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よろしくお願い致します。
「じゃあ、わしは帰るから。ローザ、気をつけてやりなさい」
お父様は次の日、朝早くに子爵領に帰って行った。まだネオ様が工房にみえる午後まで時間がある。今のうちにもう一回露店街に行って夕食に困らないようにしようと思う。朝食に食べた、昨日露店で買ったグラノーラは美味しかった!
私は工房を出て、昨日の露店街に向かった。歩いているとヤラが話しかけてきた。
昨日は私から話しかけなかったから、お父様を探している時がヤラと話した最後だったな。
(ローザ、よく決心したな)
『何が?』
(あいつにジュエリー作成方法を教えてもらうこと。しかも一対一でさ)
『だって、ネオ様のネックレス素敵だったもん』
(これをきっかけに関係性が進むかもしれないよ)
『…それはわかってる』
(わかってて、教えてもらうことにしたなら、ローザはやっぱりあいつのことが好きなんじゃないか?)
『……ヤラの言うとおりかもしれない。でもまだ私はネオ様のことをよく知らないから自分の気持ちに確信は持てないよ』
(おっ、やっと自分の気持ちを認め始めてきたね。今回のことであいつのことが知れて、自分の気持ちに確信が持てる、いいきっかけになるんじゃない?)
『うん、そうなったら嬉しいと思う』
(素直でよろしい)
『ヤラはいいの?私の手伝いしたいって言ってくれてたじゃない』
(僕はローザの守護精霊だから、ローザが幸せでそれでいいならいいんだよ。それに一つのことがうまくいけば色々なことも連動してうまくいくもんだよ)
『そうなんだね』
ヤラと話しながら露店街を目指して歩いていたらあっという間についてしまった。
昨日は遅かったから、人は少なかったけど、今日はまだ朝だから賑わっていた。
何を買おうかな。今日の朝食べたグラノーラは美味しかったから、それは絶対買おうと思っているけど。
あ、お昼ご飯も買わなきゃいけなかった。ふと見ると目の前にサンドイッチ屋さんがあった。見てみるとなかなか美味しそう。お昼はそこでいいかな。
そういえばネオ様は夕食はどうされるのかな?一緒に食べませんかって誘ったら一緒に食べてくれるかな?
(ローザ、せっかくだからあいつと一緒に夕ご飯食べたら?)
『!!ヤラ、私の考え、読んだ?』
(…読んでないよ。僕が思ったことを言っただけ)
いや、今一瞬、間があったよね。これは読んだよね。やめてほしい。
『今回はそういうことにしておくけど、ヤラ、もう私の考え読まないでよね!!』
(…ごめん。気をつけるよ)
『認めて謝ったから許してあげる』
ヤラとはいつもこんな感じだ。なんだかんだで楽しく会話してる。
あっ、これ美味しそう。私が見つけたのはいちご、ブドウ、みかんなどの果物が飴でコーティングされて棒に刺さったお菓子だった。名前はフルーツタンフルと言うらしい。
「すみません、これ2本ください」
「はい、毎度あり」
ネオ様の分も買ってしまった。一緒に食べてくれるかな。
(ローザってば、ちゃっかり2本買ってる。もう一緒に食べる気満々じゃん)
『もーヤラ!揶揄わないでよ!』
ヤラはすぐ茶化してくる。恥ずかしくなっちゃうからやめてほしい。
その後もいろいろ見て回ったけど、すでにネオ様と一緒に食べる気満々だった私は、後から一緒にここに来くるか、お店で食べるかまで考えてしまっていた。
そんな風だから、結局、明日の朝のグラノーラとお昼ご飯に食べるサンドイッチとフルーツタンフルだけを購入して工房へ戻っていった。
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