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困窮令嬢は幸せを諦めない~守護精霊同士がつがいだったので、王太子からプロポーズされました   作者: 緋月 らむね


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よろしくお願いいたします。

 私とお父様は宿に戻ってきた。ヤラはというと…私達以外に人がいない時に、素早く実体化を解いていた。


「お父様、まだピザが温かいから早く食べよう」


「焼きたての熱々だったからね。ちょうどよい熱さで食べ頃だね」


 宿の食堂は持ち込んだものを食べても良いことになっていて、私とお父様は宿の食堂でさっき買ったピザを食べることにしていた。


ピザは箱に入っていて、中を開けてみると、食べやすいように8等分にカットされていた。


「いただきます」


「いただきます」


 早速取り出して食べてみる。

 

「おいし〜ピザの生地がもちもちのふわふわでピザのチーズとすごく合ってる」


「本当だな。こんなに美味しかったらあれだけお客さんが並んでいたのも頷けるな」


 本当に美味しいピザだった。私が食べたことがあったピザの生地は硬くてパリパリしたもので、こんなにもちもちでふわふわな生地のピザは初めて食べた。


「どうやって作ってるんだろうね?こんなにもちもちしてて」


「うーん、わしは料理はさっぱりだからな。ローザのが詳しいんじゃないか?」


「私もわからないな〜ヤラはわかるかな?」


 ピザ生地に関してヤラに声をかけてみた。


(ローザ、僕は食事はしないからわからないよ。さっきは見た目で選んだんだよ)


 守護精霊だから、なんでも知ってるのかなって思ったけど、ヤラにもわからないみたいだ。


「ヤラもわからないみたいだよ」


「ヤラ様もわしと一緒で料理はしないだろうな」


 私とお父様はたわいもない話をしながら美味しいピザを楽しんだ。




「さて、明後日はシルクリア商会へ行く日だ。どんな話があるのかすごく楽しみだけど緊張するな」


 ピザを食べ終わった私は部屋に戻ってきていた。


 お父様は今お風呂に入っている。食べたばかりでお風呂に入ると気持ち悪くならないのかなと思ったけど、早く入って寝たいそうだ。


(明後日はローザのローザブランドへの熱い思いを伝える絶好のチャンスだよ!)


「うん、私もそうしようと思ってた。明後日はきっとコルネ様だけじゃなくて、シルクリア商会の偉い人もいると思うし」


(色々な人にローザの思いを知ってもらうのはとてもいいことだよ。ちょっと今から予行練習でもしてみる?僕、付き合うよ)


「えー!ヤラの前で練習するのも緊張しちゃうな。明日ぶっつけ本番じゃまずいかな?」


(それでもいいけど、でもどんな話をするのか事前に聞いておいたらアドバイスもできるし)


「えー、じゃあそれでは、私はエイド子爵が娘のローザです。

 この度は私の作成したエイド領で採れる粘土を使った、粘土細工のアクセサリーをたくさん買い取っていただきありがとうございます」


(それから、それから)


「私の作る粘土細工アクセサリーは、空想の植物をモチーフにしたユニセックスなアクセサリーとなっています。ユニセックスなので、女性でも男性でもつけることができ、ご夫婦やカップルがお揃いのものを身につけられており、好評を得ています」


(うん、うん、合格!いい感じなんじゃない?)


「ありがとう、ヤラ。こんな感じでいこうと思うよ」


(明後日、楽しみだね)


「うん。そういえばさ、ヤラにはどんな風になっていくか、もうわかっているんだよね?」


(まあね。でもローザは自分が思ったようにしていくって決めてたから。僕はまずは見守るよ)


「ありがとう。がんばるね!」


私はヤラから明後日の合格をもらい、予行練習が終わってお風呂に入り、明日のために早々と寝てしまった。


お読みいただきありがとうございました。

たくさんのPV、本当にありがとうございます!

もし作品を楽しんでいただけましたら、お気に入り登録や評価などいただけると大変励みになります。

よろしくお願いいたします。

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