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ユーザーさん関連作品

彼の手の温もりに包まれて(桜葵さんへの誕生日プレゼント)

作者: 日下部良介

「なんだか気が重いな…」

 仕事で失敗して上司に怒られちゃった。

 会社を出たら、すっかり暗くなっていた。


「えっ?」

 いきなり手を取られて、引っ張られた。

 彼だった。

「おいで」

 何が何だか解らないまま、私は彼について行く。

 彼に連れて来られたのは近くの公園だった。

「目を閉じて」

 彼は私の手を包むようにして何かを握らせてくれた。

「誕生日おめでとう」

 指輪だった。

「今はこんなのしか買えないけれど」

 そう言って、頭を掻く彼。一目で安物だと判る指輪。彼にしてみれば、精一杯のサプライズ。

 でも、私にはお似合いの指輪だと思った。

 そして、私の手を包み込んでくれている彼の手がとても温かかった。素朴だけれど、心の優しい人。

 私はその指輪を星空にかざしてみた。彼はその指輪を私の左手の薬指に。ちょっと大きくて私の指でくるくる回っている。

「つまり…。そういうこと…」

 照れくさそうな彼の顔が赤くなっている。こんな誕生日…。きっと、どこの誰よりも私は幸せ。今度は私から彼の手を取った。

「ずっとこうしていてもいい?」

「ボクで良ければ…」




桜葵さん、誕生日おめでとうございます‼︎

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― 新着の感想 ―
[良い点] より庶民的なやりかたを考えてしまいました。 指輪をプレゼントするのはひとまず保留しておいて、薬指を自分のゆびで包んでしまう。 指の輪に指を挿し入れる。 私のような貧乏人にできることはそのく…
[一言] さわやかな一コマで気持ちよく読ませてもらえました。 読まれたすべての方が幸せになれるような物語でしたね! ごちそうさまでした!
[一言] さらに素敵なサプライズ。 ありがとうございます。 もうどういっていいのか・・・・・・。 余りにも嬉しすぎて、どう言葉にしていいのかわかりません。 それくらいに、すっごく嬉しかったです。 こう…
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