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転生したらAカップだったでござる  作者: 渡辺 孝次郎
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羅刹との戦い part4

 虎之助とらのすけ羅刹らせつ丸焼まるやい合い対決で、周囲しゅういは炎につつまれていた。

 しかし小太郎こたろうは、めげずに

「姉さんと子作りするんや!」

 と、ほのおの中にんで行く。

「あれ、マズいんじゃないスカ」

 それを見ていた武蔵むさしが、心配そうに言った。

「確かに。あの炎に突っ込んで行けば、確実に死ぬだろう」

 ボルデ本山もとやまも心配している。

ーーワシの幻術げんじゅつきすぎたか。仕方しかたない、助けに行ってやるかーー

 小太郎に幻術をかけた加藤は、責任を感じて助けに行くことにした。

忍法にんぽう風鎧かぜよろい』」

 加藤は自分の身体からだを風でよろいのようにつつむと、小太郎の後を追った。

 炎の中に入って行くと、すさまじい業火ごうかを出し合い、羅刹と虎之助が戦っている。

 その手前に、小太郎が黒焦くろこげになってたおれているのを見つけた。

「おい、小太郎。大丈夫か?」

 返事が無い。

 服が燃えて、ほとんどはだかになっている。

 しかもかみの毛もチリチリに焼け、アフロヘアーになっていた。

「これは、マズい」

 加藤は急いで小太郎をかつぐと、炎から脱出した。

「小太郎、しっかりしろ」

 加藤がほほはたくと、ゆっくりと目を開けて

「ううっ、俺はどないしたんや」

 よろめきながら立ち上がる小太郎。

大丈夫だいじょうぶか、小太郎?」

 という加藤の声かけに

「大丈夫やけど、なぜかフルチンや」

 と、自分の姿におどろいている。

「フルチンどころか、頭がアフロヘアーになってるじゃん」

 武蔵が心配して近づいて来た。

「フルチンでアフロヘアーって、なんかテンションが上がりまんな。ところで、あの悪魔じゃなくて、姉さんは?」

「虎之助なら、そこで羅刹らせつと炎で対決してるところだ」

 加藤が説明する。

「ムッチャすごい炎でんなぁ。あんな所に行ったら、一瞬いっしゅんで死んでまいまんな」

 自分がそこへんで行ったことを、小太郎は完全に忘れているようだ。

「さっき、小太郎っちは、んで行ったッスよ」

「そんなアホな!そんな事したら、服が燃えてフルチンになって、頭もアフロヘアーになってまいまんがな」

 小太郎は笑い飛ばしたが

「そう、なってるじゃん」

 と、武蔵に指摘してきされた。

「あっ、ほんまや」

 やっと、小太郎は自分がはだかでアフロヘアーになった原因が理解できた。

「しかし、姉さんは、あんな炎の中でようやりまんなぁ」

 しばらく炎を見ていた小太郎は、突然とつぜんひらめいた。

「そうや、今、加勢かせいしに行ったら、あの悪魔のような姉さんも、さすがにゆるしてくれるんちゃうやろか」

「許すもなにも、さっきまで小太郎っちは、おじょうちゃんをおそってたじゃん」

「えっ、俺が姉さんをおそってたって?そんなアホな。それやったら、まるで幻術げんじゅつにでも、かけられてるやんか」

 またしても小太郎は、信じようとせず笑い飛ばすが

「小太郎っちは、加藤さんに幻術げんじゅつにかけられてたッスよ」

 と、武蔵に教えられた。

「なんやて。こらっ加藤、どういうこっちゃ!」

 自分が幻術にかけられていた事を知って、怒った小太郎は加藤にる。

仕方しかたないだろう、お前ら羅刹らせつほおって味方同士で殺し合いするんだから。それに、炎の中から助けてやっただろ」

 加藤は、もっともな理由を言った。

「ほな、しゃないでんな」

 あっさりと納得なっとくする小太郎。


 小太郎と加藤が会話をしている間も、ポピノヒーと羅刹らせつほのおによる死闘しとうり広げていた。

ーーコイツ思ったより頑丈がんじょうで、なかなか焼けないでござる。このままだと拙者せっしゃ丸焼まるやきにされてわれてしまうでござるーー

 戦いが長引くにつれて、耐久力たいきゅうりょくおとるポピノヒーが劣勢れっせいになって来た。

ーーこうなったら、火の魔人を召喚しょうかんして、羅刹らせつ丸焼まるやきにしてもらうでござるーー

 ポピノヒーは、呪文じゅもんとなえると火の魔人を召喚しょうかんした。

「僕を呼びましたか?」

 あらわれた火の魔人は『フレイムぶたすけ』というポッチャリがたの大男であった。

 フレイムぶたすけは、すでに大量のあせをかいている。

「火の魔人よ、あの鬼を丸焼まるやきにするでござる」

 ポピノヒーが、フレイムぶたすけ指示しじを出した。

「ここは暑苦あつくるしいですね」

 フレイムぶたすけは、タオルであせきながら、あつがっている。

「早くするでござる」

 ポピノヒーがかすが

「ちょっと待って下さい、ここは暑くて。そうだ、もう少しすずしくしましょう」

 と言い、大量の冷気れいき放出ほうしゅつし始めた。

「冷気を出しちゃ駄目だめでござる。あの鬼を丸焼きにするでござる」

 あわててポピノヒーが止めるが

「すいません、僕は暑がりであせっかきなもんで」

 汗をきながら、フレイムぶたすけが説明する。

「なんで火の魔人が、暑がりなのでござるか」

「元々は氷の魔人だったのですが、魔人仲間から、お前と一緒いっしょに居ると暑苦あつくるしいと言われ、火の魔人に転向てんこうしたんですよ」

「なに言ってるか、意味がわからないんですけど。とにかく、火を出すでござる」

 ポピノヒーは、キレかけている。

「出せるけど、暑いからいやです」

 キッパリと拒否きょひして、冷気を出し続けるフレイムぶたすけ

「ゴチャゴチャ言ってないで火を出さんか!このブタ魔人まじん

ボコッ!

 ブチ切れたポピノヒーが、フレイムぶたすけ強烈きょうれつなボディブローを打ち込んだ。

「はうっ」

 腹部ふくぶを押さえながら、うずくまるフレイムぶたすけ

「よくもやったな。こうなったら貴様きさまら全員、こおらせてやる」

 フレイムぶたすけは口から、ありえないほど大量の冷気を出した。

 先ほどまで、炎の熱気につつまれていたあたりが、たちまちこおりついて行く。


「炎が弱まり、なぜか冷気が出てきたな」

 加藤とボルデ本山が不思議ふしぎがって見ていると

ゴロゴロッ

 ポピノヒーがころがりながら脱出して来た。

大丈夫だいじょうぶか、虎之助?」

 加藤がけ寄って行く。

「大丈夫じゃ無いでござる。あのブタ魔人まじんのせいで、丸焼まるやき対決が台無だいなしでござる」

 ポピノヒーは、火の魔人に対して怒っているようだ。

「ブタ魔人まじんって、なんでんねん?」

 小太郎がブタ魔人のことを聞いてきた。

「ブタ魔人っていうのは、って。おぬしは誰でござる?フルチンのアフロヘアーに、知り合いは居ないでござる」

 アフロヘアーのせいで、ポピノヒーには小太郎が誰だかわからなかった。

「小太郎でんがな。こんなイケメン忘れたらこまりまんなぁ」

「イケメンは、フルチンでレディに話しかけないでござる」

「イケメンでも、ほのおに焼かれたらフルチンになりまんのや。それで、ブタ魔人って、なんでんねん?」

ほのお魔人まじん召喚しょうかんしたら、ブタ魔人まじんが出てきて、冷気れいきを出し始めたでござる」

「なんや、むちゃくちゃな話でんなぁ」

 小太郎は、素直すなお感想かんそうを言った。

「そう言う小太郎の姿すがたも、むちゃくちゃでござる」

 ポピノヒーも、率直そっちょくな意見をつたえる。

 おたがい、むちゃくちゃな2人であった。

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