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困窮令嬢は幸せを諦めない~守護精霊同士がつがいだったので、王太子からプロポーズされました   作者: 緋月 らむね


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よろしくお願いいたします。

無事にグラノーラも買うことができて、ヤラのおかげで乗合馬車にも乗ることができた。しかも乗合なのに私だけだった!!


(だから言ったよね、大丈夫だって)


『うん、その通りだったね』


 人はいないけど、御者がいるからヤラとの会話は頭の中でしている。


(ローザの住む子爵領はちょっと王都から離れているよね)


『そうかな?3日くらいで着くよ』


(3日は遠いと思う…… )


『まぁ、馬車に乗りっぱなしなわけにはいかないからね』


(どこかに泊まるんだよね?)


『うん、いつも王都に行く時に寄っている宿に泊まるよ』


(ああ、いつもの宿か)


『ヤラ、知ってるの?』


(そりゃ、ずっとローザについてたから知ってるよ)


『そっか』


 1人で乗合馬車に乗っているのは退屈かなと思っていたけど、ヤラとずっと話していたのであっという間に進み、宿にも無事に1泊ずつできて、子爵領に何事もなくスムーズに帰ってくることができた。


 本当はちょっと心配だったんだよね。いつもお父様と帰ってきてたから。でも今回はヤラがいてくれて、他の人には見えないし、気づかれないけど私は1人じゃなくてヤラがいてくれたのが、すごく心強かった。






「ただいま帰りました」


 最後の宿のある街から乗合馬車に乗って、子爵領は領地に入るとすぐに町になっている。私の家は町の真ん中にある。荷物が多いから家のすぐ近くで降ろしてもらった。


 私には3週間ぶりくらいの家。ネオ様の工房は快適に過ごさせていただいたけど、やっぱり自分の家が1番いいよね。


「ローザ様、おかえりなさい。ペオース様は今ちょっと不在なんです」


 お父様はいなくて、いつも留守番してくれる家令が出てきた。


「そうなんだ。お父様はどこへ行かれたの?」


「ペオース様は粘土鉱山に行かれています」


「粘土鉱山に?どうしたの?」


「なんでも新しい粘土が出たとかで」


 新しい粘土?どういうことだろう?


「いつ頃戻ってみえるの?」


「随分前なので、そろそろ戻ってくると思いますが…… 」


 家令と話していたら、お父様が帰ってきた。


「すごい発見だ!!」


「お父様、ただいま帰りました。お父様もお帰りなさい」


「おぉ、ローザ、おかえり、無事に帰って来れて何よりだ」


「はい。ところでどうしたの?」


「うちの粘土鉱山から新しい粘土が出たんだが、それがすごいんだ」


「どうすごいの?」


「光っているんだ」


「えっ!どういうこと?粘土が光る?」


「見てくれ」


 お父様が粘土を見せてくれた。確かにキラキラしたものが混ざっていた。


「本当だ。キラキラしてるね」


「ローザ、この粘土で粘土細工アクセサリーを作ってみてくれないか?」


「うん、いいよ。いつもの葉っぱの形のでもいいかな?」


「ああ、それで十分だ」


 粘土細工は家の中にある窯のある部屋でやっていた。早速その部屋に移動して私はお父様から新しく出てきた粘土をもらい、普段作っているペンダント作成にとりかかった。


 粘土細工は形成して、模様を入れたらしっかり乾燥させたあと窯で焼いて、完成する。乾燥は長くみて2日はかかる。それから焼くから、すぐには完成しないんだよね。


 私は粘土の形成は慣れたものだから、1時間くらいで乾燥させるところまでできる。


「形成できたから、あとはしっかり乾燥させて焼くだけ」


「いつもながら早いな」


 気づいたらお父様が部屋にきていた。


「へへっ。慣れてるもんね。あとは焼いてどんな風になるか楽しみだね」


「そうだな」


 新しい粘土を使って形成してから2日が経って、今日は焼いてみる日になった。


お読みいただきありがとうございました。

たくさんのPV、いつも本当にありがとうございます!

もし作品を楽しんでいただけましたら、お気に入り登録や評価などいただけると大変励みになります。

是非是非よろしくお願い致します!!m(_ _)m

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