第40話 持久戦
今回は地上軍のお話です
〜俺が飛行船に乗り込んで出港する少し前〜
「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」ガキーン、ザシュッ!
「gyaaaaaaaaaaaaa!」「gaaaaaaaaaaaaa!」
「怯むなー!戦列を維持せよ!」
「gyaaaaaaaaaaaaaaaa!」ドーーン!
「うわぁぁぁぁ!!」
「隊長!このままでは我が隊は壊滅してしまいます!撤退の命令を!」
「駄目だ!なんとしてでも耐えろ!」(そうだ、、なんとしてでも耐えなければならんのだ!、、、我が隊が壊滅したとしても!!)
「敵の大型は支援で多少減ったとはいえまだまだ残っています!それに得体の知れない兵器まで使ってくるのですよ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「隊長!!」
「報告します!味方飛行船がナーギリア市に突入!」
「なにぃ!市に突入しただと!」
「はい、その直後味方飛行船が戦域を離れていきました…」
「なんということだ!!味方の支援をせずに撤退するなど軍法会議ものだぞ!」
「・・・それで、ナーギリア市に何か異常はあったか?」
「はい、多少の敵反応が消えました、おそらくは突入した味方がやったものだと思われます」
「・・・そうか・・・直ちに撤退の用意をしろ!但し撤退するのはもう少し先だ」(やっとか、、、この借りは必ずや返してもらうぞ、、、)
「全軍撤退用意!歩兵は下がりつつ戦列を維持!魔法隊は支援をせよ!」
ドカーーン!!、、、ドカーーン!!
「な、なんだ!?」「爆発か!?」
「報告します!ナーギリア市内で突然の爆発音!今のところ4回です!」
「わかった、引き続きナーギリア市の監視をせよ、撤退したら別ルートから合流せよ」
「はっ!」
「隊長、いったい何が起こってるんですか?突然の爆発音と味方の飛行船が突入したことに何か関係が?」
「・・まぁ暫くすればわかる、もう少しの辛抱だ」
ドカーーン!、、ドカーーン!!
「また爆発だ!」「いったいどこからだ!?」
「落ち着け!これは我々の味方の工作だ!」
「なんだって!?」「でも敵はまったく気にしてないぞ!?」
そうしていると轟音と共に地面に穴が空いていく
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
「な、なんだ!?地面に穴が空いていくぞ!」「に、逃げろー!」
キュィィィィィィン!!
そうしてあるものが地面に開いた穴から出てくる
「な、なんだあれは!?」「めちゃくちゃでけぇぞ!」
(・・・ようやく現れたか、、まったくお前はいつもいつも待たせやがる・・・)
「総員撤退!、撤退せよー!」
そう号令がかかると一斉に撤退していく
「gyaaaaaaaaaaaasssss!」
ドカーーン!
「うおっ、なんだ!?」「魔物が飛んだぞ!?」「でけぇやつに向けて飛んだんだ!」
ドドトドドドドーン!
「gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」
「うわっマジかよ!?」「0距離で撃ちやがったぞ!?」
「お前ら見てないで走れ!まだまだ終わってないんだぞ!」
「隊長、アレが答えなんですか?」
「そうだ、アレがナーギリア市奪還の真の目的のものだ、アレさえあればこの戦局を一気に優勢に持っていける」
「そこまで言うなんて一体どんなものなんですか?」
「うむ、それには多少の時間がかかるな、、今は走ることにだけ集中しろ」
こうして地上軍は飛行船が出港するまでの時間を稼いだのだった




