逃げるは恥だが…の時間
物語が盛り上がってきた感じだけだ私自身謎の緊張感にいます。
この年でこの時期は少し辛いものですな(╹◡╹)
『『走れ!!!』』
手に負えない最悪の状況を覆す最高の作戦。"その場から逃げる事"だ。
走れと言う合図とともにもといた教室に駆け込む2人。
➖マスト、ここにこもって返り討ちにするぞ。
ーいや、俺はあいつに勝てる自信がねぇー
マストにはさっきのモーニングスターでの攻撃に恐怖を感じていた。そして何よりも金髪の男だ。いかにも喧嘩が強そうだ。
➖じゃあどーすんだよ
ーせめて広いとこに出ねぇーと、、ん?
広いところならば大きく避けることもできる。そこに行くためにはと辺りを見渡す。そして閃いた。
「よし!一か八か!」
マストは窓を開けそこから勢いよく飛び出した。2階といえどなかなかの高さだ。しかし、マストは重力に逆らって走っていた。
『なにこれ?!』
西校舎から東校舎にかけて新たなる渡り廊下が架けられていた。
➖こんな妄想力の使い方見たことなかった。それに全然疲れたそぶりも見せない…
モモキはマストのあまりの妄想力に魅了されマストの聞こえないところで評価する。
「これなら逃げるのも楽だ!」
得意げな顔で走るマストだが、『はぁー』とモモキがため息をつく。
『こんなくらいの高さから落ちても痛くはないぞ。もう分かってるだろ?』
「あ、、、」
階段から勢いよく転げ落ちた記憶が頭から蘇る。痛みを極度に感じないプレイヤーは2階の高さなど余裕なのだ。つまりは完全に妄想の無駄使いだ。
一方、他のチームは、、、
『ノリと勢いでこの教室に来たがどうする?』
サグに考えなどありもしなかった。なんとなくマストとモモキの真似をしただけなのである。
「なんで何にも考えてないんですかぁ?!」
『いやいや、ちゃんと考えてるよ?アレだアレ、ほらここで返り討ちにする的な…』
「嫌だ!返り討ちになんてできないよ!」
ここまで来てサグの適当な作戦に激しく首を振るヒョロ眼鏡。それも仕方ない。唯一プレイヤーの中で攻撃を受け、そして何よりも臆病だ。
『おいおい、あん時の勇気はどこにいったんだ?それに返り打つ以外どーするつもりだ??』
「そ、それはぁ〜、、、」と、ヒョロ眼鏡が考えていると、ゴゴゴゴッと鈍い音と僅かな揺れを感じた。
『なんだあの橋は…』
窓の外には新たに渡り廊下が架けられていた。その上を走る槍を持って走る男の影、マストだ。
『シルの相棒のやつ本当に凄い力してやがる。てか、逃げるつもりか?!相棒、追うぞ!』
そう言って金槌がヒョロ眼鏡を窓際まで引っ張る。
「いやいや、あの橋には届かないよ!?」
隣の教室の窓に飛びついても教室と教室の間にはかなりの距離がある。それに廊下に出ることは当然のことながらできない。
『誰が橋を渡るなんて言った。とりあえず窓枠に乗れ!早く!』
そう急かされたヒョロ眼鏡は震えながら窓の桟にヤンキーのように座る。そして背中の方でプレイヤーが迫る気配を感じる。時間はない。
『俺を下の壁にたたきつけろ!』
乱暴な指示。だけれども実績がある。「とりあえず従ってみるか」と言う気持ちで力強く足元の壁に金槌を勢いよく叩きつけた。
「うぉぉぉぉおお!!ぶつかるぅぅぅう!」
叩きつけた勢いの倍ほどの速さで校舎から校舎へと飛んでいく。
「な、なんだアレ!?」
校舎と校舎の間の中庭の上を横切るマストの目に写り込んできた。まるで流星のごとく。そして東校舎の開いた窓をうまく抜け教室に激突する。
「いた…くはないんだよな??」
『そうだな、マストもあんな感じにすればいいのに。』
とうとうマストも東校舎に開いた窓から入り追突したヒョロ眼鏡に駆け寄る。
「大丈夫か??」
「た、多分大丈夫だよ。。。」
転んだ戦いの相手であるのにも関わらず無防備にてを差し伸べるマスト。これには守護者達も頭を悩ませる。
➖なんで手なんか差し伸べるんだ?相手だぞ?
➖何助けてもらってんだ、やっつけろよ相棒。
そう囁かれるがマストとヒョロ眼鏡は耳を傾けなかった。そして2人とも同じ教室に入り窓を開ける。
➖ねぇマスト、どーゆー事??
➖おい相棒、どういうつもりだ。
そして、マストとヒョロ眼鏡は目を合わせ少し笑みをこぼし勢いよく窓に飛び出した。
「「あとで話す!」」
そう言って飛び出した2人は弾け飛ぶ笑顔だった。
読んでくださりありがとうございます!
少し間があったの投稿でしたがストックが結構余裕が出てきました(╹◡╹)
この間小説考えてたらついでに新しいゲームを考案してしまい開発に向けてプロジェクトを立ち上げてますw
P.S.
ここのコーナーが少し定評があり続けていきたいと思います!(今日ここの内容が思いつかなかっただけである…




