第12話 襲撃
「勇者様方!敵襲です!戦闘配置に着いてください!」
「戦闘配置って一体何処に行きゃいいんだよ!」
「あぁっ!そうでしたね、城塞の中心部に指揮所があるのでそこへ向かってください、あとはそこでお話頂けると思います!」
(うん、なかなかにポンコツだぞこいつ)
「チッ、じゃあまず中心部に行くぞ!」「なんであんたが仕切ってるのよ!」
「うるせぇ!とにかくそこに行くしかねーだろ!」
そして街に入るとやはり避難する人でまともに前に行くどころかはぐれてしまいそうだった
「みんな逃げろー!」「ねぇ!私の子供を見てませんか?」「知らねーよ!さっさと逃げろ!」
「というかなんでこんな所にまで魔王軍が来てるんだよ!」
(あ、それはあるな、確かここから前線まで27日の距離があるはずだが・・・そう言えば魔物って自然に発生したりするのか?)
「おい!チンタラしてねぇでさっさと走れよ!」
「あぁ、すまん」
〜12分後〜
「っと、おそらくここだな、さっさと入るぞ」
ガチャッ
「おい!一体どうなってるのかね!ここまで突破されているとは聞いていないぞ!」
「申し訳ありません!現在前線司令部に確認中です!」「急げ!」
「・・・なんか荒れてんな、それで案内する人は何処だ?」
「あの〜、どなたですか?一般人の方は入ることが出来ないのですが〜」
「あぁ、俺達は勇者なんだか戦闘配置の場所を聞きに来たんだ」
(なんだかんだ言ってこいつが全部やってくれるな)
「ええっ!そうなんですか!?直ちに聞いて来るので少々お待ちください!」
(あっさり信じてくれたな、てっきりもう少し疑われると思っていたが)
そうして彼女が上で司令を出している人に話をすると…
「何ィ!勇者様だと!早くお連れしろ!」「はぃぃ〜〜」
(なんだかあの女の人めちゃくちゃこき使われているぞ…)
「お待たせしました!こちらです、着いて来てください〜」
「おう」 「相手がちょっと美人な方だからっていい気になっちゃって」
「そこぉ!聞こえてるぞ!キレイな人に見惚れて何が悪い!」
「ええっ、キレイだなんて人生で一度も言われたことが無いんですよ〜、それより着きましたよ、お入りください〜」
ガチャッ
「おぉ、お待ちしておりました、突然の緊急事態で歓迎もできず申し訳ない」
「いいってことよ、それより俺達ゃ何処に行きゃいいんだ?」
「いえいえ勇者様に出ていたくまでもありません、近くに宿を用意してありますので、そこで旅の疲れを癒やしてください」
「本当に大丈夫なのか?」
「もちろんです、この城塞都市レクテナはここに建設されて以来一度も魔物に敗北したことはございません、それ故にご安心ください」
「それじゃ、俺は宿に行くぜ、お前らはどうだ?」
「私も〜もうクタクタ〜」「お、俺も!」
「俺は反対だ」 「「「ええっ?」」」
「ゆ、勇者様、今何と?」
「だから俺は行かないと言ったんだ、俺は戦いに行く、お前らは宿で休んでればいい」
「おい!お前何言ってんだよ!」「そうよ!わざわざ戦いに行かなくても、、」
「そうです勇者様!わざわざ貴方様が出なくとも我々が撃退します!」
「いや、俺は何と言われようとも行く、これは譲れん」
「・・・わかりました、そこまで言われるのであれば仕方ありませんな、但し護衛は必ず一人はいる場所で戦ってください」
「あぁ、わかった」
「チッ、俺らは宿に行くぞ」
ガチャッ、、、、バタン!
「・・・お気をつけて・・・」
「あぁわかっている、簡単に死ぬつもりは無い」
「・・・それでは城門の横にある検問へお行きください、そこから壁上へ上がれます」
「わかった、感謝する」
〜3分後〜
「ここか、入口の時もそうだったがかなり高さはあるな」
「勇者様!こちらです、ここからお上がりください」
「わかった」
(さて、何故俺が危険を犯してまで戦いに行くには2つ理由がある、1つ目は必ず突破されないという確証が無いこと、あの人は大丈夫だと言ってはいたがその時よりも魔物が強くなっていたならば突破されないという保証はない)
「ふぅ、かなり高いな、階段でも一苦労だ」
(2つ目は俺自身のレベルアップのためである、俺のチートスキルでもある「変質者」はどんな職業にもなれるし、それに応じたスキルも使える、だがデメリットが無い訳ではなく、多少純正の職業やスキルと比べて能力のレベルが低いのだ、例えば4ヶ月前にキメラと戦う前に指揮官を探したがその時に使った「探索者」も純正な探索者の探知範囲よりも小さかったのだ、あの時は探す範囲が小さかったから良いものの広範囲ともなれば小さな範囲に入るまで運で探し当てるしかない)
「だがそのデメリットもレベルアップすれば純正の能力と変わらない能力になるかもしれない」
そんな不安と期待を抱きつつ階段を上がる、すると…
「不安が的中してしまったか…」
20時にまた2本目を上げるのでぜひ見ていってください




