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困窮令嬢は幸せを諦めない~守護精霊同士がつがいだったので、王太子からプロポーズされました   作者: 緋月 らむね


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75/88

75 王太子視点

よろしくお願いいたします。

(ネオ〜良かったね!ローザからイヤーカフもらえて〜)


「ああ。すごく嬉しいよ」


 イングが嬉しそうに俺に話しかけた。イングが公務中に話しかけてくることは滅多にないのだが、今日はいつもとは違っていた。


 なぜなら、ローザがシルクリア商会に行った後も俺は工房にいたのだが、王太子としての公務があり、今日はローザが王都にきているので公務は工房ですることにしていたためだ。


 公務は奥の部屋で行っていた。もちろん、運命の魔術師として瞑想する時に使う部屋ではあるが、公務をすることもある。滅多にはないのだが。


(実はね、ヤラからコンタクトがあったよ)


「えっ、それは本当か?」


(うん。詳しくはヤラとの約束で言えないけど、もうすぐ実体化してくれるって)


「そうか…… 」


(ネオ?どうしたの?嬉しくないの?)


「いや、なんか実感がわかなくて。ヤラが実体化するってことはローザの気持ちが固まったってことだよな…… 」


(そうだよ!)


「じゃあ、俺もそろそろ自分の正体を明かさないといけないな…… 」


(うん、そうだね)


「…… 」


(どうしたの?ネオ?)


「いや…… 大丈夫かなって思って」


(何が?)


「俺が王太子って知ったらローザはどう思うんだろうかって…… 」


(そんなの!大丈夫だよ!ちょっとびっくりはすると思うけど)


「それだけで本当にすむのだろうか……」


(も〜ネオ!弱気になって。王太子だと何がそんなに心配なの?王太子なんて貴族令嬢の憧れだよ!)


「ローザはそういうタイプじゃないと思う」


(そうだけどさ。でも嫌ではないと思う)


「……ローザは子爵令嬢で、平民に近い生活だから、貴族のしがらみとかはよくわかっていない。それは一緒にいてすごく感じた。とても純粋で駆け引きとかできるタイプでもない」


(そうだね。じゃあネオが守ってあげればいいんじゃないの?)


「そういうのも好きじゃないと思う。自分でなんとかしたいタイプだと思う。だから王太子妃という重圧をすごく気にしてしまうんじゃないかって」


(ネオ〜!!さっきからどうしたの?それはネオの考えでしょ?ローザがネオに言ったわけじゃないでしょ?)


 イングの言う通りだった。さっきのは全て俺がローザの印象から勝手に考えたことだった。


「イングの言う通りだ。ローザに言われたわけではないし、まだ言ってもない段階であれこれ考えてしまうのもよくないよな」


(うん。ちゃんとローザ本人に聞かないとね。あとからローザまた来るんでしょ?)


「ああ」


(じゃあ、その時にちゃんと話すんだよね?)


「いや、まだ正体は明かさない」


 イングがヤラとコンタクトが取れたと聞いた時、俺は無意識にヤラに意識を合わせていたようで、ヤラから伝わってくるエネルギーからまだ王太子と明かす時期ではないと感じていた。


(どうするの?)


「まず、俺の気持ちをローザに伝える。それが1番先だと思う」


(おぉ〜ネオも覚悟を決めたんだね!いつ伝えるの?)


「あとからローザが工房に来るから、その時に言おうと思う」


(今日言わないとローザ帰っちゃうしね)


「そうだ。帰ってしまうと今度いつチャンスが来るかもわからない」


(ネオ、頑張って!私応援してるよ!)


「ありがとう。タイミングよく伝えることができるといいが…… 」


(今のネオならちゃんと伝えられるよ)


 イングはそう言っているが、正直自信はない。今までの行動で自分の気持ちがローザに伝わっていたかもさっぱりわからない。


 しかし、今日言わないとローザは子爵領に帰ってしまう。今日が伝えるいいチャンスだと思う。


 俺は悶々としながら公務をしていたが、当然公務は普段の半分も進まなかった。


お読みいただきありがとうございました。

たくさんのPV、いつも本当にありがとうございます!

もし作品を楽しんでいただけましたら、お気に入り登録や評価などいただけると大変励みになります。

是非是非よろしくお願い致します!!m(_ _)m


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