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よろしくお願い致します。
「さて、ローザ嬢、お茶を飲みながら話を聞こうか」
ネオ様が私にもお茶を勧めてくださった。
「いただきます、ありがとうございます。お願いします」
ネオ様のお茶は普通の紅茶かなと思っていたけど、実はハーブティだった。
「美味しい!!」
カモミール、ペパーミント、ローズヒップが混ざっているような気がした。
「口に合ってよかったよ。休憩している時はいつもこれを飲んでいるんだ」
「そうなんですね、とても美味しいです。さっぱりしてて」
「ありがとう。実はこれ、俺が自分でブレンドしているんだ」
「えっ!!ネオ様が?すごいですね」
「別々に買ってきて、ただ混ぜているだけなんだけど、ちょっとでも分量が違うと味が変わるんだよ」
「そうなんですね、面白いですね」
「それで色々試して、今の味に落ち着いたってわけ」
ネオ様は運命の魔術師であり、ジュエリーも作って、お茶もブレンドしてて多才だ。すごいなぁ〜。
「ところで、相談内容ってどんなことかな?」
「あっ、実は今日は私とお父様でシルクリア商会に行ってきたんです」
「シルクリア商会へ?買い付けか何か?」
「そう思いますよね、実は私のアクセサリーを契約したいって言われて」
「えっ、それはすごいじゃないか!あそこの商会は契約すれば一流デザイナーの仲間入りと言われている」
「そうなんですよ。この前、ネオ様のところに伺った時に、全部の売れたって言っていたのはシルクリア商会に買っていただいたんです」
「そうだったんだな。それならあんなに早く売り切れたのは納得できる」
「それで、契約交渉のために伺ったんです。でも私の作ったアクセサリーを今販売している価格の10倍で売りたいって言われて…」
「それもすごいじゃないか!10倍って」
「そうなんですけど、今までのお客さんは平民だったんです。それが10倍になるととても平民には買えません。かといって貴族を相手にしようとするには粘土細工では安い感じがして…」
「そうだな…ローザ嬢も貴族だからわかっていると思うけど、貴族が装飾品を身につける時は主に社交の場に出る時だ。その貴族相手になると粘土細工はなかなか難しいだろね」
「そうなんです。だから10倍の価格で売っても売れないだろし、売れたとしても粘土細工にその値段はちょっと高すぎる気がします」
「それでうまく交渉がまとまらなかった」
「はい」
同じようにアクセサリーやジュエリーを作る人ならきっとわかってくれると思っていたけど、やっぱりネオ様は私の気持ちをわかってくれた。
「となると、10倍の価格で売れるようなものを新たに考える」
「そうなんです!!」
私はネオ様が、私が思っていたそのままを言ってきたので思わず大きな声で肯定してしまった。
私が思いっきり肯定したのでネオ様はちょっと驚いていた。でも私も驚いたけどね、同じこと考えていたから。
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