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よろしくお願いいたします。
オシラ様にシルクリア商会で会ってから数日が経ったある日、オシラ様から手紙が届いた。
手紙の内容は王妃様にお会いする日についてだった。指定された日はちょうどネオの工房に住み出して1ヶ月となる日だった。まだ1週間くらい先だった。
午後14時頃にお会いする約束になっていて、オシラ様がその前に工房に迎えに来てくださるとのことだった。服装に関しては貴族令嬢として会うわけではなく、あくまでアクセサリー作家として会うのでそこまで気にしなくていいとのことであった。
でも、どんな服装で伺えばいいのだろうか?一応貴族令嬢だからな…… オシラ様に服装について困っていると返事を書いた。近いから明日には届くので、明後日また納品予定だからその時にオシラ様にお会いして聞けるといいんだけど……
(ローザ、王妃に会う日が決まったんだね)
「うん。ドキドキしちゃう。どんな人かな」
(僕も楽しみだよ)
「ヤラは王妃様に興味あるんだ」
(王妃だけじゃなくて、王様にも興味あるよ。この国を治めている人だから、どんな人なのかってね)
「ヤラは守護精霊だから知ってるのかと思った」
(僕はローザの守護精霊で国の守護精霊じゃないからね)
「そうだったね。国の守護精霊もいるの?」
(いや、いない)
「そうなんだ」
守護精霊がいるのは人間だけなんだな。
「ところで王妃様に会う時の服装をどうしたらいいか困ってるよ。オシラ様に相談するつもりだけど、ヤラはどう思う?」
(この前、銀行に寄った時に買った服でいいんじゃない?)
「あの可愛いワンピース?ドレスじゃないよ」
(うん、知ってる。でもあれでいいと思う)
「じゃあ今度シルクリア商会に納品の時に着て行ってオシラ様にもみてもらおうかな」
(うん、それでいいと思うよ)
もし、もっとドレスみたいなのがいいって言われたら一緒に買い物に行って選んでもらおうと思った。
シルクリア商会へ納品の日がきた。オシラ様にワンピースをみてもらえるように今日はワンピースを着ていく。ワンピースはフレアワンピースでスカートがミモレ丈で、色はカーキだった。
でも、オシラ様が今日シルクリア商会にみえるのかどうか確認していなかったな。いなかったらどうしようかな。
「オシラ様が居るか確認していなかったよ。居なかったらどうしよう?」
(その時は居る日を聞いて、また行けばいいんじゃないの?)
「そうだね。それしかないよね」
ヤラのいう通りだ。また訪ねていけばいい。ワンピースを着て、ワンピースに合った化粧をしてイヤーカフを付けて行く。自分の作品の広告塔はやっぱり自分自身だと思うから。
「ヤラ、準備できたんだけど、どうかな?」
(うん、いいんじゃない?オシャレなアクセサリー作家に見えるよ)
「ありがとう」
可愛いワンピースはもちろん自分の作ったイヤーカフが映えるようなものを選んでいた。ヤラにも見てもらっていい返事をもらったのでこのままシルクリア商会へ向かうことにした。
乗合馬車に乗ってシルクリア商会へ行った。工房からはちょっと遠いからどうしても歩いてはいけないんだよね。
「こんにちは、納品に来ました」
いつものように受付で挨拶をする。
「こんにちは、ローザ様。今日は一段と素敵ですね」
いつも受付で対応してくれる女性に褒められてしまった。嬉しい!!
「ありがとうございます。今日はオシラ様っておみえになりますか?」
「奥様ですね。今日は在社していますよ。呼んでまいりますので応接室でお待ちいただけますか?ご案内いたしますね」
「はい。お願いします」
よかった。オシラ様は今日はシルクリア商会にいるようだった。いつも通される応接室でオシラ様を待つ。
コンコンコン
「ローザ様、こんにちは。今日も納品ありがとうございます。私に用事があるって聞いたのだけど、どうしたのかしら?あら、今日は一段と素敵ね」
「オシラ様、こんにちは。ありがとうございます。いきなりお呼びだてしてすみません。王妃様に会う時の服装が心配で今日着てきたんですけど、こんな感じで大丈夫でしょうか?」
「今の服装、おしゃれで素敵だわ。貴族令嬢ではちょっとカジュアルだけど、アクセサリー作家として会うなら問題ないと思うわ」
「ありがとうございます!当日今日の格好で行きますね」
「ええ。それでいいと思うわ。そうそう、当日だけど、一度ここまで来ていただける?当日は髪と化粧をしてくれる者を手配しておくからローザ様は服装とイヤーカフだけ付けて来てくだされば大丈夫よ」
髪の毛とお化粧をしてくれる人を呼んでやってくれるなんて、やっぱり王妃様に会うのは色々と準備が必要なんだな。
「わかりました。ありがとうございます。よろしくお願いいたします」
オシラ様に無事ワンピースを確認してもらって王妃様に会うための服装を決めることができた。
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