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よろしくお願い致します。
「うーん…そうするとどうしたもんかな」
「何かいいアイデアとかありそうですか?」
「最近、ガラス細工の技術でキラキラしたカットのものを作ることができるようになって、ジュエリーのような輝きを持つ小さなガラスビーズが開発されたんだ」
「それ!」
「俺が何を言いたいかわかったかな?」
「うちの領のガラス工芸の職人に同じものを作ってもらってそれを私の粘土細工に取り入れる」
「そうだ」
「それ、とってもいいと思うんですけど、そのガラスビーズの作り方って、企業秘密ですよね?」
「いや、製法は独占されてない。他にも公開販売されてる」
「きっと高いだろうな… 」
それはすごくいいと思うけど、その製法を買うためのお金がね…。
「先行投資という感じになるだろうな」
「やっぱり…。それはちょっとうちの領では無理ですね。こういうのはどうでしょう?ガラス工芸で切れ端のガラスが出るんですけど、それを砕いて粘土細工に混ぜるっていうのは… 」
「それは混ぜたガラスが粘土細工でわかるのか?キラキラしているとか?」
「あー粘土に埋まってわからないですね… 」
なかなか難しい。
「じゃあ、粘土細工じゃなくて、俺と同じように天然石でジュエリーを作ったらどうだろうか?」
「ネオ様と同じように?」
「ああ、そうだ」
「私、今まで粘土細工しかしたことがなくて…。それも自己流なんです」
「自己流?すごいな!自己流であんな素敵な作品が作れるなんて」
粘土細工をとても褒められた!好きこそものの上手なれってね。私はすごく粘土細工が好きなんだよね。
「ありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです」
「この機会にジュエリー作成も俺と一緒にしてみないか?」
「えっ、ネオ様と一緒にジュエリーを?」
ネオ様にジュエリー製作を誘われた!考えてもいなかったことだからとてもびっくり。
「ああ。ローザ嬢はあんな素敵な粘土細工を作るからきっとジュエリーも素敵な作品ができると思う」
「ネオ様に弟子入りってことですね!」
「弟子入りっていう大袈裟なものではないけど。今度いつシルクリア商会に行く予定?」
「シルクリア商会に私の新しい作品を持っていく予定は1ヶ月後なんです」
「1ヶ月後か…。まず1週間くらい俺とここで一緒にジュエリーを作成をしてみて、それでローザ嬢自身が納得いくものが作れるかどうかみて、作ることができればそれをシルクリア商会に持っていくのはどうだろうか?」
「すごくいいと思います!」
あれよあれよとネオ様にジュエリー製作を教えてもらうことが決まりそうだけど、1週間の間、どうやってここに通おう?
「ネオ様…すごくいいと思うんですけど、どうやってここへ通えばいいのか…。子爵領から通うには遠すぎるんですが… 」
「いや、通うんじゃなくて、その間はここに住めばいいよ」
「えっ!ここに住んでいいんですか?」
もしかして…ネオ様はここに住んでたりするのかな?そしたら一緒に住むってこと?え〜どうしよう??
「ああ、ここは案外広くてね。俺も納期が押している時は泊まって作成しているから生活に必要なものは一通り揃っている」
その言い方は住んでないだろうな…。
「そうなんですね、でも1週間私が借りてしまうとネオ様が使いたい時に困るんじゃないですか?」
「俺は元々ここに住んでいるわけじゃないし、1週間くらいローザ嬢が住んでも不便じゃないよ」
だよね、一緒に住むなんてこと、軽々しくいう人にはみえない。
「…ありがとうございます。ちょっと私だけでは決められないので、お父様と相談させていただきますね」
「ああ、それがいいと思う」
もしかしてお父様を連れてきた方がいいのかな?
「ネオ様、お父様をもう一度ここに連れてきてもいいですか?」
「そうだな、それが話が早いと思う」
「わかりました。ちょっとお父様のいるところへ行ってもう一度ここに連れてきますね」
私はネオ様の提案にのって、お言葉に甘えて、ここにその間住ませてもらうことをお父様に相談するためにお父様のいる喫茶店へ向かった。
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