【プロローグ】
初投稿です。
よろしくお願いします!
俺――日下部海渡はただの高校二年生だ。
勉強が苦手でも得意でもないし、運動も同じような感じ。そして俺の趣味はゲームだ。ちなみに埼玉県在住。
そんな17歳の俺だが、少し変わった性質がある。具体的に言うと、俺は変わっているとは思わないが周りにおかしいと言われる性質がある。
それは・・・・・・。
常に攻略サイトを見ながらゲームをプレイするという性質である。
俺は発売してすぐにゲームをプレイしない。ゲームの評判をしっかりと把握し、その上で購入する。ある程度したら購入して、先人の知恵によって作られた攻略サイトを見ながらサクサク進めていく。
RPGだったら必ず現時点最強の装備を準備するし、どのような敵が出現するのか、敵はどのような弱点を持っているのかも完全に把握した状態で臨む。
恋愛ゲームでも同様に攻略サイトを見る。女の子の趣味嗜好は何なのか、どのような性格なのかをしっかりと理解した上でゲームを始めるし、ゲームをしながら攻略サイトを確認しまくる。
自分の性質に初めて異を唱えられたのは小学1年生のときだ。友達の太郎君とRPGゲームをして遊ぶことになったときである。
俺の家でゲームをすることになり、太郎君はわくわくしていた。俺も太郎君とのゲームをわくわくしていたので、前日にはそのゲームの攻略サイトを読みあさった。俺は必ずクリアしてみせると意気込んでいた。
当日、太郎君とゲームを始め、太郎君が俺に話しかけた。
「ねえねえ、この装備かっこよくない? 俺この装備のままクリアしようかなあ・・・・・・」
「・・・・・・」
確かに造形は悪くないかもしれないが、太郎君が身につけた装備は強いものではなかった。
「その装備はあまり強くないよ。現時点の最強装備は隠しパスワードで手に入れることができるからそれを身につけよう! ええと、パスワードはたしか・・・・・・」
そう言いながら俺はスマホを取り出して最強装備の隠しパスワードを検索しようとした。その瞬間、太郎君が怒り出した。
「こういうのは自分で試行錯誤して頑張るもんでしょ! 隠しパスワードの装備なんかありえないんだけど!!」
「だって太郎君の装備すごく弱いよ?」
「そんな冒険に出る前から知りたくなかったよ! 初めから攻略サイトを見るなんて最悪だ!!」
「・・・・・・?」
俺は太郎君の怒った理由がわからなかった。最強装備を身につけたら常に最善の選択ができる。弱小装備を身につけて後で弱かったと気づいて後悔する方が嫌だろう。
「カイトとゲームしてても楽しくないよ! つまらないから僕はもう帰るね!」
太郎君は俺の考えが気にくわなかったらしく俺の家から出て行った。それから彼と仲直りすることはなく絶交してしまうのだった。
俺は人生でなるべく後悔がしたくない。しかし自分で選択が迫られるとやはり後悔というのはつきものだ。あの日あの選択をしていたら・・・・・・なんて思うことはたくさんあるだろう。
だからこそ俺はゲームでさえも人生のように後悔はしたくないのだ。ゲームだったら常に最善の選択をしていたい。だから俺は常に攻略サイトを見て最善の選択を選び抜いているのだ。
しかし俺は異端だったらしく、俺の性質のせいで太郎君とも絶交してしまった。
だからあの日以降、人に攻略情報を促すことはやめた。今は自分でやるときだけしか攻略サイト通りの攻略をしていない。
俺にとって太郎君に自分の価値観を押しつけたことこそが後悔なのである。人生に攻略サイトがあるなら、あの日の俺が当然のようにした選択が、バッドルートフラグだったと教えてくれただろう。
そんな人生の後悔があったからこそ、やはり俺は攻略サイトを見てゲームを攻略し続ける。自分で考え抜いた戦略よりも、先人の知恵の方が役に立つのだ。
ということで俺は今夜もいつものように攻略サイトを見ながらゲームを楽しむのだった。
「腹減ったな・・・・・・」
夜に夢中になってゲームをしていたら腹が減るものである。今までゲーム画面とスマホの攻略サイトの画面の両方に意識が完全集中していたが、腹が減ったと気づいたら突然集中力がなくなってしまった。
「コンビニでお菓子でも買うか・・・・・・」
俺はジーパンを穿き、パーカーを着てコンビニに行くことした。
自分の部屋を出て、玄関の扉を開け、家を出る。すると眩しい光を目の当たりにし、俺は目を閉じる。なにやら光に包まれているような感覚を感じた・・・・・・。
ザァー。
海の音が聞こえる。俺の家は海なし県で有名の埼玉だ。本来ならば海の音など聞こえるはずもない。
眩しい光は収まったようなので、俺は目を開ける。
外は本来ならば夜のはずなのに太陽が出ていて明るかった。
そして・・・・・・。
前方には広大な海原が広がっていた。
後ろを見る。するとそこには俺の家がなくなっており、広大な野原が広がっていた。奥には森がある。
海風が心地良い・・・・・・。
海なし県の埼玉とはありえない光景。これはもしや最近よく聞く異世界転生というやつなのか・・・・・・?
それともただ他の場所へとワープされただけなのだろうか・・・・・・?
俺は様々な思考を試みるが、情報が少なすぎてわかるわけがない。
はずだった・・・・・・。
はずなのに、俺はここがどんな場所なのかすぐにわかった。
俺の目の前に『異世界徹底攻略』と書かれたサイトのようなものが表示されたのである。
そして俺の視界と似たような画像がそのサイト?に載っており、画像の隣に『海上要塞都市・ハジマリ』と書いていた。また、マップが記載されており、俺の現在位置も正確にわかるようになっていた。
海上要塞都市・ハジマリ。
海上要塞、つまり孤島の沿岸が俺の現在位置であり、ここが異世界であると俺は確信した。
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