女にムカついたらとりあえず「生理?」と聞け!の時間
過去回想って尺稼ぎにもってこいですよね??
「ネコサみーっけ!」
「見つかったぁ」
夕陽が空を抱きしめ地を焼き付ける午後5時。その地を激しく踏みしめる小さな2人の子供。その影は公園を駆け巡り遊具で伸び縮みし、そしてその影はいつも2人。
「なぁネコサー」
「なにー?」
「俺たちっていつから仲良くなったんだっけ??」
1人の影が揺れる何かに乗って答えが見つからないような事を問う。
「あの日じゃないかなぁ」
「あの日って??もしかして"せいr…」
もう1つの揺れていた影が止まって答える。それに合わせて止まった影を軽くポカンとぶつ。
「そもそも女の子じゃないでしょ??」
「わかってるって、ネコサが犬にションベンかけられた時だな!」
「だからそれはまた別じゃんか!まぁ、あの時は助かったよ…」
そう言って1人の影が背を伸ばし陽に手をかざす。
「いつまでも仲良くいたいなぁー」
もう1人は仲間に伸ばす。
「安心しろ、俺がいる!」
陽に向けた手を友達のに向け直す。
「良かった!」
そして手を取り合い歩き始める。
「帰ろっ!マスト!」
それは今や陽のボケた橙に焼き溶けた思い出だ。
命からがら西校舎から東校舎へと渡りきったマストとヒョロ眼鏡。一方でそれを追いかけるのはヴァルペア、ルルペアだった。
「チッ!逃しちまった。まぁ教室にこもったところで俺は負けねぇ」
『坊や、焦ってはなりませぬ。向こうにはヴァルもいるのですし。』
マスト、ヒョロ眼鏡が教室に立てこもっている今、ルルとヴァルは向かい合っている。
『逃したのは気の毒だが、敵がいるのにはかわりはない。間合いを詰められなければそうやすやすと負けはしない。』
「わかってる」
お互いに緊張した状態が続き睨み合う。そして守護者達があるものを感じる。
『なんだこのとてつもない妄想力は!?』
『なんなのこの力?!』
マストの妄想力だ。守護者達は妄想力も感知できるようだ。
「妄想力ってあの体力をとんでもなく使ったアレか??」
金髪の男はルルに教室で教わった時、実際に試していた。
『そうよ。坊やはありんこ程度のものしか感じなかったけれど、これはそんな貧相なものじゃないわ。』
金髪の男が生み出した花はとても形がなっていなく、どれも数秒で消えてしまっていた。
「貧相言うな、、で、どうするんだ??」
『感知が薄らいでいくわ。おそらく東校舎に逃げたわね。』
守護者の感知にも限界がある。その距離は半径5、6mといったところか。
「なら、追うしかねぇ。時間ももうすぐだろ?」
『坊やの、その気短な発想嫌いではありませんわ。行きましょう』
「いちいち表現が腹立つんだよ」っとでも言いたげな表情を浮かべヴァルに警戒しつつ後方の北側渡り廊下にかけていった。
その後ヴァルペアは南側の渡り廊下から東校舎に向かった。
そして東校舎に向かう途中、中庭を横切る立派な渡り廊下を見た。
「なんだこれ!?こんなのなかったぞ!」
『これがあの坊やの妄想力よ。やっぱりあの坊ややるわね。』
ーくっそ、俺はあんな奴に劣ってんのか。。
自分の作ったことのあるちっぽけな花とズンッとそびえ立つ立派な渡り廊下を比べ圧倒される。
『妄想力は個人差があるわ。すなわち才能よ。そんな事気にしてるようじゃまだまだ子供ね。勝ちたいなら己を鍛えなさい』
「俺の心を読むな!、、そんなことはとっくの昔にわかってんだよ!!」
金髪の男の心の妬みを読んで説くルル。
ついに東校舎に着く。そして3年の教室に入るマストとヒョロ眼鏡の姿が見える。その奥には弓を持った人影も。
「あいつら組んでやがるのか?」
『それにしてもヴァルが邪魔ね』
マストらを追いかけようにも、行く先にはヴァルの弓が光る。
「突破口ならこれしかねぇー」
そう言ってモーニングスターをぐるぐると回す。
『考えていたことが同じみたいね。嫌いじゃないわ』
「なら話がはぇー」
金髪の男は次の瞬間廊下の幅いっぱいを使いふり投げた。その球にちょっと遅れて同じくらいの速さでマスト達の入った教室に走る。
読んでくださりありがとうございます(╹◡╹)
今回のサブタイトルは怒られるのでやめましょうね。女の人だって辛いんですから
P.S.
イチゴは好きだけどイチゴ味は嫌い。マスカット味は好きだけどマスカットは嫌い。この現象を私はギャップ萎えと呼んでおります。




