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変わり者の異世界冒険記  作者: 白山なろう
第2章 侵攻編
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第32話 攻勢停止と防衛線

誤字の修正をしました

俺がケンタウロスの奇襲から生き残り、味方の陣地まで後退した頃


        〜王城〜


「それでは反抗作戦の成果を聞こう」


「はっ、今現在、全方面軍は順調に進撃しており、特に東部方面軍は破竹の勢いを見せています」


「そういえば確か、、ついこの前に飛行船を出したのも東部方面軍ではなかったか?」


「はい、その通りでございます」


「それで?それに見合った成果はあったのか?わざわざ建造途中の飛行船を出したんだそ?」


「オルランド川の三大補給地点であるオルドランド補給基地を攻撃し、結界発生装置なるものとそれを覆っていた多数の希少金属を手に入りました、あれだけで国庫一年分はあるかと存じます」


「ほう、一年分の国庫を賄えるほどの価値のある攻撃だったか」


「左様であります」


バタン!「失礼します!」


「なんだ貴様!急に王様の会議室に入って来るんじゃない!」


「まぁまぁ、落ち着き給え内容次第だ」


「で、では報告します、全方面軍が魔王軍の反撃にあい、現在全戦線は膠着しています、そのことで王様のご判断を仰ぎたいと、各方面軍司令官から来ております」


「完全に膠着しているのか?」


「はい、そのようです」


「ではそこで一旦攻勢を停止させたまえ、そこから魔王軍がこちらへの攻勢で消耗したところで反撃を開始させろと伝えろ」


「はっ!では失礼いたしました!」


「・・・・・後であいつは粛清しておけ、罪状は王の気分を害した罪でだ」


「・・・はい陛下のご指示どうりに…」


「まったく、そんなもの己の頭で考えればいいものを、なぜ余がいちいち指示せねばならんのだ…奴らは無能ばっかりなのか?」


「司令官という肩書欲しさに競争する虫共です、無能なのも仕方ないでしょう」


「ふん、魔王を殺す寸前でそいつらも粛清しておけ」


「承知しました、、すべては陛下のご意思どうりに…」


「余はもう寝る、誰も入れるでないぞ」


「承知しました」


        〜そして時系列は遡る〜


ガラガラガラガラ


「勇者様!見えました!本体です!」


「あぁ、やっとか、少し時間がかかったな」


「おおっ、勇者様、あのケンタウロス共はどうなりました?」


「すべて殺った、これ以上は言う必要は無いだろう」


「・・・わかりました、東部方面軍司令官からの命令で、しばらくここで防衛線を張ることになりました」


「東部方面軍司令官の場所はここからかなり離れてるぞ?」


「方面軍司令官の命令には飛行船を使っての高速伝達が基本原則になっています、つい先程戻って行きましたがね」


「なるほど、それで防衛線って言ったってここには防衛に有利な地形でも、川もないぞ?」


「そこなのですが、我々もそれで困っているのです、ただ命令書には「防衛戦を展開しろ」とだけで、、具体的な防衛策は書かれていないのです…」


「それで師団長はどうしてるんだ?」


「ここら一体に即席の防衛装備を建設して、本国からの防衛装備が支給されるまで持ちこたえるそうです」


「わかった、ありがとう」(それで大丈夫なのかよ…)


そうして出来上がったのはなんとも頼りない壁を造っただけの防衛線だった


(・・・めちゃくちゃ心配になってきたぞ…)


「報告!敵が接近!数およそ2000!」


「総員戦闘配置!」


        〜2時間後〜


「ハァ、ハァ、なんか疲れた、、、」


幸い今回の襲撃は負傷者が複数いるだけで済んだのだった


ハァ(敵の突撃で壁は簡単に崩壊するわ、壁の破片で味方は負傷するわ、弓は強い風でまともに掩護出来なかったりするわ、、、まさにグダグダだったな、、、)


「師団長!このままでは敵の疲弊よりこちらが疲弊しきってしまいます!」


「だが方面軍司令官の命令には逆らえん!」


「何が方面軍司令官だ!あんなものただの見栄っ張りだけは一流の貴族共じゃないか!今回の命令も王様に指示を仰いだっていう噂だぞ!」


「貴様!上官を侮辱してただでは済まされんぞ!軍法会議ものだ!」


「静まれ!各自、そこまでだ」


「し、しかし、、」


「確かにこのままでは我々の方が負ける、だからここは勇者様の知恵をお借りしたいのだが、、」


「・・・そうですねぇ」(急にこっちに振ってくるなよ!)


そこで今の状況で出来そうな防衛兵器をありったけ思い出す


「まず、壁の前に窪みを掘りましょう、次に我々が進む道以外を魔道士の人たちの力を借りて水をかけて泥濘ませるんです」


「ほう、それで本当に効果はあるんですか?」


「いや、わかりません」


「・・・・ゑ?」


「だって泥濘ませる方はともかく、堀の方は効くタイプがありますし、ないよりまし程度です」


「えーと、それでは防衛にならないような気がするのですが、、、」


「今の状況で可能な限り短時間で出来るものを言ったまでです」


「・・・確かにそうですな、それではその案を採用いたします、総員!直ちに取りかかれ!」


「「はっ!」」


こうして俺の提案したもので防衛線を構築し始めるのであった

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