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変わり者の異世界冒険記  作者: 白山なろう
第1章 実戦編
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第15話 街の英雄

「さあさあ、次はこちらですぞ!これは…………」


(はぁぁ、かれこれ3時間ぐらい連れ回されていると言うのにこの人疲れるどころか逆に活き活きしてやがる、なんて体力だ)


「…………おっ!会場に着きましたよ!流石に疲れたでしょう、お座りください」


「あぁ、わかった」(やっとか、もう脚が棒のようだ)


今いるのはおそらく元は広場であっただろう場所にテーブルと椅子を並べた即席の会場だった、そこに座ると次々と料理が運ばれてくる


(うん、匂いも悪くないし見た目も良い、市長が言った通りこの街で最高の料理を作ったのだろう、料理のあちこちで市長が紹介した街の生産品が散りばめられているな。)


街を回る途中で何度か屋台の食べ物を食べたのだが、どれも旨く、回っている最中だったのでその殆どが腹が満たされるというより減っていくようだったのだ


「これはもう食べていいのか?」


「はい!どうぞ!ご堪能ください」


「それではいただきます」


(まずは野菜系からいくか)


シャキッ!…………


(う、美味い!なんだこれ!?野菜とソースの絡み具合と噛みごたえが最高だ!)


「ふっふっふっどうです?我が街の近郊で育て、街一番の料理店のシェフに作らせたサラダは?」


「あぁ凄く美味いんだが、このサラダってこの世界で普及しているのか?」


「はい!もちろんです、実は先代の勇者様からもたらされた料理なのです、串焼きなども元はといえば殆ど昔の勇者様から教わったものです」


(なるほどね、道理でこんなに美味いサラダが食える訳だ)


「ところでそのこの街一番のシェフの店って何処にあるんだ?」


「それは街の中心街にありますが何分大人気なので予約制の店になっているのです」


「わかった、ありがとう」(今度来るときは事前に予約しておくか)


(しかしサラダだけじゃなく他の料理も美味い、いくらでも食べられそうだ)


「ん、そうだ俺の仲間は一体何処に行ってるんだ?祭りに参加しているのは聞いているが一度も見かけてないぞ?」


「あぁ他の勇者様なら全員もう食事なさっていますよ、それぞれ別の者が対応しております」


「ん?ここだけじゃ無いのか?」


「はい、街全体での祭りですので会場を一つにしてしまうと大混雑にまりますので、今でも街の英雄たる貴方様を一目見ようと街の人が押しかけているのですよ。」


「確かに人がここだけ少ないが道を封鎖しているのか?」


「はい、そうしませんと落ち着いて食事できないと思いましたので」


(おぉ、わかってるじゃないか、人に見られながら食うなんて御免だからな)


「ぞれでは私は行かねばなりませんので食事し終わりましたらそこの係員にお声をおかけください」


「わかった」


         〜23分後〜


「うん、もう食べ終わったから下げてくれ」


「承知しました、おい!料理を下げろ!」「「はっ!」」


「おぉ、終わりましたかな?」


「あぁ、丁度今終わったよ」


「それでは次に行きますぞ!」


「はい?今度は何処に行くんだ?」


「いえ、このままで結構です、ただ街の皆の前で街を救ってくだされた英雄として表彰させていただくだけですので」


「いや結構だよそんなこと、他の勇者に変わってもらう」


「いえこれは直に救ってくだされた貴方様にしか授与できません!」


「だからそれを拒否するって言ってるだろうが!そんな目立つこと!」


「いえ、ですから座っているだけで良いのです、あとはこちらでやりますので」


「だったら条件がある、他の仲間も表彰しろ」


「はい?そうおっしゃるのであれば構いませんが・・・なぜです?」


「いや、ただ単に道連れだよ」


「ハハハッ!道連れとは結構なことですな、おい!誰か!他の勇者様をお連れしてこい!」  「「はっ!」」


「これでよろしいですな?」


「あぁ」(半分ヤケクソだがこれで良い、俺一人だけなんぞ御免だよ)


          〜14分後〜


「それではここに私の名において勇者様御一行にこの街の英雄として記録させていただきます、この功績は未来永劫語り継がれるでしょう」


パチパチパチパチ!


「おい!なんで俺らまで表彰されてんだよ!」


「うるさいっ!黙って道連れにされろ!」


「ひでえ!俺ら宿で休んでただけだぞ!」


「それではこれで表彰式を終わりますがこのまま祭りは続くので存分にお楽しみください」


パチパチパチパチ!


(もう俺は宿に戻って寝るぞ!)


「さぁ勇者様!まだまだ回りますぞ!」


(嫌だあぁぁぁぁぁぁ!!)


こうして俺の休みは無くなった、その後仲間に道連れのことでめちゃくちゃ言われたのは言うまでもない。

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