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変わり者の異世界冒険記  作者: 白山なろう
第2章 侵攻編
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第25話 反抗作戦開始

ガラガラガラガラ、、、今俺は魔王占領地内を馬車で移動していた、目標は第一目標地点であるヴィンカース街を目指して、、


(うーん、敵軍を余り見かけないな、、ちょくちょく襲撃はあるんだがな、、、ここでは地球の戦争とはまったく違うのか?)


反抗作戦が開始されてから2時間、抵抗といった抵抗も見られず、確かに進むにつれて襲撃は多いのだが、大規模な抵抗は見受けられなかった


「奴ら俺らにビビったから出てこねぇんじゃねえか?」「ははっ、違げぇねえぜ」


(うーん、本当にその通りなのか?)


そう思いながらも馬車はドンドン進んでいく


「伝令です!第一目標のヴィンカース街に到着したら全隊は街手前の林に駐屯して街の様子を偵察せよ、以上です!」


(とうとうここまで大して抵抗もなかったし、、不気味だな、、、)


「よーし、総員降車!一度野営しつつ街の様子交代で偵察する!」


「「はっ!」」


(そんなに大声出したら敵がいたら気づかれるだろうが、、)


「隊長!中央方面軍からの伝令です!」「なにっ!?それで中身は?」


「我、敵の主力に接敵、撃退するも勇者一時負傷につき一時攻勢を停止する、以上であります!」


「なんだと!攻勢を停止する!?それでは奥深くに進んだ我々は敵に包囲される寸前になっているという訳か!」


(これが相手の狙いなのか?わざわざ両翼の戦線を捨ててまで中央の戦線を維持するとは、、、普通は逆じゃないのか?)


「隊長!偵察兵からの報告です!街に魔物は少数しかおらず、また街の外観はそのままであり、今攻勢を仕掛ければ簡単に陥落させることができるとの報告です、ここは速やかにヴィンカース街を奪取したほうが良いのではありませんか?」


「バカもん!そんなことしたらいきなり敵が周りから出現した場合俺たちは街ごと一緒に木っ端微塵だぞ!奪取するのはもう少し周りを偵察してからにすると伝えろ!それともっと偵察兵の増援を後方に要請しろ」


「はっ!失礼しました!」


(うん、慎重なのはいいことだが慎重過ぎるのもいけない、これが難しいところだな)


そして夜になり鳥も寝静まったころあることでまた一段と騒がしくなる


「隊長、伝令です昼と同じ中央方面軍からです」


「ん〜?なんだ?また伝令か?」


「伝令を言います、我、勇者様の回復につき侵攻を再開、そちらは直ちに我らと共に侵攻せよ、とのことです」


「ちょっと待て、我らと共にって俺らもこんな夜更けに侵攻しろっていうことか!」


「し、しかし、、これは王様も承認しておられるようです、王命には逆らえません、、、」


「ええい、安全なところで惰眠しか貪らん奴らめ!現場の我々の疲労も考えろってんだ!」


「隊長、そんなこと言ったらヤバいですよ!」


「構わん!事実だろうが、あと攻勢は明朝の6時に開始する、中央も遅れてんだ、そう簡単には我らの地点には追いつかんだろう」


「承知しました、あとさっきのは聞かなかったことにします」


「あぁ、あんがとよ」


         〜そして朝〜


「全員聞け!これからヴィンカース街を奪取する!相手は少数だが敵の増援に気をつけながら戦闘せよ!以上、総員持ち場につけ!」


「「はっ!」」


         〜数分後〜


「よし!皆準備できたな!、、、総員突撃!」


「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」」


(・・・俺は普通に歩くか、、もしかしたら途中で敵が現れるかもしれんしな・・・)


そうして味方の兵士はまず壁に張り付きはしごのようなものを伸ばして壁から侵入していく


(レクテナに負けず劣らずの壁の高さだな・・・)


「急げ!敵が気づいていない今がチャンスだ!」


そして壁の上に着くとまず壁上を制圧してそれから肝心の街に侵入していく


「敵発見!オラァァ!」ザシュッ!「おおっさすが勇者様がお創りになった剣!スパスパ切れるぞ!」


(にしても、これだけの広さの街をたった600人で攻略するなんて正気の沙汰じゃないな、、、)


この街は直径37kmの丸型で最低2000人がかりで攻略するような街だった、無論壁も高くおそらくは30mほどはある


そして俺は壁の上で兵士達の取りこぼしがないか「探索者」で探していた


(ん?一人後ろ側に回りこもうとしているな、俺も行くか、、、)


そうして俺は相手の上から一気に押し殺していく


「ぐはぁっ!」(・・・すまん)


「くっ、さすがに30mから飛び降りたら痛いな、、、んでこれが魔族ってやつか、見た目はどう見ても人間そのものだな、、」


そうして街は段々と制圧されていき、街は4時間の取りこぼし確認の上で陥落した


「我々の勝利だー!」「「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」


(俺の仲間は今頃どうしてるかな、、、)


実は俺以外の勇者は他の目標地点確保のために配属されていて、俺以外一人も勇者はいないという状況だった


(こんなのがまだまだ続くのか、、、もっと気を引き締めないとな、、、)


そう思いつつ、俺は兵士達が勝利を喜び合っているのを見ていたのだった

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