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困窮令嬢は幸せを諦めない~守護精霊同士がつがいだったので、王太子からプロポーズされました   作者: 緋月 らむね


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よろしくお願いいたします。

 ネオ様が工房の奥を案内してくれた。中は思ったよりも広くて、まずジュエリー作成をする場所と窯があった。そしてその奥にも部屋があるみたいだけど、そこには案内されなかった。


 横に階段があって、そこを上がると居住スペースになっていた。キッチンとお風呂と寝室が二部屋。


 二部屋あるのは何かあった時のためらしい。


「ほとんど私しかこの工房には来ませんが」


「そうなんですね、でも何かあった時には泊まり込みで作成されることもあるんじゃないですか?」


 ネオ様なら泊まり込みもありそうだと思って聞いてみた。


「いや、ないかな」


 あれっ、そうなんだ。意外だった。


「こんな立派な居住スペースをお借りさせて頂き、ありがとうございます」


 お父様がネオ様に改めてお礼を言った。


「いえいえ、ここにあるものは自由に使ってください。ローザ嬢、明日から早速始めるつもりだけど、午後からにしようと思っている。午前中はゆっくりしていて」


「はい、わかりました。明日からよろしくお願いします」


「じゃあ、私はこれで帰ります。ローザ嬢、これが工房の鍵。2つあって、1つは俺が持ってる」


「ありがとうございます。ネオ様、気をつけて帰ってくださいね」


 ネオ様が私に工房の鍵を貸してくださった。無くさないようにしないとね。


「ネオ様、ありがとうございました。私は明日の朝早くに子爵領に戻るつもりなのでこれで出発前のご挨拶とさせてください」


 お父様は明日の朝早く帰るらしい。それは知らなかった。


「エイド卿、気をつけて帰ってください。では私はこれで」


 ネオ様は家に帰られた。


 夜だけど、まだ時間はそんなに遅くない。キッチンには冷蔵庫があったけど…空っぽだった。そりゃそうだよね。ネオ様、ここで暮らしてないし。


 キッチンに置いてあったのは、さっきいただいたハーブティだけだった。


 自由にって言われたからこのハーブティも飲んでいいんだろうな。美味しかったからお父様と飲みたいな。


「ローザ、食事をしに行こうか?」


「そうだね。ついでに明日の朝食も買ってこないとね」


 そろそろ露店の食料市場も閉まるような時間だったから、まず買い物しにいく。


「明日の朝の分だけ買って、それ以上は私、また明日の朝に買い出しに行くよ」


「そうだな、今日はもう遅いから、朝の分だけ買って早く食べに行こう」


  ここ最近、外食続きでお金が気になっている。これから1週間の生活費もある。幸いキッチンもあるから朝の分と一緒に材料を買って作ろうかな。


「お父様、食べに行かずに材料だけ買って作ろうか?」


「まず、露店でみて、いい材料があればローザにお願いしようか。でも無理しないで食べに行ってもいいんだよ?」


「はーい」


 お父様は色々あって、今日は疲れているだろう私には作らせないようにしてくれる。まぁ露店を見てからだね。




 


 

 ネオ様の工房を出て、露店街に行った。王都の中にはあちらこちらに集落のように露店街がある。私たちが店を出していた露店街とは違う露店街だった。


 この露店街は食べ物の屋台が中心の露店街みたい。色々な食べ物屋さんが出ていた。

 

 灯がついてる。良かった。まだやってた。


 お父様と露店街を見て回る。夕食時は過ぎていたから、人はほとんどいなかった。


「色々あるけど、食材の店はないみたい。残念」


「ローザ、食べ物の屋台が色々あるから、もうここで買って行こうか?」


「そうだね、店に行くより楽だしね」


 私とお父様は串焼きの店とピタパンの店に寄って、明日の朝ご飯に食べるグラノーラの店にも寄ってネオ様の工房に帰った。


お読み頂きありがとうございました。

たくさんのPV、いつも本当にありがとうございます!

もし作品を楽しんでいただけましたら、お気に入り登録や評価などいただけると大変励みになります。

是非是非よろしくお願い致します!!m(_ _)m


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