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詩。  作者: ソウ
2/7

花魁


わっちはこの身一つで十分ざんす。



毎夜 帳に 男がござんす

素知らぬふりして

清楚な襦袢を身に羽織らァ


生きぬくために 身に付けや

オンナの手管をひけらかし

閨での妙技をひけらかし



わっちはこれで食うて来た

わっちはこれで生きてきた


なにを 文句がありんしょう

たのしや、 楽し

男はたくさん わっちはひとり



ここはわっちの生まれ故郷

気概のありんす男とて

ここではわっちの言いなりサ。



ゆかいや、 愉快

なにを 悲嘆にくれんしょう



  わっちはここで華にならぁ

ただ一つの華にならぁ

     ヲトコが蜜吸う華にならぁ



          なにものよりも

                艶やかに

        力強く

           いっそ 孤高に

         水を得 潤い 花開かァ!




なにを 文句がありんしょう。

なにを 悲嘆にくれんしょう。



わっちはこれで、

       食うて来た

わっちはこれで、

       生きてきた



ここはわっちの生まれ故郷

わっちはここで生きてゆかぁ

  この身一つで十分サ。




 ちぃと、 お待ちよ そこの御仁や。

陽のもとを往く御前様。

        こげん オンナは

                  可哀想かえ?







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