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よろしくお願いいたします。
「ローザ嬢、待ってたよ。さあどうぞ」
ネオ様が私を見て嬉しそうな顔で出迎えてくれた。
「ありがとうございます。お邪魔します」
ネオ様からいつものテーブルに案内された。
「座ってて、今お茶を淹れるから」
「ありがとうございます」
しまった!銀粘土とイヤーカフのことしか考えてなくて、お茶菓子の手土産を忘れてしまった。
「はい、どうぞ」
ネオ様がいつものハーブティとちょっとしたお菓子を持ってきてくれた。
「いつもありがとうございます。いただきます」
「このお菓子、今王都で人気みたいで、チョコレートなんだけど中にキャラメルのソースが入っていてとても美味しいんだ。よかったら食べてみて」
お菓子はチョコレートだったみたい。私はチョコレートって高くて、あんまり食べたことないから嬉しい!!
「美味しい〜」
「よかった」
とても甘くて美味しいチョコレートだった。こんな美味しいお菓子があるなんてさすが王都だと思った。
「そうだ!ネオ様、銀粘土持ってきました。それとこれ……」
私は荷物の中から、ネオ様に持ってきた銀粘土とイヤーカフを出して見せた。
「ありがとう。銀粘土って手紙にあった、焼くと銀になる粘土のことだよね」
「そうです。それからこれは私が作ったイヤーカフで……私のとペアになってます……」
自分が付けているイヤーカフを見せながら、ネオ様にイヤーカフを渡した。ちょっと恥ずかしくて、声が小さくなった。
「とても素敵なイヤーカフだね。よく似合ってる。素敵なイヤーカフでローザ嬢とペアになってるなんてすごく嬉しい。早速付けてみるよ。ありがとう」
ネオ様はとても素敵な笑顔を見せて鏡に向かった。やっぱりネオ様の笑顔を見るとドキドキしてしまう。
「……気に入ってもらえて嬉しいです……」
私はまたまた恥ずかしくて声が小さくなった。
「どうかな?」
ネオ様がイヤーカフを付けて戻ってきた。
「よくお似合いです」
「よかった」
私とネオ様が付けている耳は左右逆になっている。それが私のイヤーカフのコンセプト。お互いのイヤーカフが揃うと一対になるようなイメージだった。
「ところで、銀粘土なんですが、焼く前はちょっとキラキラした感じがあるなっていうくらいのものなんです」
私はなんとなく気恥ずかしくて、銀粘土に話を変えて、出して置いてあった銀粘土をネオ様に渡した。
「ありがとう。そうなんだね。どんな風なのかすごく興味あったけど、焼く前は普通の粘土と変わらない感じなんだね」
「そうなんです、それなのに焼いたら銀になるなんて」
「すごい粘土だと思うよ。この粘土が子爵領の大きな収入源になるんじゃないかな」
「はい、だから最近は、お父様はとても忙しくて、今日は一緒に来れませんでした」
「それで今回は1人だったんだね。そういえば、今日は何時ごろシルクリア商会と約束しているのかい?」
「午後14時ですね」
「14時か。今は11時だから、まだ時間あるな。そういえば、ローザ嬢は昼食はどうするとか決めているのかい?」
「昼食はまだ何も」
王都についてすぐにネオ様のところに来た私は昼食のことは全然考えていなかった。
「まだ時間あるから、一緒に露店街に行って買ってきて食べようか」
「はい!」
私はネオ様とまた露店街で昼食を買いに行って、一緒に食べることになった。
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