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変わり者の異世界冒険記  作者: 白山なろう
第1章 実戦編
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第18話 馬車と酒

ポツン、、、ポツン、、、そんな音が鳴り響く


「おぉ、ちゃんと晴れたようです」


「あぁ、そうだな」(って言うか晴れてくれないと困るんだがな)


「それでは出発いたします!」


「ふわぁ〜あ、そう言えばもう出るんだっけ?あ~〜よく寝たな」


テントで寝ていた他の奴らも起きてくる


(あの状況でよく寝たな、逆に関心するわ)


          〜2時間後〜


ガラガラガラガラ、


「なんか昨日城を出た時より遅くねぇか?」


「このあたりは不整地なので泥で車輪がぬかるんでいるのです、もう少ししたら舗装されているのでスピードが出せるかと思います」


「ふーんまぁ、そんなもんか」


その時に一番ヤバい事が起こった


ガシャーン!バキバキバキ! 「ヒヒーーン!」


「なんだ!」「一体どうした!?」


「車輪が脱落しました!それで馬が台車で脚が下敷きになっています!」


「なんだと!」「早く台車をどかせ!」


「何何?」「どうしたんだよ?」


(どうやら車輪が取れたな、相当ガタが来ていたんだろうか?)


「オラッ!一気に台車を上げろ!」「「せーの!」」


ギッギッギーーー!  「ブファッッ!」「よし、馬が出た!台車を降ろせ!」


(おぉ、荷物を出しているとはいえすごい力だな)


「とりあえず予備の車輪を持ってこい、だが問題は馬だな、、」


「このケガじゃまともに馬車を引けませんよ」


「しょうがないな、一旦馬はここに置いておいて次の中継地点まで人で引っ張って後で馬の回収に行く、それしかあるまい」


「「了解!」」


「オラァ!30秒だけ持ち上げろ!車輪をつける時間を稼げ!」


「「せーの!」」    「装着完了!行けます!」


「よーし降ろせ!馬車の運転をする奴以外で馬車を押す!全員集まれ!」


「ねぇ、手伝わなくて大丈夫かな?」


「俺が行ってくるぜ、力仕事なら得意だからな」


(こういうのはエキスパートに任せた方がいいだろう、俺がするまでもないな)


そして流石に全速力の馬の速度はいくら人が多くてもできないため、速度を落として舗装されている道まで引っ張っていく


「オラァ!勇者様も加わってるんだ!もっと力出せ!!」


「「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」」」


(なんて迫力だ、熱気がここまで伝わってくる)


そんなこんなでやっと中継地点の村まで着く


「ハァ、ハァ、ハァ」「よーしよくやったお前ら!褒美に10分の休憩をやろう、ハァ、ハァ」


「隊長もクタクタじゃないですか、ハァ」


「皆様お疲れですな、飲み物でもいかがですかな?この村の特産品です」


そう言って出てきたのは村長だった


「あぁ村長、一番良いのを頼む」


「かしこまりました、少々お待ちを、蔵から一番を取って参ります」


「隊長〜、隊長だけずるいですよ〜」


「あぁお前らも飲め、、、まったく、なんで持ってきた水全部飲んじまうかな」


「しょうがないじゃないですか〜、今日は日差しが強いんですから〜」


「あぁそれと馬を回収する班を編成する、後であんまり疲れて無い奴を選んでおけ」


「了解です〜」


(確かに雨の後のせいか昨日より日差しが強いな)


「さぁ、どうぞどうぞ!我が村一番のブドウ酒です」


グビグビ「ぷはぁ〜うんめぇぇぇ!、最高だ!」


(まさかの酒なのか、、昼間から酒って大丈夫かよ)


「勇者様もいかがです?」


「いえ、俺はいいです」


「そうなのですか?この酒はあまり酔わない酒なのですが、、」


「いや、それでもいいんだ」(親から散々酒は大人になるまで駄目だと言われたからな)


「そうなのですか、、それは残念です」


どうやらこの酒はこの村で取れるブドウを酒にすることでできるもので、王様はもちろん、王都の民衆にも大人気で王様が直接飲みに来ることもあるそうらしい


(かなりの大人気なんだな、周りの兵士達もかなりの量を飲んでいる)


「コラッ!お前ら少し飲みすぎだ!少しは自重しろ!」


「美味なんですからそりゃ飲みますよ〜」


あまり酔わないと言っても大量に飲めば酔うもので立ち方がおぼつかない人も出てくる


(途中まで頼もしかったのに酒一つでこれか、、、)


そんな酒の恐ろしさを感じつつ木影の下に座る


「なんか前線に行くっていう雰囲気を感じられなくなるな」


そんな事を呟いていると馬の回収に行った兵士が戻って来る


「報告します!馬がいなくなっていました!」


「なんだと!どういうことだ!」


「それが、、ケガの血痕はあるもののそれ以外はすべて無くなっています」


「くそっ、山賊に連れ去られたか、、、こうなると台車をここに置いて行くしかないな、、」


「隊長、ちょっと良いですか?」


「ん?どうしたのですか勇者様?」


「俺のスキルで馬車を引ける奴を作りますよ」


「おおっ、そう言えば貴方様の職業は創造士でしたな、ぜひともお願いします」


「あぁ、わかりました」


(この前の戦闘でレベルアップしたスキルの使いどころだな、さてどんな風にするかな、、、)


こうして俺はいなくなった馬の代わりとなるものを創ることにした。



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