第24話 反抗作戦準備
俺は今、もう何度訪ねたか分からないほど同じ部屋に来ていた
コンコン!「入るぞ」ガチャッ!
「大佐とあろう者の部屋に返事もなく勇者様は入ってくるのですか?」
「バカを言え、そんなことだったら最初から処罰を受けてるよ」
「ふふっ、それもそうですね」
「それで?俺も聞きたいことがあるんだがな」
「おやっ?珍しいですね、貴方様から聞きたいことがあるだなんて」
「たまには俺からも聞きたいことの一つや2つあるかもしれんだろう?」
「そうですね、では聞きたいことを当てて見せましょう、、、反抗作戦のことですね?」
「まったく、この世界の女の人は男の考えがわかるのか?」
「それは私が事前に少しずつ噂として流しているからですね」
「んでそれに俺はまんまと引っかかったわけだ、それで反抗作戦とやらは本当にあるのか?」
「えぇ、当初は兵士の士気高揚の為にでしたが、王都の総司令部から本当に反抗作戦の準備をせよとの王命が下りました」
「具体的には?」
「厳密には申し上げられませんが、ただ前線が動くことは確実ですね」
「他の戦線はどうなってるんだ?」
「西部戦線の西部方面軍が若干の防衛に苦戦していますが、中央方面軍は勇者様の活躍によって逆に攻め込んでも優勢になるだろうという状況
です」
「やっぱり勇者は強力か?」
「えぇ、報告によれば勇者様の知識と力で今まで劣勢だったのが今では他の戦線に戦力を割く余裕まで出てきたとのことですね」
「それで反抗作戦開始時期はいつ頃だ?」
「来週の今日から作戦発動です」
「かなり早いんだな、その西部戦線に増援を送って全ての戦線が準備万端になってからの方が良いと思うんだがな」
「そこは総司令部の判断です、援護に対地戦用の飛行船が数隻派遣されるようです」
「なるほど、じゃあ準備を整えておくよ」
「えぇ」
「じゃあ、これで失礼する」ガチャッ バタン
(まったくあの人は市長とは似ていないな、、)
〜1週間後〜
「諸君!遂に魔王軍に対する反抗作戦が開始される!この日を待ち望んだ者は多いだろう、だが遂に時は来た!ここから・・・・」
(今日はイリアなんだな、演説も完璧だ)
「・・・・・それでは総員!出撃準備!」「「「「「ハッ!!!」」」」」
「オラァ!急げ!荷物と食料を運べ!」
ガヤガヤガヤガヤガヤ!
(全員声が一段とでかいな、、それだけ気合も入ってるのか、、)
〜14分後〜
「総員準備完了!」
「それでは、、、出撃!」
こうして俺は召喚から一年余りで魔王軍に反抗作戦を開始した、ここから負けるのか勝つのかは誰にも分からない
(俺はそういう賭けみたいな勝負は嫌なんだがなぁ、)
次から次章に入ります、その前に各種設定を書いた物を投稿しますので、ちょっとここ分からないという方はそれで補完してください(投げやり)




