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隠蔽工作は正確にの時間

だんだんと話が盛り上がってきた感じあるけど作りため置きしてるこっちから見たらまだこんなところかという感じ…

時間があればで良いのでどうぞ!

脳覚める(めざめる)とそこは前回と違い目の前にはマストを覗くように腕を机の上で組んでいるモモキだった。そしてまたその表情というのはマストの男心を串刺しにした。


『お前は本当にしょうもない願望しかないな』


「しょうもない言うな!だってこのテスト難しいじゃんか!…あ、あれ?テストがない、それにペンも…」


とっさにテストの問題を見せようと手に取ろうとするマストだが机の上には望みのものはなかった。


『当たり前だ、書類や小物や直筆の文字は全てこの世界にはコピーしていない。だが、机とか棚とか教室札はあるぞ』


そう話しながら教室を出て見渡してみるとしっかりと現実の同じところに教室札があるのを確かめる、しかし、教室を出てすぐの廊下に並んだ生徒用の個人ロッカーの中には仕切り台しか無い。


『今回も図書室集合だ。だけど時間は少しある、先に着いとくか?』


まだテストが始まってから半分しか経っていない、もし他の4人、、、モモキの話ではいや5人がマストと同じ原理でこの世界に入ってくるとしたらまだテストを受けているだろう。だがマストの気持ちに余裕はなかった。


「おう、先に着こう。前の時間は俺遅れたからな」


まだ誰もいないだろうと心の中でつぶやきながら四階の教室から一個下の南側の奥の図書室へ足を進める。


「道すがら聞きたいんだけど、向こうのっていうか現実の自分はどうなってんだ?」


この件はとても重要なことだ。前回の世界移動の際は保健室で寝ていたからそこまで気にすることはなかった。しかし、今回はテスト中だ。最悪試験監督の先生が寝ていたら起こしにくるということもある。


『完全にオートになってる。っていうか実際はマスト自身がコントロールしているんだけどな』


「ん??」


一瞬で矛盾するモモキの発言にマストが混乱する。


『反射って生物で習っただろ?要はそれとおんなじ感じだ。。。先生が来たら見直しをするふりをする、何分なのか知りたいから時計を定期的にみる、みたいな無意識にやってしまうだろ?それを向こうのマストはしているんだ』


「な、なるほどー、、、多分理解した…」


説明されてもいまいちしっくりこないがつまりは現実世界のマストはマストが世界から帰るまではテスト中のマストの行動パターンを真似て行動するという事だ。

そんな話をしている間に4階の北側に位置するマストの教室を出て南側の階段の3、4階の踊り場から3階に向けて一段踏み出そうとした時だった、、、


『早く来いって言ってるだろうが!このガキッ!!』


その声が聞こえた方を見てみるとたくましい体つきで大きな男というよりは漢が北側からかひょろっとした体つきのメガネをかけた男の背中の襟を持ち引きずって歩いてくるのが視界の中央に映り込んでくる。


そして、それに気を引かれマストは足を踏み外した。


「あ、やべぇ…」


マストはとっさに階段の手すりに捕まろうとしたが僅かに届かず3階に勢いよく転げ落ちた。そしてそれを見た男も襟を掴んだ手が緩んだ。


「い、いった、くない?!え??なんで!?落ちたよね!?この高さなら肋骨何本かはやってるよ!?」


『うっさいガキだなぁ。シル、おめぇー説明してねぇーのか??』


『説明したけど馬鹿だから忘れてるんだよ』


マストに率直な感想を述べる2人はマストを休み時間になってもまだ給食を食べる子を見るような目でみる。そしてマストは説明されたことを思い返した。


「こ、これが痛みをあんまり感じなくなるやつか!?す、スッゲー気持ち悪い…あ。」


「あ、」


そう言いながら顔を上げると眼鏡をかけたひょろっとした男と目があった。

その途端付き添いの2人がマストとヒョロ眼鏡の目を隠しに飛びついた。


『オメェら"顔"見てねぇーよな!?』


『マスト?顔見てないよな?!』


マストはすぐに察した。仮面をお互いつけていない。


「も、もしかしてめちゃくちゃタブーなこと、なのか??そそ、それよりモモキ!あんまり抱きつかないで…オーバーヒートする…」


「僕もはなひてもらっていいでふ、か…め、メガネが潰れてしたいまふ、、、」


モモキは慌ててマストの目を隠すためにマストに抱きつきマストの顔がモモキの胸に当たっている。そしてヒョロ眼鏡はガタイのいい男に顔を鷲掴みにして片手で目を隠す。


『そんな事よりも、見たの??』


『安心しろ、メガネは壊れねぇー、それよりもオメェ見たか??』


《見ました…》


2人の細々とした返事がハモる。マストとヒョロ眼鏡は素顔が見られることがあってはならないという事に気付いた。

そしてガタイのいい男が少しうつむきながら呟いた。


『シル、ここは何もなかった事にしようか、、、』


『そ、そうだな。顔バレしたなんてそんなルール違反なことはなかったな』


そう言葉を交わししれっと立ち上がり今頃仮面を2人に付けさせた。


「もしかして、顔バレしたらまずい事でもあるのか?」


マストは少し勇気を出して聞いてみた。すると少し間を置いて、ヒョロ眼鏡にも聞こえるようにモモキが答える。


『ここではフェアかつ個人的なプライバシーを守るために顔や名前を隠すことが今回のゲームのルールとして記されているんだ。だからマストの顔がバレたのはとてもまずいんだ。。。あ、』


全員が気づいた。名前が今バレたと。モモキの顔が真っ赤になる。


『そ、それは自業自得って事だな…ま、まぁ俺のサンスの顔がバレたとしても名前がバレてないからいいけれど…あ、』


男の顔が真っ青になる。


「お前らわざとだろ!!!」


流石のマストもツッコミを入れざるを得なかった。


「なんでそんなに自分からポロポロと相方の情報をバラすんだよ!?ルールは絶対でしょうがぁあ!」


『だってーマストが階段から落ちるんだもーん。それが悪いねぇー』


「いやいや、なら最初から仮面を付けさせるでしょうが!」


『うっせぇガキ!それはそもそも作者が仮面の設定を忘れてたからだ!』


「またクソ陰キャ作者のせいか…」


そうマストが納得気味につぶやくとマストの頭上から大きなタライが降り注ぐ、そして直撃。


「いてぇ!」


痛みを感じないはずの世界なのになぜかマストの体には痛みを感じられた。

そもそも設定を忘れたことを途中で思い出しただけでも褒められるべき功績だ。


『こいつぁ敵に回さないほうがいいな…』


「まぁいいよ、顔がバレたことはまぁ許してやるよ!なんで名前までいうかなぁ!?」


『まぁ別にいいよな、ルールであっても法律ではないし、ね?』


『おお、いいよな、どうせ顔バレた時点でおんなじ学校の生徒の訳だからバレるのも時間の問題だしな。』


モモキの開き直った態度に続いて男も開き直り言い訳を並べる。そして不穏な空気が満たされ時間が過ぎていく。


『ま、まぁシルもガキのことを呼ぶときは気をつけなよ』


『分かったわ…、あんたも気をつけなさいよね?じゃ図書室へ向かうぞ』


「はぁー、もういいよ。。。あ、そーだ!そこの男の人、名前は??」


『なんだガキ。名前わからなくてもそこの男の人って呼び方はどーかと思うぜ』


ガタイのいい男はマストの社交性のなさに呆れたような顔した。


『まぁいい。〔ビーデット〕の俺は"サグ"だ。』


〔 ビーデット〕この単語が頭によぎる。サグの苗字なのだろうかと思ったマストだが、しかしこの世界の人には苗字がないことは確かだ。だがサグは最初の時集まっていないから例外という可能性もある。もしくは…


「その〔ビーデット〕っていうのはモモ、、じゃなくってシルたちの世界でいう宗教的ななにか?」


マストには分かっている〔ビーデット〕という意味が…そして、こういう展開の異世界転生の小説なら読んだことがある。だいたい読んでいる小説の異世界にはカースト的な団体が存在している。それは勘づいていたが会えて宗教という表現でぼかした。なぜなら〔ビーデット"be dead "〕【死に損ない】なのだから。

そしてサグの表情が少し固まった。


『おっと、悪い。お兄さんいつもの癖でちまったわ。宗教か、、、そういったところだな。まぁガキには関係ねぇ』


やはり何か有り気な雰囲気であった。そしてサグはマストの頭の上に大きな手をポンとおき、サグとモモキの顔は少し緊張しているかのような目をしていた。


「あ、ぁ、ごめん変なこと聞いた。そ、それより図書室にさっさと行こう!」


『そうだな。っていうかマストが個人情報バラしたりして時間食ったんだろ?』


『そうだそうだガキ!責任取れよ!』


「お前らだろうがぁぁぁぁあ!!」


マストの渾身のツッコミはこの静かな校内中に響き渡るほどだった。


だんだんと暖かくなってきて花粉は飛びまくってて衣替えしようと思ったらハウスダスト症候群だわで辛い。




P.S.

今日三本投稿だからいうこと考え中。

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