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ようこそ妄想の時間へ~Welcome to the time of delusion~  作者: Lalapai
第1章HOW TOの時間(続)
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人生は車に乗って。の時間(前編)

こんにちは〜(^ω^)

こちらは前半となっております!


「ねーねーなんでなのっ!?」


「知らねぇよ。」


「私、映せない顔なのかな??」


「知らねぇって」


「あの兄貴と同じ出演回数なんてありえないっ!!」


1人が嘆き、それを厄介そうに座布団の上でテレビを見ながら聞き流す1人。その2人に我関せずでソファーで熟睡する1人。久し振りにやって来ました、子川家である。


「ウッセェーよっ!!そんな事、作者に聞けっつーの!」


「そんな事って何よ!」


「いっでぇ!」


エイコは怒りに耐えられずマストの座る座布団を勢いよく引き抜いた。上に座っていたマストはシライ3(後方伸身2回宙返り3回ひねり)に似た感じで回転し勢いよく地面に打ち付けられる。


「ちゃんと話を聞けますか??」


エイコは座布団をグルグル振り回しながらマストに尋ねた。


「なんでお前の悩み聞かなきゃダメなんだよ。女子でもあるまい、、し、」


「な、ん、て、?」


回る座布団の速度が増し、あまりの回転力に埃が宙に舞い上がる。あの座布団の回転に当たれば死に至るレベルだと思うほどに。エイコの瞳が黒から赤へと変わる。


「はい、聞きます。」


「うむ。よろしい。」


マストは身の危険を察しエイコの前で正座を組んだ。


「で、なんの話でしたっけ?」


「私の出番が少ないって話ですー。」


「そんなこと言われてもだなぁ〜作者の問題だし…」


「そこをなんとかしろよ!?」


「そんなの無理だ」


マストは身に染みてわかっている。作者に楯突くとどうなるかを。


「でもあれだろ?お前の事作者はとても気に入っているんだろ??」


「そ、そうなの??」


エイコは少し頬を赤く染め恥じらう。その仕草はまさに男の恋心を仕留めるほどのものだった。


「ほら上の語り文見ろよ。少しオーバーに書かれてるぞ。」


「ほ、本当だ…ちょっと気持ち悪い。」


「馬鹿!お前作者に対してそんなこと言ったら、、、イテッ!」


エイコの身の危険を察したマストは立ち上がり守ろうとしたがタライが降って来たのはマストの頭上だった。マストはよろけエイコを巻き込み倒れる。


「なんで俺なんだよっ!明らかに狙ったろ!!アレかっ!?贔屓か!?贔屓だよな?!」


「マ、マストっ…んっ!?」


「え?、、、うわぁ!!?」


「いい加減っ、にしてよ、、」


エイコは顔を真っ赤にし力強く起ころうとするが力が入らない。何故ならマストがエイコを巻き込んで倒れた拍子にマストの手はエイコの胸に、、、そんでもって足も股に、、、

諸君!!これを待っていたのだろっ!?絵師さん!!あなたのウデの見せ所だぞっ!!!

挿絵(By みてみん)


「お、お前最初からこれが目的だったのか!?」


「いいからお前はさっさとのけっ!!!」


「グヘェッ!!」


便乗に乗っかりラッキースケベを堪能しようと押し倒した状態でツッコミをするスケベなマストを怒ったエイコが蹴り飛ばす。


「ほんと最低!」


「す、、すみません…今から親身になって一緒に考えさせていただきます!」


「も、もういいっ!、、、それよりも今日が何の日か覚えているの??」


「今日か??」


カレンダーは5月を脱皮したばかりで予定はまだ記されてい。6月1日である。祝日がない6月の1日は世間的にはただの月初めなのだが、子川家、と言うよりはこの今いる3人には特別な日なのだ。


「風呂掃除の当番決めでしよ!!」


子川家月初め恒例の行事、風呂当番決めである。とは言え、兄妹だけで行われるのだがマストもお世話になっている身として参加しているのだ。


「あーそうだったなぁ。俺は全然先月のままでいいぜー」


「それって私のままじゃない!!もう3ヶ月も私なのよ!?」


毎回当番決めは様々な勝負によって決められるのだが、先月はババ抜きでエイコの負け。先々月はUNOでエイコの負け。そして3ヶ月前も真剣衰弱でもエイコが負けているのだ。そしてルールでは負けた人がゲームを決めることになっている。ただし技術や知識が偏りすぎる勝負は無効になっている。それを反さなければ多少のルール変更は許されているのである。


「ほーらっ、さっさと起きろバカ兄貴!」


「…!?、、、。」


クニヒコはソファーから地面にシライII(前方宙返り3回ひねり)をエイコに誘発された。結果は見事に着地。両手を上げてドヤ顔を極める。


「はいはい凄い凄い。さっさとそこに座ってー。ほら、マストも。」


「へいへーい」


エイコは2人に丸机を囲むようにして座るように指示したのち、部屋を出て行った。男2人だけが残された。


「クニヒコ〜。今回は何が来ると思う??」


「今回は何か考えてきてるっぽいぞ。一昨日からぼやいてたな。」


「だとすると今何か準備してるな??」


バタンッ!!2人の密談を遮って勢いよくエイコが帰ってきた。


「その通りっ!!今回のゲームは人生ゲーム!!」


「「人生ゲーム?!」」


皆さんもご存知《人生ゲーム》。知っての通りルールは簡単。最後に所持金が1番高い人の勝利となる。


「でもただ単に市販のものやるだけじゃつまらないでしょ??なので…」


エイコは丸机に一枚の紙を広げてみせる。


「作っちゃいましたー!!」


「え??」


「市販のやつでも面白いのだが…」


「バカっ!前提が成り立たないじゃないの!!」


「た、たしかにーいつものじゃつまんないなー」


「エイコはこーゆーことになるとうるさいよなー」


「そー言われると思ってたのよっ」


エイコはどさくさに紛れ、、、てもいないが空気を読めないクニヒコを踏みつけながら話を進める。


「ルールは簡単!1番貧乏になった人の勝ちよ!!」


「はぁ?!」


「別にいいでしょ??やる事は同じなんだから」


「はぁ。」


人生ゲームというのは先ほども説明した通りお金を稼ぐゲームだ。収入マスに止まって喜びを感じられるのだが、1番貧乏が勝ちと言われても喜ぶに喜び難い。


「まぁいいか、さっさとやっちゃおうぜ、、、てか、クニヒコを放してやれよ」


「あ、居たの?」


「あなたが生まれる数分前から居ました…」


3人は丸机を囲み座る。卓上には手作り感満載のすごろくのマップ。手作りの割にはマス外の背景やマスの内容が高クオリティ。


「これって1人でやったのか??」


「これはねー私もだけど、スグリにも手伝ってもらったの」


「スグリ??、、、ああ、丑井の事か?」


丑井スグリとはマストらと同じ学年の干支塚北高校の生徒である。スグリとエイコはよく学校でつるむ仲だ。


「そう!そのスグリに手伝ってもらったの。」


「変なマス無いだろうな?」


「私は大丈夫だけどスグリの書いたのは見てないよー。多分スグリだから大丈夫だと思うよ」


「じゃあ始めようぜー」


こうして緩く[第25回 お風呂掃除当番選手権]が始まったのである。

今回のルールは逆人生ゲーム。裕福ではなく最も貧乏が勝者となる。動かす車やルーレット、お金は市販のものを使い、マップはエイコとスグリの作ったものになる。貧乏になりやすいようマスが変えられている。

3人はルーレットを回す順番を決める為のルーレットを回す。結果順番はマスト→クニヒコ→エイコとなった。


「よーし回すぜー。。。3、か…」


マストの出た数字は3。ルール通り車を進めると赤いマスに止まる。


親戚とばったり遭遇してしまう。3千円貰う


「よっしゃーってダメなのか…くそ〜親戚め〜」


プラス3千円マスに止まってしまったマストは渋々銀行から千円札3枚を取る。

次にクニヒコの番。静かにルーレットを回す。出た目は5。車を進めた先は青いマスだった。


自転車に跳ねられる。3千円払う


「自転車に乗ってる人ナイスです。」


「あ、これ借金の人は約束手形で良いのか?」


「んーそれで良いよ」


「めんどくさいなぁ」


マストはクニヒコに二万円の約束手形に1万円札1枚、5千円札1枚と千円札2枚を添えて渡す。見ての通り約束手形は扱いが面倒なのだ。手持ちのお金が2万円を超えると2万円を約束手形と共に銀行に返すのだ。


「次は私ね。。えいっ!」


勢いよく回ったルーレットが指したのは10。コマを進めると緑色のマスに止まる。


謎の人物に出会う。レアアイテム「謎の人物」をゲット


「何??このマス。スグリが作ったのかな〜」


「それよりこのゲームにカードなんかあったのか??しかも「謎の人物」って。」


最近の人生ゲームにはお宝カードというものがある。そのカードはゴール時所持していることによって現金と交換することが可能になる早い者勝ちの特別なカードなのだ。


「ここにカードあったぞ」


クニヒコがマップの裏に貼り付けられた大量のカードを見つけ、その中から「謎の人物」を手渡す。


「げっ、こんなにカードあんのかよ。てか絵までちゃんと描いてる」


「なに、これ、、、」


カードを受け取ったエイコはそのカードを見て驚愕する。そこに描いてあったものとは。

次回、逆人生ゲーム後半。とぅーびーこんてにゅうど。

読んでくださりありがとうございます!感想やブクマ登録をして頂けると大喜びでうたた寝します(╹◡╹)


次回の投稿は土曜日あたりかと…




P.S.

電車に乗って小説書く人が多数だと思う。異論は認める()

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