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よろしくお願い致します。
布団に入ったら一瞬で朝が来てしまった。早い。身支度をして王都へ向けて出発しようと思う。
「お父様、おはようございます。今日から王都に向かいます」
「ローザ、おはよう。わしは銀粘土の他領との取引のことで忙しいから、一緒には王都に行けなくてすまないな」
「大丈夫だよ。ヤラもいるし」
「ヤラ様がついているから心配はしてないけど、気をつけて行ってくるんだよ」
「はい。ありがとうございます」
「そうだ、ローザ。お世話になったネオ様とシルクリア商会に少し銀粘土を持っていったらどうだろう?」
「あ!ネオ様も使ってみたいって手紙に書いてあったから、持っていこうと思っていたけど、荷物に入れていなかった。お父様、ありがとう。うっかりしてた」
ネオ様に持っていこうと思ってたけど、シルクリア商会への納品の準備ですっかり忘れていた。お父様のおかげで持っていくのを忘れずにすんだ。
私はネオ様とシルクリア商会の分の銀粘土を500gずつ荷物に足した。もっと持っていきたかったけど、さすがに他にも荷物があって、重すぎて断念した。
「じゃあ、いってきます」
「気をつけていくんだよ」
「はーい」
私はお父様に挨拶をして自領からまた乗合馬車に乗って王都へ向かった。
朝が早かったから馬車の揺れが眠気を誘う。たくさん寝たはずなのにおかしいな。
(ローザ、疲れているね。頑張って110個も作ったもんね)
『うん、寝ちゃいそうだよ。でもこの乗合馬車に今日は他にも乗っているから寝れない』
(そうだね、荷物もあるしね)
他に人がいたので当然ヤラとも心の中での会話になる。
『今日は寄り道せずにすぐに宿に行ってゆっくりするよ』
(そうだね、そうした方がいいと思う)
いつもは泊まる宿がある街でアクセサリーとか見たりするけど、今日はそれはせずに部屋でゆっくりしようと思う。夕食も外に行かずに宿で食べることにする。
1日目の宿泊はずっと宿にこもって終わってしまった。おかげで疲れも良くなった気がする。
2日と3日も1日目の時に、街をうろうろせずに宿でゆっくりする方がお金も使わずに体力も温存できることに気がついて、宿の中で過ごしていた。おかげで元気満々で王都に着くことができた。
王都に着き、私は乗合馬車から降りた。乗合馬車を降りた場所は、ネオ様の工房の近くだった。
「やっと王都に着いた!この前と同じ3日間だったけど、今回はなんか着くまでに長かった気がする」
(ローザ、毎回宿にこもっていたもんね。ゆったり過ごしてたからじゃないかな)
「そうだね」
王都に着いた時の、今の時刻はお昼頃をさしていた。シルクリア商会とは午後からの約束で、まだ時間がある。先にネオ様に会っておこうと思った。
歩いてネオ様の工房に向かう。ネオ様には1日目の宿で手紙を書いて出していたので、多分昨日には手紙が届いているはずだから、今は工房にいると思うけど……
手紙がちゃんと届いているか心配になりながらも、工房の前に着いたのでおそるおそるドアを引く。鍵はかかっていなかった!
ネオ様、工房にいる!!
手紙がちゃんと届いていて、読んでくれたみたいでほっとする。
「こんにちは、ネオ様いらっしゃいますか?」
少し待っていると奥から足音がしてきた。
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