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変わり者の異世界冒険記  作者: 白山なろう
第2章 侵攻編
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第39話 ナーギリア市攻防戦

「全軍突撃せよ!」「「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」


俺は今、ナーギリア市に突撃していく味方の上空にある飛行船にいた


(よくあれだけの数がある敵に突っ込んで行くなぁ)


「総員!大型の魔物のみに攻撃を集中せよ!」


ドドトドドドドーン!


(これじゃあいくら撃ってもきりがないぞ…)


「ッ!総員!対ショック姿勢!何かに掴まれ!」(ん?)


ドカーーン!!


「痛たた、、何が起こった?」


横を見ると大きな穴が端から端まで貫通しているのが見えた


「各員被害状況知らせ!」


「2番4番砲台発射不能!」「居住区に被害あり!」


(幸い船と気球を繋ぐロープが切れてないおかげで傾斜はしてないな、犯人は一体誰だ?)


そうして「探索者」で探すとある魔物が見えた


(ッ!こいつか!)


その魔物は床にあるミサイルのような形をした木をこちらに投げようとしていた


(させるか!)


パァン!   咄嗟に魔物の腕を狙ってライフルを撃つ


「gyaaaaaaaaaaaaa!」


(こいつならこのライフルでも止めも刺せるか…)


そうして頭を狙って撃つ


パァン!


(・・・倒れたか、、でもこっちも被害が凄いな)


見たところ左舷の砲台はほとんどが貫通されて発射不能になっていた


(まさか敵に対空能力があるとは思わなかったな、たぶんあれも新兵器だったのかな?)


そして戦況はというと大型が多少減ったおかげで極端に不利という訳ではないが、若干不利というところだった


「砲術員へ、全砲門発射停止、船底の修復を急げ」


そうして修復している最中にもライフルを撃ち続けるが、まったく数が減らない


(・・・・墳進弾はあと10発か…)


「・・・・これは駄目だな…」


「全乗組員へ、これより本艦はナーギリア市に突入する、準備をせよ」


(はぁ!?ナーギリア市に突入する!?いったい何を考えてるんだ?)


急いで艦長の元まで行く


「艦長、市に突入するっていったいどういうことだ?」


「・・・・あのナーギリア市にあるものがあるのです、我々はそれを確保して味方の支援をします」


「それも例の新兵器か?」


「えぇ、実は元々我々の目的はナーギリア市確保以外にもソレを確保するという任務もあるのです」


「それでソレはなんだ?」


「新型の飛行船です、データだけでは本艦の3倍もの力があります、現在本艦は味方の支援が難しい状況にあります、ですのでその新型飛行船に乗り換えるのです」


「それで本当に逆転出来るのか?」


「わかりません、こればかりは運だとしか言えません、これは賭けです」


「あぁ、それで?その飛行船はどこにあるんだ?」


「おそらくはこの地下にあります、そこに秘密ドックがあるはずです」


「・・・・・・・・・わかった、それしかないんだろう?じゃあやってやろうじゃないか」


「感謝します、それでは上陸部隊の先導をお願いします」


「・・・・・どうして俺が先なんだ?」


「ケンタウロスの群れを一人で殲滅するお方しか適任者はいませんからね」


「何もかも知ってるのか、わかったよそれでこの飛行船はどうするんだ?」


「少数の乗組員で後方まで撤退します」


「わかった、それじゃあさっさと目的地まで行ってくれ」


そうして俺は地下にある秘密ドックに繋がっているとされる階段がある建物に行った、行く途中に街の中で待機していた魔物もいたがどれも小型の魔物ばかりで銃の敵ではなかった


「それでは艦長!お気をつけて!」


「君たちも気をつけて」


そうして飛行船は戦闘域外へ飛んでいった


(銃を知られてしまったが、まぁもうしょうがないだろう、それよりも)


「ここに階段があると知ってたのか?」


「えぇ、前に一度、ここに案内されたことがあるのです」


そうして通路を進んでいくと、ある扉が見えてくる


「ここか?」


「はい、おそらくは」


そうして飛行船の砲弾用の火薬で扉を吹き飛ばす


ドカーーン!


「10回ぐらいかかったな」


「もうそろそろで火薬が尽きる頃でしたな…」


そう言いつつも扉の奥へ行く、そして例の物が姿を現した


(・・・・・でかいな…)


そこにはさっきの飛行船の何倍もの大きさのある飛行船が佇んでいた


「私も見るのは初めてですがここまでとは知りませんでした…」


「ッ!艦長!急いで行かないと味方が壊滅してしまいます!」


「おおっとそうだったな、総員乗り込め!出港用意!」


そうして飛行船に乗り込んでいくクルー達を見てあるものを見つける


(・・・・これはプロペラだな、、しかもかなり精巧だ…)


「この飛行船には前代の勇者が関わっていると聞いたことがあります、それも勇者様の知恵でしょう」


そうして5分もしない内に出港の準備が整った


(中身は放置されていた割にキレイだな、まぁ案の定壁や床は木製か…)


「艦長、出港します!」


キュィィィィィィン!! プロペラの回る音がする


「総員戦闘配置!出港!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


上部のハッチが開いて飛行船が出れる様になる


(こういうのスゴイワクワクするな…)


「ハッチ開放確認!上昇します!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


(揺れが凄いな、小刻みだが凄く速い)


そうして出港した新型の飛行船は味方が戦闘している真っ只中に出るのだった

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