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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

先輩と後輩の話

作者: nns

『私・・・先輩のコト、好きなんです』


『・・・うん、知ってる』


『し、知ってたんですか・・・!?』


『毎日同じ事言われてて覚えてなかったらあたし本格的に頭がアレだよね』


『そんなところも大好きです』


『え? あたしって頭がアレなの? 傷つくよ?』


『でももう大丈夫です、私と付き合えばアレな頭も治ります』


『もう誘い口が宗教じみてきてるよね』


『むしろ先輩が神です』


『崇めないで』



『もしかして歳の差がいけないんですか? 2つくらい、大人になったらどうってことない差ですよ?』


『そういう問題じゃないよ』


『はぁ・・・もう、どうしたら付き合ってくれるんですか?』


『逆切れしないの。あのね、あたし女の子は』


『大好きですよね』


『なにそれ初耳なんだけど』


『私と付き合うと素敵な特典だらけなんですよ』


『宗教の次はセールス? いいよ、聞いてあげるよ』


『ありがとうございます、子供は何人欲しいですか?』


『話を聞いてあげるって言っただけでその返事はおかしいし、女同士じゃ子供はできないし、ツッコミに忙しくなるから一言で二重にボケないで』


『わかりました、私も三人くらいがいいと思ってたんですよ』


『わかってないよね、あたしの言ってること何一つわかってないよね』



『特典その1! 可愛い彼女と毎日登校できる!』


『自分で可愛いって言っちゃったよこの子』


『特典その2! おっぱい触り放題!』


『別にいいよ、おっぱいは。っていうか君おっぱい無いじゃない』


『おしり派でしたか、もちろんこのおしりも先輩のものです。安心してください』


『おしりもどうでもいいよ。安心どころか君の将来が不安になるよ』


『じゃ、じゃあ先輩は・・・ちんち』


『言わせないよ?』


『否定、しないんですね・・・』


『するよ、全力でするよ』


『特典その3!』


『あ、まだあるんだ』


『私は先輩のものです!』


『それと似たようなことさっき言ったばかりだよね、君』


『・・・その4!』


『あ、今のはスルーなんだ』


『とにかく毎日が楽しくなる!』


『ならないよ、見えるもん。君と付き合ったらどうなるか』


『理解のない連中のイジメでも見えたんですか?大丈夫です、全員私が蹴散らします』


『君なら本当にやりかねないから怖いよね』


『当たり前です、先輩を傷付けたり迷惑をかける輩は血祭りにあげてやりますから』


『迷惑をかける輩まで頭数に入れたらまず君が血祭りにあがることになるんだけど大丈夫?』


『それは困りましたね』




『・・・っていうかさ』


『なんですか?』


『今日は随分と粘るんだね。最近は一言付き合ってって言って、断られたら大人しく引き下がってたじゃない』


『あれは作戦です』


『え? 今なんて?』


『あれ・・・?あんなにしつこかった後輩が・・・って、あたしのバカ!なんでこんなに気になるんだろう、あの子のこと・・・っていう』


『随分と浅ましい作戦だね』


『ありがとうございます。で、効果ありました?』


『褒めてないよ。そして効果もないよ』


『完璧だと思ったのに・・・!!』


『・・・あたしはね、まだ誰かと付き合うとかそういうのは早いと思うんだ?』


『どうして・・・?こんなに好きなのに・・・!』


『はぁ。もういいよ、わかったよ。君、自分が何歳かわかってる?』


『6歳ですけど』


『あたしが断る理由わかったよね?』


『いえ全く』


『だからそういうのはあたし達にはまだ早いって言ってるんだよ、ホントにバカだね』


『むぅ、じゃあ待てばいいんですね? いつまで待ったらいいんですか』


『え? う、うーん、10年くらい?』


『わかりました待ちます。10日くらいなら全然平気です』


『日じゃなくて年だってば』


『私が今まで生きてきた時間よりも長いですね』


『うん、無理だと思うよ。だから諦めな?ね?』


『げへへ、しょうがねぇ・・・やってやろうじゃねぇか・・・!!』


『何キャラなのさ』


『でもその代わり、私が待てたら・・・』


『いいよ、付き合ってあげるよ』


『約束ですよ?』


『はいはい、どうせ無理だろうけどね』



---------


------


---



「・・・」


「・・・先輩」


「なに?」


「あの日の約束、覚えてますか?」


「・・・まさか本当に待つとはね」


「私は我慢強い女なんですよ」


「うん、驚いたよ」


「って、ちょっと!どこ触ってるんですか!」


「あれ?おっぱいもおしりもあたしのものなんじゃなかった?」





おわり

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