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転生シークエンス?

作者は豆腐メンタルなので苦情、批判、罵倒は受け付けておりません。(でも感想ください)

「こんにちは。今、我々の世界で“異世界転生させる”のが流行ってるので、貴方を転生させたいと思います」


……………は? いきなりコイツ何言ってんだ。

そんな目を向けた自信がある。


「厳しい目が辛い……。コホン、貴方、寝落ちする前に“異世界転生したいなぁ”って思いましたよね?」


……胡散臭ぇしめんどくせぇ。思ったけどさ。


「さて、どうだったかな」


周りを見たモノの、薄ら寒い位に白い空間だ。そんな所もテンプレか。


「え!? そんな、思われましたよね、間違いで連れてきたなんて大目玉ですよぅ!戻せないですし!」


「ヲイ、戻せないくせに攫って来たのかよ」


「申し訳ありません……」


やれ、ポンコツまでテンプレじゃなくてよかったんだがな。こうも辛気臭い顔をされては遣りづらい。


「で?」


「え? で、とは?」


「転生させるんだろ」


「は、はい! あのですね、転生テンプレートによりますと……私の管理する世界に転生する事になるんですが、あのぅ、ステータスシステムとか転生特典とかつけます?」


オプションなのかよ。しかもマジでテンプレート(マニュアル仕様)か。


「あー……じゃあ、一応。転生先は?」


「あ、そちらはご自由にお選び頂くんですけど……人間とかドラゴンとかエルフとか有名な種族以外は入力が必要になりまして、ちょっとお時間を頂くんですよぅ」


「へーぇ。特典ってヤツは?」


「特典の方につきましては、俗に言うチートとかになりますねぇ。3つまで選べますけど、種族特性によっては被ってしまうのでお気をつけてですよぅ」


「じゃあ、とりま[言語理解]と[頑丈]……なぁ、アンタの世界って魔法はあるのか?」


「ええ、ありますねぇ。ドラゴンなんてマナ……魔法の素の塊みたいな存在(モノ)ですからぁ」


「……ならそれも。で、肝心の転生先だが「はいはいはい! 分かりますよ知ってますよ! 無双チートで俺TUEEEEするんですよね! お任せ下さい! ドラゴンとか特に……!」聞け「ハイ」」


いや、急に熱くなるなよ。微妙にビビるわ。


「妖精で」


「え? 妖精ってあの妖精ですか? ホントに? 何もせずとも強いドラゴンじゃなく? 人化も出来るようにしますよ?」


「妖精で」


「エルフでもなく? 魔法使い放題ですし超美形ですし狩猟民族だから弓も上手いですし「妖精で」」


「お貴族様とかになれる人間じゃなく?きっちり愛され美貌に創りますから着飾ったりとか、あ、内政チートとk「よ う せ い で」アッハイ」


絶対譲らん。ドラゴンなら素材目当てに襲われるだろうしエルフは生物だし最後の人間とか柵増やされるヤツじゃねぇか。てか、そんなにチートさせたいのかよ。


「うー、生チートヒャッハーが観られると思ったのにぃ。しくしく、チラッ」


嘘泣きとチラ見にとてもイラついたので黙殺。


「はぁ。しょうが無いです、種族メイキングしますよぅ。まず、外見をお願いしますよぅ」


「外見は羽のある光球か人型、動物だな。光球なら手のひら位」


「……の・ひ・ら・く・ら・い……入力しましたよぅ、他もお願いします」


「他って言うと……淡く光るとか、魔法を使えるとか? 植物系と相性が良いとか……後は、飛ぶ」


飛ぶ。コレはとても重要だ。


「……ひ・か・る、と・ぶ……ハイです、多分出来ましたよぅ」


「コレで終わりか?」


「そうですねぇ。後は結果を御覧じろ、です。もうお別れかと思うと、うぅ涙が、チラッ」


「だからチラ見はもう良いって。そのポンコツっぷりも、テンプレ通りの為だろ?」


「シ、シラナイデスヨー……なんて、タネは割れてるんだっけ?」


「自分で言っただろ? ()()()()()()()()()()()()って」


……うーむ。違うだろうと思っちゃいたが、実際ニヤッと笑う姿を見ると八の字眉もタレ目も消えてまるで別人だな。


「ふむ、そこか。しかし何故だい? わざわざネタばらしなんてしなくても転生は実行されるし、なんなら私の怒りでも買って台無しになったかもしれないのに」


「何故、何故ねぇ……単純に、飽きた?」


後微妙にワザとらしかったし。


「飽きたで済ませる辺り、君も中々だね」


「へーへー。愉しそうで何よりでございますよ」


転生はよ。やっぱコイツめんどくせぇ。

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