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詩。  作者: ソウ
7/7

生誕 / 没落

【生誕】



 『今日』というこの日ほど

 貴い日はありません。


 貴方がいて私がいる

 その、なんという甘美なこと!


 今日は貴方がこの世で初めて

 自らの力で息をした日ですね。


 生まれたての――小さな身で大声を震わせた

 『生』を求める貴方の息吹。

 私の心をも震わせました。

 それはこの私と同じく

 さぞや誇らしかったことでしょう。



 この日。

 貴方は私のかけがえのない

 誇りある人となりました。










――――――









【没落】





 貴方にどんな罪があるというの


 私がどんな罪を犯したというの


 私の子宮にくるまれて貴方はゆらゆら溺れていたの


 どうして息をしてないのどうして鼓動をさせないの


 貴方に罪があるのならそれは私を選んだ罪


 私に罪があるのならそれは貴方を消した罪


 いいえ貴方に罪はないいいえ私に罪はない


 そうだとしてもそうだとしても………………


 ああああなたといっしょよわたしも溺れてしまえばいい


 ……、…………。










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