表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変わり者の異世界冒険記  作者: 白山なろう
第5章 帰還編
101/231

第82話 改造と計画

「えーと、ここも錆びてるな…」


俺は今、騒音が激しい機械の修理と改造を施していた


「どんな感じですか〜?」


「あぁ、かなり傷んでるな、動くのが奇跡だよ」


構造としては外部の空気中に飛んでいる魔素を吸気口から取り込み、それを燃焼させてあとは一般の蒸気機関と同じように作動することでシャフトに動力を伝える仕組みだった


(でもこれじゃあ痛むのが早まるんだよな…)


魔素には一定量集まるとその場を加速させる力があり、その集合した魔素に触れるとどんな物体だろうが例外なく老化が早まるのだった


(なるべくその魔素に触れる量を少なくしたみたいだが、、それでも少量は外部に漏れるからな…)


だがそれでも稼働し続けたのはほぼ完璧に密閉することか出来たからであり、職人の技術が詰まっているといえる機械だった


「これをこうして、、、っと!これで終了!」


実に6時間作業し続け、なんとか綺麗な状態に復元する事ができた


「魔素を保存しておくタンクも完全に密閉したし、、これで大丈夫だろう…」


そうして作業を終えた俺は元の通路を通り、一階に降りる


「あっ、お疲れ様です!」


「あぁ、よくこんなに放置してくれたもんだよ…」


「あははは…」


そうして俺は休憩の為に最初に座った椅子に座る


「今戻りました〜、、あっ!終わったんですか!」


そう言ってマナカが玄関から入ってくる


「どこか行ってたのか?」


「えぇ、駐車場に馬車を取りに行ってきました」


「あっ、すっかり忘れてたな…」


「通路が狭いのでここまで来るの大変でしたよ〜」


そうして俺とマナカが休憩していると突然ドアが叩かれる


「あっ、皆さん!隠れてください!」


「なんだ!?」


俺とマナカは腕を掴まれて奥の部屋に押し込まれる


「一体どうしたんでしょうか…」


「分からん、とりあえず様子見しよう」


そうしてしばらくすると何やら話し声が聞こえてくる


「だから私は嫌だって言ってるじゃないですか!」


「ですか貴方とて苦しいはず、ここはおとなしく従った方が良いのでは?」


「結構です!私は何があろうとも従いません!帰ってください!」バタン!


「・・終わったみたいだな…」


「あれは一体?」


コトッ、コトッ…


足音が近づいてきて、ドアが開かれる


「ごめんなさい、何でもないんです…」


「何でもないことは無いでしょう!一体何なんですか!」


「落ち着け、とりあえず1から話してくれないか?」


「で、でもみなさんを巻き込む訳には…」


「巻き込んでくれて大丈夫ですよ!」


「・・分かりました…」


そうして俺達は席について話を聞く


「これは両親が亡くなって数年後の事です…」


        〜数年前〜


「さぁ!第37回蒸留酒コンテスト決勝!その審査が始まります!」


37回目のコンテストの時にあるおかしな事が起こったんです…


「まず左は前コンテスト優勝!ベルマニア印の蒸留酒、なんとこれは4年前に制作されたにも関わらず、最優秀の座を未だに保持しております!」


「アレがやっぱり一番だよな!」「間違いねぇよ!」


「観客も盛り上がっております!次は右!新参であるカタハルト工房制作の蒸留酒!なんと初参戦にも関わらず決勝まで上り詰めてきたダークホース!番狂わせかそれとも王者に敗れるか!今審査が始まります!」


その日はカタハルト工房という所が作ったという酒が決勝での相手でした、、でもその工房は初参戦で決勝という凄いものでした、でもこっちの酒も両親が心血注いで作ったもの、負けるはずが無い思いました…


「・・あれ?」


「おおっと?審査員達の表情が暗い?これはどうしたんでしょうか?」


「おい、アレはベルマニアの蒸留酒だよな?」「そんな訳ねえよ…」


いつもは笑顔で飲んでくれる審査員さん達が全く無表情だったんです…


「・・今度はカタハルト工房の蒸留酒となります…」


「うむ、美味い!」「何という味だ、、これ程の深みを出せるとは…」


「おっと?これは好評の様です…」


        〜5分後〜


「さぁ!たった今審査が終わりました!第37回蒸留酒コンテスト優勝酒は…」


「・・お願い…!」


「・・・カ、カタハルト工房の蒸留酒が優勝!大番狂わせが起きましたぁぁぁ!」


その後、そのカタハルト工房の酒を飲んでみたのですが…


「・・・えっ…?」


審査員さんが言ってることと全く逆の味だったのです、旨味は大してないし、それほどの深みもない、ただ普通の蒸留酒でした…


        〜3日後〜


「・・・お客さん来ないなぁ…」


その日から目に見えてお客さんが来なくなり、常連のお客さんも来なくなって、買い物に出かけてもいつもとは違う対応をされたりしたんです…


        〜1年後〜


「お嬢さん、大丈夫ですかな?」


みんなに冷たい対応をされる日々を過ごしていた毎日、一人の男性が訪ねてきました


「え、えぇ、大丈夫です…」 


「大丈夫じゃないでしょう、何かお困りの様だ、どうですかな?家に寄って話を聞かせてもらえませんかな?」


「・・はい…」


その時私は何を思ったのか、その人についていったんです…


「どうぞ、お入りなさい…」


「は、はい…」


その人の家はとても大きな屋敷で、どこかの貴族様の住んでいるような家でした


「や、やっぱり私帰ります…」


「おや、ここまで来てお帰りになるのですか?」


「で、でも…」


「怖がることはない、ただ話を聞かせてもらうだけです」


「・・・はい…」


そこで私はとんでもないものを目にしました…


「こ、これって…」


「ん?これですか?これはただの私の趣味ですよ」


おびただしい数の、、、幼い女性が磔にされたものがそこにありました…


「さぁ、こっちにおいでなさい…」


「い、嫌…」


「貴方の工場はとても苦しいそうですね、、それを私が解決する事が出来ると言ったらどうですか?」


「貴方の様な方に助けを求めるほどではありませんから!」


そう言って私は手を振り解いてそこから逃げ出しました…


        〜今に戻る〜


「その後、一週間に一度、私に来ないかと勧誘してくるようになったのです…」


「なるほどなぁ、、でもそこにあったのは幼い少女だけだろ?なんで成長したお前を狙うんだ?」


「分かりません…」


「僕たちでなんとかしましょうよ!」


「まぁ、、やってもいいんだが…」


「まさかお金を取ろうと!?」


「違うわバカ、冷静に考えろ、相手は貴族かもしれないんだろう?だったら資金力も発言力その他もろもろ相手が勝ってるんだ、ほぼそいつを止めるのは不可能に近い」


「そんな…」


「だが、1つだけ出来ることがある」


「それは…?」


「相手を、、、、殺す」


「何言ってるんですか!、相手は人間ですよ!?」


「そうするしか方法は無いだろう、放っておいたらドンドン被害が拡大するぞ」


「で、でも…」


「これはこの地域の為にも必要な殺生だ、よく考えてみろ」


「・・・・・・・・」


「な?だから今回は黙って何もするな」


「いや、僕にも何か出来るはずです!手伝います!」


「良いのか?共犯だぞ?」


「構いません、お願いします」


「よし、それでいいな?シャリー」


「・・はい、私からもお願いします!」


「分かった、じゃあ早速暗殺計画立てるか…」


そうして俺達はシャリーさんを狙う奴を殺害する計画を立てるのであった…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ