第20話 一つ目巨人
今俺は飛び出していった仲間を追って砦の中を走っていた
ドガーン!ガラガラ!
また同じ音が鳴り響く
「くそっ!こっちの修理を急げ!」「こっちもこっちで手一杯だ!」
(確かに音と崩落はすごいが全部壁に阻まれている、、、というより最初から壁しか狙っていないのか?)
魔物から発射されたであろう砲弾らしきものは着弾地点こそバラバラであったものの確実に砦の壁を崩していた
(このままだと前線が突破されて障害物となる壁が無くなったの中を魔物が蹂躙するという訳か、、、)
「おい!とにかく急ぐぞ!早く走れ!」
「ねぇ、ちょっとまってよ〜!」「あんたが速すぎるんだってば!」
(ありゃ戦う前に体力を使い切るぞ、、、)
そんなこんなで馬車を留めておくところまでやってくる
「勇者様!早くお乗りください!前線まで送ります!」
「おう!助かるぜ!」
「全員乗りましたね!出します!」
ガラガラガラガラ!
(不整地なのにかなりの速度を出しているな・・・また車輪が壊れるんじゃないだろうな、、、)
〜14分後〜
「着きましたよ!ここからは危険ですので徒歩で移動してください!」
「あぁわかった!おい!早く行くぞ!」
(まったくどれだけ急かすんだよ、、、)
「gaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!」
魔物の雄叫びが聞こえてようやくその姿を見る
(あれは、、一眼の巨人、、、サイクロプスってやつか、想像してたのとよりちょっと見た目がグロいな、、)
そのほかにもイノシシをそのままでかくした様な魔物も見える、その下に十数人程の兵士がいた
「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」」ザシュッ!ザシュッ!
(駄目だな、、相手の皮膚が分厚いせいで刃が通っても内側までは届いていないな、、、)
「くっそ!こいつめちゃくちゃしぶといぞ!」「うわぁ!こっちは刃がかけた!」
「オラァ!俺達も行くぞ!」
そう言って3人ほど兵士の元へ向かっていく
(こいつら時間稼ぎだって分かってるのか!?しょうがないいつもの使うか・・・)
しょうがなく俺もいつもの土槍で攻撃する
(まずはサイクロプスからいくか、ふんっ!)
ザシュッ!「guaaaaaaaaa?」
(ヤベッ奴がこっちに気づいたか!)
「gaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!」
サイクロプスがこっちに真っ直ぐ向かってくる
「いやー!こっちにきたーー!」
(くっ、こうなったら!)
「guaa?」ドシーン!「guaaaaaaaaaa!」
即席の土壁を使ってコケさせる
「今だ!攻撃しろ!」「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」」
「guaaaaaaaaaa!gaaaaaaaaaaaaaaaaaa!」
「よし!こいつの弱点は背中か!うおっ!」
「gaaaaaaaaaaaaaaaaaa!」
サイクロプスが起き上がって背中にいた兵士を振り落とす、またそこに別の魔物の追撃も入る
「うおぉぉぉ!?ああっぶねぇぇぇ!」
(あれを避けた?いや!もともとの狙いはこっちか!)
さっきの土壁を伸ばしてそこに長めの針を生やす
ザシュッ!「ブモアァァァァァァァァァ!」
(ふん、所詮突撃しかない魔物だ、簡単に止まれずそのまま刺さってくれる)
「ブ、モ、ァァァ」
どうやら絶命したらしい、俺のレベルが上がっていた
「ブモォォォ!ブモブモォォォ!」「ブモォォォ!」
ドドドドドドドドドドドドドド!
おそらくあいつが親玉だったのか小さい奴らが一目散に逃げていく
「あ!コラ!待ちやがれ!」
さっきまで小さい奴の相手をしていた兵士が叫ぶ
「gaaaaaaaaaaaaaaaaaa!」
「おっと、まだそいつが残っていたな」(正直ちょっと忘れていたが)
「guaaaaa!」ブンッ!
「うわぁぁぁぁ!」「ぐはぁぁぁぁ!」
サイクロプスの足蹴りで周りにいた兵士が吹き飛ばされる、中には体が木に激突して死んだ人もいた、その時
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!喰らえぇぇぇぇ!」
ドン!「guaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!」
(おおっ!今のでサイクロプスが怯んだぞ!)
「ヘヘッ、なかなかだろ俺様の全力パンチは」
「なかなかどころか最高だよ」
今さっきレベルアップしたおかげでまた新しく創れるものが増えた、そしてそれで槍を創る
(レベルアップで簡単な合金ぐらいなら創れる用になったからな、普通はありえないがこの状況だとありがたい!)
そして銅、亜鉛、鉛、錫を組み合わせて青銅を創る
「まずはその足を潰す!」
ザシュッッ!「gaaaaaaaaaaaaaaaaaa!」
「次はその手だ!」
「g、gaaaaaaaaaaaaa!」
「これで動けないだろう、次で止めだ」
サイクロプスの胸の振動で心臓の位置を割り出し、そこに槍を突き刺す
ザシュッ!「g、gaa、aaaa」
「ふぅ」そう言ったその時
ドシン、ドシン!
「そう言えば元はと言えばコイツを止めるためだったな」
そこに現れたのは、、、
(え?ポ○○○?)
「gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!」
そこに現れたのはバケモノ同士を戦わせるゲームで一番の人気がありそうなゲームで最初に手に入れるキャラの進化版で水を得意としてそうな奴の見た目をしていた
(ところどころ見た目が違うが最初に感じる見た目は完全にアレだな)
「gyaaaaaaaaaaaaaaaa!」ドカン!
(いきなり撃って来やがった!ていうかお前はそんな声は出さないだろう!)
いろんな意味でとんでもなく危ない戦いが始まった
はい、某花札屋の人に怒られたら変えます(´・ω・`)




