはありませんが魔王軍内で特別に強いとされる者ならあります」
「へぇ、そいつ等はこの船でも殺れる程度の強さなのか?」
「いいえ、正直なところ相性の関係上、本艦が不利な場合もあります」
詳しく聞くと、その仮四天王はバランス良く知識、力、魔法、耐久に特化した四人がいて、その中でも知識の魔人はこの飛行船でも殺れるかどうか怪しいらしい
「おおっとそうでした、このまま王城を一周した後王城に着陸、王城に謁見する予定です」
「はぁ!?ふざけんな!話が違うじゃないか!」
「今思い出しました、どうかお許しください」
「ぐっ、、、」(こいつわざと隠してたな、、、その証拠に目が端に行ってやがる!)
そうして飛行船は王城を一周したあと、王城にある広間に接舷する
「ロープ投げろ!」「了解!、、ハイ!」
(流石にこの大きさは着陸出来ないならな…)
「よーし!橋渡せ!」ガタッ!
「勇者様、お待ちしておりました、まず応接室に案内致します、その後に謁見です」
「謁見したあとは?」
「一日王城に泊まったあとに再度前線に出発して頂きます」
「わかった、案内してくれ」
「はっ、お連れしろ!」
そうして案内されたのはまるで貴族が好きそうななどこもかしこも金色で装飾された部屋だった
「まるでこれから表彰されるみたいな扱いだな、、あと目が眩しいから早く何処かへ行きたいな…」
バァン!! そんな音と共に誰かがこの部屋に入ってくる
「逃げ帰ってきた勇者がいる部屋はここですわね!」「お待ちください殿下!」
(あぁ、、また面倒くさくなる予感がする…)
「いた!ここにいましたわね!」
「・・・・・あんた誰?」
そこには金髪の髪をした女の人が組手をして立っていた、、少々息が荒い
「まぁ!召喚した勇者がわたくしの事を忘れるなんて一体何があったのかしら!」
(・・・・・・・・・・もしかして・・・)
「俺達を召喚した姫様か?」
「そうですわ!、、、そういえばあの時も部屋の隅の埃の様にいましたわね」
「あの時?」
「ふざけないでくださいまし!あのバケモノと戦った時ですわ!」
「ん、、あぁ、あのキメラの時に撤退するのを妨害してくれた姫様でもあったか」
「腰抜け兵士共を正気に戻しただけですわ」
(おいおい、あれは正気に戻すというより狂気に戻すようなものだったぞ…)
「殿下、、、そろそろそこまでにしたほうが…」
「あら?あなたに私の行動を止める権利がありまして?」
「・・・・・・・・・・いえ、ございません」
「それではあなたはしばらくここから出ていってくださる?」
「・・・・・・承知しました…」
(たぶんこの人も大変なんだろうなぁ、、、くわばらくわばら、、)
「んんっ!邪魔が入りましたが本題に入りますわ、、あなた勇者の癖に逃げ帰ってきたとはどういうことですか!」
(ハァ!?初めもちょっと思ったが何言ってるんだコイツ?)
「逃げ帰ってきたと言うのはどこから聞いたことですか?」
「兵士から聞いたことですわ、あなた達は下で味方が戦っているにも関わらず飛行船で逃げ帰ってきたと」
(んん?それってもしかして、、、)
「それって自分が乗ってきた飛行船とは別の飛行船では?」
「知りませんわそんなもの、飛行船は全て同じではなくて?」
(うっわあ、、かなり面倒な奴だそコレ)
そうして俺の過去一番の苦労が始まったのであった




