デジャヴはヴァイオリンのヴの時間
まさかまさか3月中にもう一本あげれるとは思ってもなかったが明日も上がれそう…
最近小説考える時間なくてストックが本当にやばい(゜∀゜)
戦闘がいよいよ始まります、どぞ
少しデジャヴに感じる。相変わらずヒョロ眼鏡はこの不穏な空気におどおどし、サグは懐かしい友人にあったかのように大きく構えている。
「げっ!?」
『お?!ガキ隣だったのか』
『知ってたくせに…』
「え?!そなの??」
そう言ってモモキが横目でサグを見る。それにまた驚き忙しいマスト。
『サグは私たちより敵感知能力が優れているんだ。』
『まぁ敵感知能力以外にも優れているんだけどな(笑)』
「それはどーなの?」と聞かんばかりにモモキの顔を伺うマスト。
『それは一戦交えればわかる話。』
『お、気があうじゃねぇーか。』
2人の目つきがガラッと変わる。そして眩く光り始める。
『いくぞマスト』
「お、おう!」
数分前の返信とは比にならないほどあたりが光る。2人もいるからだろうか。それとも2人の意思が反映するのだろうか。
「フォルムチェンジ完了っ!!」
右手に槍そしてキラリと輝くピアス。そして武器の色合う服に変わっていた。それに気づいたモモキが驚く。
『な、なんだこの服!?』
「変身のイメージをしていたら着ちゃってた…」
『お前のガキなかなかの妄想力じゃねぇーか』
マストの目の前。そこには廊下の幅の半分、高さも半分ほどからなる巨大な金槌が稲妻をしばしば走らせヒョロ眼鏡の隣に居座っている。
「で、でけぇー。。。てか、そんなに大きけりゃろくに振ることも出来ねぇじゃねぇーか」
『まぁ見とけって。おい相棒、持ってみろ』
「いやです!いやです!無理ですって!」
➖おい、早く持て。さもなくば…
持つことを渋るヒョロ眼鏡に対し稲妻を激しく打ち鳴らし恐喝するサグ。
「はっはいぃぃっ!!」
➖よくやった。。。
ヒョロ眼鏡が恐る恐る勇気を出してグリップのあたりを持つと突然あたりがフラッシュし、強い風が吹いた。
だんだんと白い世界から色を取り戻していく。そこには風で転がった消化器の1.5倍ほどの大きさの金槌に変わっていた。
「ねぇモモキ?」
『なんだ??』
「1つ聞いていい??」
『いいぞ』
性格も風格も全く違うパートナーだが少しずつ打ち解けていく。そして最強そうな武器を手にする貧弱な少年を見てマストは思った。
「あいつが主人公じゃね??」
『ちょっとだけ思った。』
「ダメだろぉ!この主人公は俺だよ!?俺も武器を手にするときフラッシュとかしてみたかった!!なにこの衣装!すごく小並感じゃんか!!」
『はぁー。』
買って買って病の2、3歳児の子供のように喚く哀れなマストに呆れて思わずため息が溢れる。
『主人公がみっともない。戦って力示すしかないだろ?』
しゃがみこんでいじけていたマストの目の色が変わる。
「よし!いっちょやってやりますか!!」
➖ちょろいな…
マストに聞こえないよう本音をこぼす。そしてマストはかっこよく槍を構える。対するヒョロ眼鏡は震えながらも金槌を前に構える。
『サグ、最初だし加減してくれよ??』
『加減入らねぇ!本気でこい!』
「そうこなくっちゃ!」
しばらく睨み合い場に重い空気が流れる。
ーなぁこの槍あいつの胸とか貫通しないか??
➖大丈夫。ヒットすれば弾かれる。
ーなら、ちょっと気の毒だけど練習台になってもらおう。こういうのやりたかったんだよ。
チャンバラごっこ。昔の人はよくやったとかやってないとか。幼い頃は新聞紙丸めて友達と空き地で決闘。でも結局のところどっちかが痛くて泣いて親が来て辞めさせられる。それからもアニメやドラマを見るたびに憧れる。
こんな場所で小さな望みが叶うとは。
「じゃあ全力でさせてもらうぜ!」
『おうよ!ドンと来やがれ!』
「神崎マスト、いざ参らん」
そう小さく呟きにやけ、構えの姿勢から力強く地面を蹴りヒョロ眼鏡に向かって一直線に飛びかかる。
「手加減してくださいよぉぉぉお!」
やはりノリで物事が進むことには個人の意見などは聞こえてすらなかった。
読んでくださりありがとうござりましたー。
最近彼女ができまして…のろけは叩かれるのでやめ。
P.S.
『ようこそ妄想の時間へ』を英語に直すと『welcome to the time of delusion 』ってなるんだけどかっこよすぎ。




