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よろしくお願いいたします。
「ヤラありがとう。助かったよ」
「ローザの危機には助けるって言ったからいいってことよ」
ヤラは約束通り、助けてくれた。
「ヤラ、もう、実体化してなくても大丈夫だよ」
私は周りに聞こえないように、小さな声でヤラに話しかけた。ヤラにはもう実体化から戻ってもらおうとしたけど…。
「ローザ、ピザを買って店を出るまで僕はこの姿でいるよ」
ヤラも小さな声で私に答えた。周りに聞かれたら困るしね。
「大丈夫なの?」
「ピザを買って店を出るくらいまでの時間くらいなら大丈夫。またさっきみたいなやつが現れても困るしね」
「お父様、そろそろ戻ってくると思うから大丈夫だよ」
「それだけじゃなくて、またいきなり消えて、正体がバレても面倒だと思うからこのままでいた方がいいかなって」
魔法が使えるってことを私はヤラにしか聞いたことがないから、この世界で魔法を使えるのは、守護精霊だけだと思う。
よく考えたら気付くことだから、さっきの伯爵令息も後であれは守護精霊だって気付くよね。
もう今更な感じだけど、少しでも人間っぽくしていた方がいいっていうことみたい。
お父様がトイレから戻ってきた。私の隣にいた、実体化したヤラを見て怪訝そうな顔をした。
「ローザ、こちらの男性は?」
「あ!お父様、ヤラです」
実体化したヤラをお父様に紹介した。
「どうも」
ヤラがお父様に挨拶した。
「ヤラ様はローザと同じ女性だとばかり思っていたが、ヤラ様は男性だったんだな」
お父様はヤラが異性の守護精霊だったことに驚いていた。守護精霊はみんな異性じゃないのかな?
私が見たことがあるのは、ネオ様のイング様だけで、イング様は女性で異性だったけど、でもまぁ、ヤラの番だったんだけどね。
「うん。そうなんだよ。お父様」
お父様はそれ以上ヤラが異性だったことには触れてこなかった。
「でも、どうしてヤラ様が?」
「さっきちょっと知らない人に絡まれたの。それでヤラが…」
「おぉ、そうだったのか。ローザ、そばを離れてすまなかったな。ヤラ様、ローザを守っていただき、ありがとうございました」
「いいってことよ」
さっきと同じように得意げにヤラは答えた。
「あの人、かっこいいね」
「本当、素敵。でも女の子といるね」
「あの子羨ましいな〜あんなかっこいい男の子と一緒なんて」
周りからヤラを見てコソコソ話している声が聞こえてきた。ヤラは可愛らしい中性的なイケメンの容姿だった。巷ではかっこいい部類に入る。
好みだと思うけど、私はネオ様の方がかっこいいと思う。
あんまりヤラを色々な人に見せない方がいいかな。
「お父様、早くピザを買って帰りましょう」
「そうだな、ローザも嫌な思いしたし、早く買って宿に戻ろう」
お父様はメニューで一番おすすめとなっていたシーフードミックスピザを選んだ。
私もお父様もピザが決まったので、列に並び直してピザを購入して私達はそそくさと宿に戻った。
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