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ようこそ妄想の時間へ~Welcome to the time of delusion~  作者: Lalapai
第1章HOW TOの時間(続)
29/47

うっかり消したに気をつけろ!の時間

先に言っておきます。事故回です。

データが消えるって最悪ですな。



「俺が倒してやる!」


その言葉は頼りないがとても心を安らげるものだった。


➖マストっ…


モモキは思わず泣いてしまった。それは安心したからだろうか。もしくは今までの行いが認められたからだろうか。


『ありがとうっ!』


モモキは泣きながらマストに飛び抱きついた。まるで迷子と親の再会のようだった。


「一緒に頑張ろうな!」


マストは抱きつくモモキを優しく両手で包み込みそう告げた。その熱い誓いは高く昇った陽に照らされた。

その瞬間モモキは、全てが報われたような気がした。


「こんなシリアス続きだったら読者の人が最終話が近いんじゃないかとか、勘違いしてしまうな。」


『マストは展開をすぐに台無しにするんだな。』


マストのメタい発言のせいで恥ずかしくなったのか抱きしめた腕を解き離れる。


『ま、まぁ無理もないな。過去回想みたいなものもあったし…でも、中途半端に途中で終わった気が…』


「甲乙とやってんじゃん!モモキだけずりぃ!俺も主人公なんだから過去回想で一章くらい埋め尽くしたい!」


こんな買って買ってとねだる子供のようなマストが過去回想されない理由は明らかだ。


『マストの過去回想は作者が考えにくいんだろ?』


「そのモモキの発言は作者の素直な想いだろうがっ!」


さっきまで張り詰めた空気とは打って変わりいつも通りの楽しい空気に思わずマストとモモキは見つめ合って笑った。


「よし!過去回想のお陰でこのゲームの意味が分かった事だし、いっちょやってやりますか!」


『マストも過去回想見てたのか?!もしかしてほとんど私が説明する事なくなった!?』


この小説ならではのパターンである。キャラが過去回想を見ることによってキャラの過去の説明を2度しなくても良いという状況を作ることができる。


「作者が字数稼ぎたいくせにサボりぐせだから仕方ねぇ」


『まぁそれはそうだな。でも、読み手に伝わってるかは別だな』


そう、その問題である。この作品は小説らしからぬストーリー展開を見せているため小説と思って読むと分かりづらいところが多々ある。


「つまりは、改善点の案を待ってるって事だ。って俺を使って案を募集してんじゃねぇーよクソ作者が!」


『マスト、このやり取りも字数を稼ぐ作者の作戦だぞ。』


「ぬっ、、」


マストはしてやられたと言わんばかりの顔で抵抗しようと言葉を鎮める。


「まぁどうせ今頃作者泣いてるんだぜ?」


いきなり話が移り変わる。


『なんでなんだ?』


モモキも気になって思わず聞いてしまう。


「過去回想が中途半端で終わったのわかるよな?」


そうなのだ。モモキの過去の話は途中で終わってしまっている。それもとても中途半端なところで。


『確かにあの後が書かれてないよな、、区切るにしてはおかしいし…まさかっ!』


モモキはある事に気づき恐ろしくなり手を口に当てる。


「ああ、あいつはやりやがった。」


『マスト、それ以上は言うな。作者が思い出して泣いてしまうだろ…』


そんなマストとモモキも今に泣き出しそうな表情だった。そして作者である私も。

だが真実を伝えるしかない。。。


「データが、、、データが消えたんだっ!」


作者に同情して泣くモモキ。マストも込み上げる思いを堪える。


『大事な私の過去がっ!あれから盛り上がるっていうのに。。。』


非常に惜しい。

なぜ作者がこのようにデータを消してしまったのか、この場を借りて詳しく説明させていただこう。

私は携帯でメモを使ってストーリーを執筆する。そしてモモキ(ヒメキ)の過去回想を書いていた途中の出来事だった。悲劇は起こった。画面が少々汚れていたものでメモを開いたまま服の袖で画面を拭いていたところいきなりさっきまで書いていたページがおじゃんになってしまったのである。


『待って。。スマホのメモには"最近削除したもの"みたいな感じのところから復元できるじゃねぇのか??』


泣いていたモモキがまるで希望の光を見つけたかのように聞いた。


「私もそうやろうと思ったんですよ!」


なぜだかわからないがマストが完全に作者になりきる。


「そこから復元できる〜って思ってたらその項目すら現れなかったんだよ!!」


マストは泣きじゃくれて、どこかの議員のようになってしまった。こうして希望の光は闇へと消えていったのである。そして今回のミスからiPhoneは"シェイクで取り消し"と言う機能がある事に気づく事ができた。是非小説を私みたいなスタイルで書いている方は覚えておいてほしいものだ。

結果的には話は消えたものの、今後の使い方について良しとするかは捉え方次第だ。


「、、、と、言う事でアホ馬鹿ドジっ子作者の謝罪を終わりまーす。」


『人の体使って勝手に演技させられるコッチはたまったもんじゃないけどな』


モモキは作者に体を乗っ取られ謝罪に参加させられた事に腹をたてる。

作者は立場上キャラを好きにできるのだ。だからこそキャラを代わりに置いて謝罪ができる。そして今回のマストの作者に対する暴言は事が事なので手を出さないでおこう。


「まぁそんな怒んなよモモキ。あいつもちゃんと反省して本来[甲乙丙丁]で語られるモモキの過去回想もちゃんと作り直すってよ」


マストはモモキの過去回想をしっかりと[甲乙丙丁]で語られる事を餌に慰める。だがここである事にモモキは気づき青ざめた表情になる。


『なぁマスト。』


「ん?」


マストは一件落着の表情で何も気づいていないようだ。


『また尺稼ぎしやがったぞ。』


「はっ!?」


気付かされたマストも血の色を失っていく。

露骨な尺稼ぎ。これは仕方のない事なのだ。


『これはあれだ。過去回想の気分でさっきまで書いてたもんだからここで謝罪をする事によって1話使ってしまおうという魂胆だ。』


「なんて下劣なっ!」


実際のところ過去回想を作る前に過去回想を作った後の話を少しだけ用意していたのだが、まさかのアクシデントによりここを使ってなんとか場を繋げようという下劣ではない素晴らしい策略的な私の考えである。


『そのせいで私たちの熱い誓いが物足りなくなった…』


「過去回想が完成していればっ…」


2人はこの最悪の展開に事の大きさに改めて気づかされるのであった。


『どーするんだ?このまま続けるのか?』


「いや、こんな曖昧な過去回想で続けれるはずがない。」


自分たちの大切なシーンが作者の不手際によって汚されることは許されない。

こちらとて中途半端に終わってしまった過去回想を長々と放置したくもない。

よって互いに意見は成立した。


「ちゃんと作者にはモモキの過去回想を甲乙丙丁と書いてもらう。その投稿はこの話の次だ!そんでもって、この話の冒頭をもう一度、モモキの辛い過去を見てもらった後でさせてもらう!」


私はこの話を書き終え直ちにヒメキの過去回想、甲乙丙丁の丙丁を書き始める。

そしてこの回の話は暗い過去回想で胃を痛めた方への気休めのただの繋ぐ回とします。


次回は過去回想(丙)そして続けて(丁)をお送りします。

呼んでくださりありがとうございます!

次回からも過去回想をお楽しみください。

以後データが消えないよう気をつけます…



P.S.

そろそろ挿絵が完成いたします!もうキャラクターデザインの方は届きました。とても良かったです。お楽しみに

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