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Change of human value

「なんなんだ······それ」


俺は、頭の中で問いかけた。

おかしいいだろ。吐き気がする。最悪だ。どうして、こうなった!いつ、間違えた?駅で佳祐と一緒に寄り道したからだ。

なんで俺は、寄り道した?物に釣られたからだ。何故途中で、時間を見なかった?最初は、気にしていたがいつの間にか15分経っている事に気がついた。それは、俺の時間管理が、できていなかったからだ。


「くッ······」


唇を噛み締める。右手が、握り拳になる。

改めて思う。最悪だ。いつもどうリの道を、いつもどうリ歩いて、いつもどうリに学校に行けばよかったんだ!

だが、もうそんな事は、思わない。後悔なんかしている時ではない。これからの事を考えろ!

目の前のこいつをどうする?あと、10分程度で朝のHRが終わり授業が始まる。どうする?俺達の学校は、私立の中高一貫校で全学年のクラスの総数は、32クラス。その中の全てのクラスが、体育の授業がない可能性は、ほとんどない。

どこかの学年のクラスが、体育の授業をやって勿論教師も来るはずだ。それに賭けるしかない。

しかし、大きくアピールする事は、出来ない。他の生徒に会う訳も行かない。

ならまずは、目の前のこいつを大人しくさせる必要がある。

息を吸う。そして、吐く。目の前の奴に少し大きな声で言う。


「いつまで、泣きながら土下座してんねん、佳祐!!!」

カメラで、その姿を横から撮りながら俺は、控えめ気味に叫ぶ。


佳祐は、南京錠が開かなかっただけで泣いていたらしい。土下座していたのは、俺の遅刻回数が多いから、今日遅刻したら2度目の校長と保護者との三者面談がある事を知っていたからなのだろうか?プライドなんてモノは、佳祐にはないのだろう。こいつは、他人の事を大切にするやつだからな。友達としては、いい奴だと思うが正直に言うと、

キモイ。この一言に限る。オモロいが······。佳祐は、俺の性格を知ってるんかな?

土下座をやめ、泣くのを止めた佳祐に問いかける。


「学校の南京錠の鍵をお前の持ってきた鍵で開けれると思っていたが、開かなかった、ってところなんか?」


佳祐は、俺の問いかけに対して大きく首を振り答える。


「ーーすまん。鍵は、職員室にあった物で南京錠の鍵を開ける事ができる事も調査済みだったんだが······」

佳祐は、手に持っている鍵を俺に見えるように胸元に持ってきた。

「鍵が、折れた」


「ーーーーへぇ?」

俺は、おもわず変な声を出してしまった。でも、仕方ないだろ。意味わかんねぇし。


「鍵って折れるモンなんか?」

俺は、苦笑いしながら佳祐に聞く。


「でも、実際折れたで······」


返す言葉もない。


「ん?」

俺は、気づいてしまった。いや、違う思い出したのだ。本人が、覚えていないといけない事に。佳祐に聞く。


「お前······自分の能力忘れてないか?」

「あ!」

佳祐が、俺の問いかけに反応した。


マジで、忘れてやがったんかい!!

コイツ······馬鹿だ。

佳祐の能力は、2平方cmの範囲の空気をボンドのような物体にすることが出来る能力だ。

どういう原理だよ!

意味が、分からんが能力とは、大体そういうモノだ。

佳祐が、今更思い出した自身の能力で南京錠の鍵穴から折れた先っぽを出そうとしている。佳祐の空気ボンドは、どんな素材でも付けるのに5分程度必要だそうだ。



超能力者。

50年前から存在があきらかになった。世界の国々の中で唯一、日本で生まれてきた赤子にしか発現しないとされる。

日本人は、その超能力を20年程前からThose who challenge God《神へ挑戦する者達》と読んだ。

略称は、『TCG』というらしい。

Trading Card Gameと被ってないか?読みも同じなんだが。

『who』は、どうした?略称の間に『W』入れてもよかったんじゃないか。どちらの略称が先なのかは、知らん!

すまん、話を戻そう。

今は『TC』と略称を“ゾーク”と言う奴もいる。

どうなってんだよ?略称を略すのか?

まあ、今は、置いておく。

重要なのは、これからだ。50年前から日本で生まれた外国人以外の赤子は、超能力を12歳頃から覚醒して使えるようになる。例外もある。20年間日本で子供の時から住んでいた外国人の子は、人種問わず全員超能力者に覚醒したらしい。

超能力は、謎ばかりだ。

その超能力なんだが、日本人だけしか覚醒する事が世界に知れ渡り日本には、北の方角の2つ国からのちょかいをかけられ初めたのだが、“当たらぬ神に祟りなし”とは、よく言った者だ。日本は、議会で憲法改正を推し通し他国での戦争を可能にしたあと、超能力者達の中でも有能な能力を持った日本軍15,000と元自衛軍により敵国との戦争で2週間足らずで日本軍は、戦争を終わらした。

国際連合は、勿論止めたよ!

だが、止めに行く為に編成した国際連合軍で止めに行った、という事実を作った後、殆ど何もせずに帰って行った。日本が、根回しをしたと言われているが。日本軍の軍事機密として今でも謎のままだ。

敵国による日本列島の攻撃により日本軍側は、敵国の核ミサイルを日本軍最強の超能力の能力により敵国に打ち返す、発射される前の遠距離からの核爆発への誘導などという反則すぎる力を容赦なく使用していった。

あ!そういえば、戦争に反則なんて言葉は、ないな。

敵国の死者の大量発生、機関の崩壊、国民の革命運動。それにより日本は、戦争に勝った。敵国の敗因は、最強ランクの破壊力を持つ自分達の核ミサイルの発射だろう。

核ミサイルの発射を止めた後保持している保管していた核ミサイルも爆破されたらしい。ちょとやり過ぎな気がするが、核爆弾を作った奴が悪いしな。

ちなみに······


「開いたぞー」

佳祐が、何故か色々と日本の歴史を振り返っていた俺に声をかけてきた。


「いやーマジで良かった。誰にも見られずに教室まで行って“腹壊してトイレに籠っていました”って言い通したらいいだけだなー」

俺は、「さっき土下座しながら泣いていた奴が元気になったな」と佳祐に言いながら、先程入手したお宝写真を佳祐の携帯に送り付ける。

俺らの学校の体育の教師には、3年前の卒業生が残した○秘写真で脅すことが出来るので脅威ではないのだが。

佳祐に知る必要のない事を教えるのも気が引けるしな。

俺達は、話合いながら教室に向かう。

ちなみにこの日本は、戦争などで実際に利用された事の大きさからか、超能力の有能さによって国からの対応や就職先が決まったり、

世界の戦争を阻止する特殊組織に所属する事が出来る。

体育の時間は、みんな能力を使う。

はぁ、と、ため息をつく。


「どうした?龍二」


「いつものやつだよ」


「まあ、そんな気もしてたよ辛いよな〜この日本で能力が、()()()()()()()()()()、辛いだろうな」


そう、俺は、超能力不覚醒者だ。

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