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よろしくお願いいたします。
王妃様の部屋を訪ねて来たのはどうやら王太子殿下のようだった。私は王太子殿下の顔は知らない。気のせいかもしれないけど、ネオに声が似てたような……
「どうぞ」
ガチャ
入り口のドアは私達の後ろにある。今は王妃様と向かい合っているので入ってこられた王太子殿下の顔は見えない。
「ローザ嬢が来ていて、ネオシストはちょうどいい時に帰ってきたわね」
「本当ですね」
オシラ様が答える。私が来ていて、ちょうどいい時に王太子殿下が帰って来たってどういうことだろう?何かあるのかな?
王太子殿下は王妃様の前に来て挨拶されるので私とオシラ様のすぐ側までこられた。私は王太子殿下とは初対面だ。どんな方だろうか。横目でみてしまう。
ネオ……?なわけないよね?
髪の色と瞳の色は違うがネオによく似ていた。
「母上、地方の領へ1カ月ほど行って参りましたが、先ほど戻って来ました」
王太子殿下が王妃様に無事に帰って来たことを挨拶している。1ヶ月って言ってたよね。ネオが書いていた期間も同じ1ヶ月だった。
「1ヶ月もの長い間ご苦労様でした。大変だったわね。全部顕現させて来たのかした?」
「はい。なんとか全ての領主の守護精霊を顕現させてきました」
「そうなのね。良かったわ。本当にお疲れ様。そのご褒美のつもりだったわけじゃないけど、ローザ嬢がきているわよ」
王妃様に声を掛けられ王太子殿下が私の方を見た。やっぱりとてもネオによく似ていた。
「ローザ……どうしてここに?」
王太子殿下はとても驚いた顔で私に話しかけてきた。
えっ、ローザ?私は王太子殿下と初対面だよね?どういうこと?私は少しパニックになっていた。
「ローザ様、大丈夫ですよ。落ち着いてくださいね」
オシラ様が私の背中をさすりながら落ち着かせるように声をかけてくれた。王太子殿下の声かけに応えられない私に王妃様が代わりに答えてくださった。
「私が呼んだのよ。今ローザ嬢のイヤーカフがすごく王都で人気で私も見てみたかったの。それにローザ嬢にも会ってみたかったから。それにしてもネオシストはすごくいいタイミングで帰って来たわね。やっぱり守護精霊同士が番だからかしら」
どういうこと?
王太子殿下と守護精霊同士が番?私の守護精霊同士が番なのはネオだよね?
「母上……私はまだローザに説明していないんです」
「あら?そうだったの?それじゃあ余計なことをしてしまったかしら」
「ネオシスト、こうなったらもうローザ様に話しちゃった方がいいんじゃないの?」
「タイミングをみて話すつもりでいたが……そうだな。母上、ローザ嬢をお借りします」
「そうね、ちゃんとローザ嬢に話していらっしゃい」
「うんうん、ちゃんと話すんだよ。ネオシスト」
オシラ様が王妃に応戦する。
王妃様に私と話をする了解を得た王太子殿下が私の方を向いた。
「ローザ、ちょっと一緒に来てほしい。話があるんだ」
正面でしっかりと見た王太子殿下は髪や瞳の色は違うけど顔はネオと瓜二つだった。
私は何がなんだかよくわからなくて、状況も飲み込めないまま王太子殿下に連れられていった。
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